2023年04月13日
明日からのヤクルト戦でデビッドソン選手の真価が問われる?
広島・デビッドソンは「第2のランス」? 驚異の本塁打率で、「村上宗隆のライバル」に
4/13(木) 11:01配信
週刊ベースボールONLINE
5安打中、4本が一発
打率は低いが長打力が自慢のデビッドソン
助っ人外国人が活躍するチームは強い。象徴的なチームがリーグ3連覇を狙うヤクルトだろう。昨年は不動の四番・村上宗隆が日本選手新記録の56本塁打をマークし、三冠王を獲得したが、後に控えるホセ・オスナ、ドミンゴ・サンタナの存在が大きい。オスナ、サンタナが共に勝負どころで殊勲打を放つため、相手バッテリーは村上を簡単に歩かせられない。今季もオスナ、サンタナの活躍がリーグ3連覇のカギを握るだろう。
そして、4年連続Bクラスからの巻き返しを図る広島も、両助っ人がポイントゲッターとして命運を握る。来日2年目のライアン・マクブルームと新外国人のマット・デビッドソンだ。打者としてのタイプは異なる。マクブルームは勝負強さに定評がある中距離打者だが、デビッドソンは長打力が持ち味の長距離砲。ホワイトソックスで2017年に26本塁打、18年に20本塁打をマーク。強みは広角に長打が打てることだ。
開幕10試合で4本塁打をマーク。4月8日の巨人戦(マツダ広島)でバックスリーンに3号ソロを放つと、翌9日の同戦では4回にカウント1ボール2ストライクから外角高めの145キロ直球を右翼席に運ぶ4号ソロで同一カード3連勝に大きく貢献した。4本塁打は中田翔(巨人)と共にリーグトップ。4月12日現在で打率.167、4本塁打、8打点、全5安打のうち、4本塁打と1二塁打で単打が1本もない。開幕して間もないが、これほど長打に全振りした成績は珍しい。
他球団のスコアラーは「粗さはあるが、コントロールを間違えると長打になる。神経を使う打者ですね。昔広島に在籍していたランスを彷彿とさせる。広島は菊池涼介、西川龍馬、秋山翔吾とチャンスメークする打者がそろっている。走者をためて一発を一番防がなければいけない。広島打線のカギを握る選手になるでしょう」と警戒を強める。
安打の45%が本塁打
1980年代から野球を見ていたファンなら、R.ランスを覚えているだろう。来日1年目の1987年に121試合出場で打率.218、39本塁打、83打点をマーク。規定打席到達者の中でワーストの打率で、三振もリーグ最多だったが、長打力が驚異的だった。シーズン88安打のうち、45%となる39本塁打を記録。3年連続の三冠王を狙う阪神のランディ・バース、93試合で31本塁打と本塁打を量産したヤクルトのボブ・ホーナーを抑えて、本塁打王を獲得した。
メジャーでフライボール革命の全盛期である現在だったら、ランスの評価はもっと高かっただろう。当時は長打力の魅力より、確実性の低さを指摘する声が目立った。来日2年目の88年は阿南準郎監督に「アッパースイングを直す気がなかったら使えん」と打撃フォーム改造を命じられ、ランスは反発。79試合出場で打率.189、19本塁打、50打点と出場機会が減り、シーズン途中の9月に退団した。ストレスをためながらも、50安打のうち40%近い19本塁打と、長打率の高さは健在だった。
ファンに愛された長距離砲
2014年に本塁打のタイトルを獲得するなど長距離砲として活躍したエルドレッド
広島は16年から球団史上初のリーグ3連覇に貢献したブラッド・エルドレッドも、ファンに愛された長距離砲だった。14年には37本塁打でタイトルを獲得したが、169三振はリーグ最多。豪快なスイングが持ち味だったが研究熱心で知られ、16年には95試合出場で打率.294、21本塁打、53打点と確実性も上がった。外国人選手で在籍7年は球団最長で、来日通算133本塁打をマークした。
今年から就任した新井貴浩監督の期待は大きい。デビッドソンは自慢の長打力で、ジャパニーズドリームを実現できるか。
写真=BBM
週刊ベースボール
新外国人のデビッドソン選手は今季5安打していますが、そのうち4安打がホームランです。打率こそ.167ですが、当たれば長打は間違いない感じです。
そのデビッドソン選手ですが、明日からのヤクルト戦でどのような結果を残してくれるのか、ドリヨシは期待しています。デビッドソン選手はメジャーリーグのホワイトソックス時代、2017年に26本、2018年には20本のホームランを放つ実績を持っています。
シニアのカープファンならば誰もが思い出すのは、本文にも書いてありますが、あのランス選手でしょう。1987年、来日1年目で打率.218、39本塁打、83打点をマークして、規定打席到達者のなかでワーストの打率と、三振もリーグ最多でしたが、この年の本塁打王に輝きました。まさに「三振かホームランか」と言われた選手でした。ドリヨシ的には、デビッドソン選手はランス選手とは一味違う感じがします。デビッドソン選手は確実性が高く、さらに広角に打つ能力を持っています。ホームランは4本出てますが、まだデビッドソン選手本来のバッティングではないと思います。タイミングの取り方がまだ不完全なので、空振りが多いですよね。足を上げるタイミングや、バットの構え方を工夫して、さらに日本のピッチャーの攻め方、配球などを学習していけば、シーズン途中から大化けする可能性は十分あります。
デビッドソン選手が「恐怖の6番打者」になれば、カープ打線はそれこそ一層強力なものとなります。
明日からのヤクルト戦で、デビッドソン選手がどんな結果を出していくか、ドリヨシは楽しみにしています。
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