山の中を走っていますが、
駅弁を食べ終わるのを
待っていたかのように、
列車のスピードが上がりました。
快速らしく、次々と駅を通過していきます。
山を越えて平坦になったようですね。
そして、自分は途中下車することにしていた
五泉に13時02分に到着しました。
なぜ五泉なのかというと、
ここから蒲原鉄道という
ローカル線がついこの間まで
運行されていたんです。
その跡を少しでも見ておこうと
思ってここでの下車を決めました。
しかし、見た光景は自分をガッカリさせるだけで
目を覆いたくなるようなものでした。
蒲原鉄道が廃止になったのは
2ヶ月前くらいだと思うのですが、
線路は全て取り外してあり
駅の屋根がボロボロに
朽ち果てていました。
そして枕木だけがずっと伸びていて
その先に工事作業用の
車がデンと構えていました。
なんだか、こんなにすぐ忘れられてしまって
いいもんなんですかね。
今まで、生活を支えていた
列車なのに、この仕打ちは
少々むごいと感じました。
蒲原鉄道との接続がなくなったので、
五泉駅は乗り換えの役割が無くなり
今までの半分くらいの人しか
利用していないようです。
というのは、人もちらほらしか
見ることができなかったからです。
しかし、ふと我に返ると
いくら蒲原鉄道があっても
この街の人たちが増えるということも
ホントに少しで焼け石に水かもしれませんね。
だから、蒲原鉄道が廃止になったというのは
妥当なところかもと思えてきました。
現実を見るとそういうことです。
さて、五泉からは新潟方面へ行きます。
13時15分発の【快速】に乗り込みます。
わずかな時間しか乗らないので
寛ぐという感じではありませんが、
寒かったホームから暖かい車内へ
入りだいぶホッとしたのも事実です。
先ほどの【あがの1号】とは違いが無く、
2両編成の【快速】です。
新潟ではなく、途中の新津行という
違いだけですね。
しばらくは木々の間を走っていましたが、
左側に架線が見え始めました。
信越本線の架線ですので、
新津が近付いてきたのが分かりました。
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