2018年04月16日
広島の戦力はGW頃までに整いそう。問題は投手陣。
広島 リーグ3連覇へ追撃態勢整える 鈴木、新井、バティスタも復帰間近
4/16(月) 19:00配信
リーグ3連覇を狙う広島が開幕15試合を9勝6敗で滑り出した。15日でセリーグ5球団との対戦が一回り。試合後、緒方孝市監督は「対戦して感じるものはあるけど、まずは自分のチームをしっかりしないといけない」と手綱を締め直した。
野手は開幕から新井を故障で欠き、鈴木も下半身の張りで4日に出場選手登録を抹消された。相手のマークが「タナキクマル」に集中する中、打線をけん引したのが丸だ。打率・444、5本塁打はリーグトップを走り、13打点も同3位に付ける。出塁率は驚異の6割3分2厘、長打率は8割に上る。選球眼も光り、22四球はリーグダントツ1位だ。
そんな中、鈴木は15日のウエスタン中日戦(廿日市)で実戦復帰を果たした。いきなり初回の1打席目に本塁打を放つなど、順調な回復をアピール。キャンプで途中離脱したバティスタも、近日中に1軍合流する見込み。さらにベテラン新井も今月下旬には実戦復帰する見通しでいよいよ役者がそろう。東出打撃コーチは「1〜3番の3人に負担がかかっていたからね。下位打線に厚みが出ればマークも弱まる」と見る。リーグ連覇の原動力となった強力打線の本領発揮はこれからだ。
一方、投手陣ではジョンソンの復活が大きい。テンポいい投球は健在で、今年はカットボール、チェンジアップに加えて緩いカーブも駆使。チームに「四球病」がまん延する中、21イニングを投げて四球1つだけと制球力も抜群だ。沢村賞を獲得した16年のような輝きを取り戻しつつある。
畝投手コーチが「想定外」と頭を抱えるのが、昨季15勝を挙げた薮田の不調だ。今季は週頭の火曜の先発を任されながら制球が安定せず、2試合で中継ぎへ配置転換となった。首脳陣は中継ぎで再生させ、先発復帰させる青写真を描くが、これが吉と出るか。野村、ジョンソン、大瀬良、岡田が2勝ずつ。リリーフ陣も安定するだけに、薮田の復調、先発5、6番手の台頭が今後の鍵を握りそうだ。
17日からは地元広島でヤクルトと3連戦。2カード連続勝ち越しを狙い、首位奪回への追撃態勢を整える。(デイリースポーツ・杉原史恭)
昨日で対戦カードが一回りして、広島は9勝6敗とまずまずのスタートを切ったと思います。攻撃面では丸選手が絶好調ですね。打率.444、5本塁打、出塁率.632は驚異的な数字です。丸選手の前にどれだけランナーをためておくかが課題ですが、田中選手、菊池選手とマークがきつく、なかなか塁に出られない状況があります。鈴木選手が下半身の張りでファームで調整中ですが、その間他の選手達で穴を埋めてきました。特にドリヨシは下水流選手が頑張ったと思います。今年はキャンプから好調で、開幕一軍をつかみ、最初の打席でホームランを打つなどの活躍を見せ、その後もコンスタントにヒットを重ねています。鈴木選手、そしてバティスタ選手も一軍復帰は近く、新井選手もGW頃までには戻って来そうです。野手は役者がそろってくるので楽しみです。
問題なのは投手陣です。特にドリヨシが心配しているのは先発投手陣ですね。薮田投手が最悪の出来で、四球を連発して試合を作ることが出来なくなりました。先発ローテーションを外れ、リリーフに回りましたが、おそらく本来の調子を取り戻すのはまだまだ先になりそうです。野村投手は先日の読売戦で初回に5失点して、安定感に疑問符がつきました。昨日の大瀬良投手も制球に苦しみながらのピッチングでした。先発で安定しているのはジョンソン投手と岡田投手でしょうか。ジョンソン投手はここまで四球はわずか1個と、制球に抜群の安定感を見せていますし、岡田投手はストレートに威力があり、変化球とのコンビネーションがさえ渡っています。先発投手はあと2人必要となりましたが、明日のヤクルト戦では九里投手が先発します。シーズンが始まるまで、高橋昂也投手と争っていたのですが、いよいよ明日先発となりました。もう1人は中村祐太投手があさってのヤクルト戦に先発する予定みたいです。昨シーズンオフから体を作って、球威を増すためのトレーニングをして、いよいよ先発ローテーション入りかと思われたのですが、春のキャンプ中、ロッテとの練習試合で、打球を右胸に受けて離脱してしまいました。前回12日のウエスタンでのオリックス戦でナイスピッチングだったのを受けての登板になります。九里投手、中村祐太投手のピッチングは、今後の先発ローテーションの行方を左右する事になりますから、良い結果が出ることを期待します。
明日からのヤクルト、中日との6連戦は是非4勝2敗で勝ち切って欲しいです。