2024年07月31日
15回戦@マツダ 広島2−1横浜DeNA 床田投手7回1失点粘投でリーグ単独10勝目!菊池選手と矢野選手が連夜のタイムリー!首位読売に1ゲーム差!
【広島】新井監督「打点2ぐらい価値のある素晴らしいプレー」1回矢野雅哉の好守称賛/一問一答
7/31(水) 22:41配信
日刊スポーツ
広島対DeNA 7回裏終了時、交代を告げる新井監督(撮影・加藤孝規)
<広島2−1DeNA>◇31日◇マツダスタジアム
広島が2点のリードを先発床田ら投手陣が守り抜き、DeNAに連勝した。先発床田が毎回走者を許した序盤3回を二遊間の堅い守りで無失点にしのぐと、4回は2死走者なしから3連打で2点を先制した。床田は7回8安打1失点の粘投でリーグ最速2桁10勝目。1点リードをハーン、栗林のリレーで逃げ切った。試合後の新井貴浩監督(47)の談話は以下の通り。
−床田投手が7回1失点
新井監督 ナイスピッチングだったと思います。相手もいい投手だったので、こういう展開になるだろうと予測された中で粘り強い、いいピッチングだったと思います。
−立ち上がりは走者を背負った
新井監督 立ち上がりはどのピッチャーも難しいんですけど、(1回2死二、三塁から二遊間を抜けそうな当たりを好捕&好送球)矢野のプレーが大きかったですね。打点2ぐらい価値のある素晴らしいプレーでした。
−2回、3回は併殺
新井監督 そこはうちの自慢の守備ですので。今日もバックもしっかり守ったと思います。
−4回2死無走者から坂倉選手が突破口
新井監督 追い込まれながらスライダーをよく(打った)ね。いいヒットだったと思いますし、キク(次打者の菊池)もよく打ちましたし、サクも(一塁から本塁まで)よく走りましたし、赤松もよく回したと思います。いい状況判断だったと思います。その後の“矢野さん”も、今日も素晴らしいバッティングでした。
−矢野選手はしぶとい
新井監督 そうですね。守備だけでなく、バッティングも球際というものがだんだんと強くなってきていると思います。
−9回は栗林投手が締めた
新井監督 前回、本人も悔しかったと思うので、今日すぐにやり返してこいというつもりでマウンドに送りました。
−床田投手にとっては節目の10勝目
新井監督 大きな手術もあって、ここまで苦労もあったと思うけど、まだまだ10勝なので、150勝を目指して頑張ってほしいですね。
今日の試合、本文にもありますように、1回表の矢野選手の好プレーがなかったら、DeNAペースの試合になっていたと思います。それだけにあの矢野選手のプレーはチームにとっても、床田投手にとっても大きなプレーでした。
床田投手は今季17度目の登板で、試合前までリーグトップタイ9勝5敗、リーグ5位の防御率1.71。前回の7月19日の阪神戦(甲子園)は7回を7安打、無四死球、無失点で勝ち投手になりました。今季のDeNA戦は2度目の登板で、前回の4月16日(マツダスタジアム)は7回2失点で勝ち投手でした。
床田投手は1回表2アウトからDeNA佐野選手にライト前ヒット、牧選手にレフトへ2ベースで2、3塁とされましたが宮崎選手のセンターへ抜けそうな打球を矢野選手が好捕しショートゴロに仕留め先制点を与えませんでした。このプレーが今日の試合のポイントだったと思います。
スタメンは1番センター秋山選手、2番ライト上本選手、3番レフト堂林選手、4番サード小園選手、5番キャッチャー坂倉選手、6番セカンド菊池選手、7番ショート矢野選手、8番ファーストシャイナー選手、9番ピッチャー床田投手のオーダーを組みました。
DeNAの先発の東投手に1回裏1アウトから上本選手がセンター前ヒット、堂林選手は空振り三振、小園選手はセンター前ヒットで2アウト1、2塁の先制のチャンスに坂倉選手はセカンドゴロに倒れました。
床田投手は2回表1アウトからDeNAフォード選手にライト前ヒットも森選手をピッチャーゴロ併殺打、3回表も1アウトからDeNA度会選手、桑原選手に連打されましたが佐野選手をセカンドゴロ併殺打に打ち取りました。
床田投手は4回表、DeNA牧選手、宮崎選手、山本選手の中軸を3人で退けました。
すると4回裏の攻撃で2アウトから坂倉選手がセンター前ヒット、菊池選手がレフト線にタイムリー2ベース、続く矢野選手はレフトへタイムリーを弾き返し2−0と先制しました。菊池選手と矢野選手は2試合連続のタイムリーとなりました。
しかし、床田投手は6回表2アウトからDeNA牧選手に2ベース、宮崎選手にレフト前にタイムリーを運ばれ、2−1となりました。
6回裏の攻撃で先頭の上本選手のショートゴロをDeNA森選手が失策、しかし、上本選手は1塁でDeNA東投手の牽制に刺されました。堂林選手は空振り三振、小園選手はショートゴロで結局、3人で終わりました。
床田投手は7回1アウトからDeNA森選手にセンター前ヒット、代打の松尾選手をセカンドゴロで2アウト2塁で代打の蝦名選手を申告敬遠で1、2塁から桑原選手をセカンドフライに打ち取りました。
床田投手は7回を86球、8安打、2四球、2奪三振の1失点(自責1)で降板しました。床田投手は2年連続2度目の2ケタ10勝目となりました。床田投手は調子は万全ではなかったと思いますが、緩急をうまく使うなどして、DeNA打線に的を絞らせませんでした。
8回表は2番手のハーン投手が先頭のDeNA佐野選手に四球、牧選手をレフトフライ、宮崎選手を空振り三振、山本選手にセンター前ヒットで2アウト1、2塁とされましたが、フォード選手をレフトフライに打ち取りました。
8回裏の攻撃で先頭の代打松山選手が15打席ぶりにヒットを放つも無得点に終わりました。
9回表は前回にセーブを失敗した栗林投手が代打のDeNA梶原選手をライトフライ、京田選手にライト前ヒット、蝦名選手に四球で1アウト1、2塁からDeNA桑原選手を空振り三振、関根選手もサードファウルフライに抑え28セーブ目を挙げました。
チームは2連勝となり、46勝39敗4分けの貯金7とし、首位の読売が敗れたため、ゲーム差は1に迫りました。首位読売から3位阪神までのゲーム差は1.5に縮まり、上位3チームは大混戦となりました。セ・リーグの優勝争いは、読売、広島、阪神の3チームに絞られたかなと思います。
明日のカープの先発は大瀬良投手です。防御率リーグトップの0.82の抜群の安定感で、明日も無双のピッチングに期待しましょう。DeNAは石田裕太郎投手です。今季広島戦は初登板です。防御率は2.48と試合はしっかり作っています。しかし、負けられない試合が続く中で、明日も選手一丸の力で勝利しましょう。
カープのレジェンド、阿南準郎氏が死去。
【広島】86年V導いた球団OB阿南準郎氏が死去 DeNA戦は監督選手が喪章を着けてプレー
7/31(水) 13:54配信
日刊スポーツ
1987年9月、インタビューを受ける広島・阿南準郎監督
広島は31日、球団OBで86年には監督としてリーグ優勝に導いた阿南準郎(本名・潤一)氏が30日に死去したと発表した。86歳だった。
阿南氏は56年に広島入団し、1年目から1軍で出場を重ね、68年には近鉄へ移籍。70年に現役を引退し、翌年から3年間近鉄のコーチをへて74年には広島にコーチとして復帰。監督に就任した86年にリーグ優勝に導くなど、88年まで指揮を執り、3年連続Aクラスの成績を残した。89年にフロント入りすると、常務取締役球団本部長兼連盟担当などを歴任した。
この日、マツダスタジアムで行われるDeNA15回戦前には黙とうを行い、試合も広島の監督、コーチ、選手、スタッフが喪章を着用して行われる。
阿南さんが亡くなられたのは、ドリヨシはショックです。ドリヨシが幼い頃、カープの黄金時代に古葉監督を支える参謀として活躍した阿南さんが印象に残っています。
阿南さんは大分県の佐伯鶴城高校から1956年にカープに入団。複数のポジションをこなす好守備の内野手でした。1968年に近鉄に移籍し、1970年に引退しました。近鉄のコーチを経てカープの首脳陣に加わり、1975年はコーチとして古葉監督を支え、リーグ初優勝に貢献しました。カープの監督に就任した1986年にリーグ制覇を果たし、1988年までAクラスでした。退任後は球団本部長などを務めました。
心からご冥福をお祈りいたします。