
広島が逆転負けで貯金0に 先発アンダーソンが5回無安打好投も六回に栗林が5連打で逆転許す
6/4(日) 17:10配信
デイリースポーツ
6回、柳田に勝ち越し打を許し、うなだれる栗林(撮影・田中太一)
「広島2−3ソフトバンク」(4日、マツダスタジアム)
広島は逆転負け。2015年以来、2度目となるソフトバンク戦のカード勝ち越しはならず。2カード連続負け越しで5割に逆戻りとなった。
初回1死から矢野が中前打のあと二盗、これが甲斐の失策を誘い三塁へ。この好機に秋山が中前適時打で応え先制した。
先発のアンダーソンは5回まで無安打に抑えていたが、足がつる場面もあり交代。
六回は2番手・栗林が無死一、三塁から近藤の右前適時打で同点に追いつかれると、柳田の右越え二塁打で勝ち越しを許した。さらに柳町にも適時二塁打を浴び、5連打で計3点を献上した。
その裏、1死満塁から代打・上本の適時打で1点差に迫るがあとが続かなかった。
本当に悔しい敗戦となりました。6回に栗林投手がしっかり抑えてくれていたら、僅差ながら勝利出来ていたかもしれません。
ソフトバンク先発の藤井投手に対して、打線は1回裏1アウトから矢野選手がヒットで出塁。2盗した際にソフトバンク甲斐選手の悪送球で1アウト3塁のチャンスを迎えます。続く秋山選手がセンター前タイムリーを放ち、1−0と先制しました。今季は積極的に盗塁を仕掛けているのは素晴らしいですね。この先制点の取り方はまさにカープらしいと思います。
先発のアンダーソン投手は5回までノーヒットピッチング、3四球の86球で降板しました。ノーヒットピッチングではありましたが、ソフトバンク打線に粘られて、球数が増えてしまいました。ドリヨシ的には7回まで頑張って欲しかったのですが、ソフトバンク打線は本当に粘っこいですね。
打線は5回裏、1アウトから曽根選手のヒットと代打韮澤選手の四球で1アウト1、2塁としましたが、菊池選手、矢野選手と凡退して追加点を奪えません。
そして6回表は2番手に栗林投手が登板しました。が、先頭のソフトバンク中村選手にレフトオーバーの2ベース、続くソフトバンク牧原選手に内野安打を打たれてノーアウト1、3塁となりました。ソフトバンク中村選手のレフトへの当たりは、西川選手が少し目測を誤った感じがしますし、ソフトバンク牧原選手の当たりはホームベースに打球が当たり、大きくバウンドして栗林投手の前に落ちましたが、その時日光と重なり、栗林投手が一時打球を見失ったという、不運が重なりピンチを背負うことになりました。続くソフトバンク近藤選手にライト前タイムリーを浴びて1−1の同点となりました。さらにソフトバンク柳田選手にライトオーバーのタイムリー2ベースを浴びて1−2。ソフトバンク柳町選手にセンターへのタイムリー2ベースを浴びて1−3となりました。栗林投手は5連打を浴びて逆転を許した形になりました。栗林投手のメンタル面がかなり心配です。
直後の6回裏、秋山選手、西川選手、坂倉選手の四球で1アウト満塁のチャンスを迎えました。ソフトバンクは2番手の田浦投手に代わりましたが、続く代打上本選手がレフト前へ渋く落とすタイムリーを放ち、2−3としました。さらに1アウト満塁のチャンスでしたが、代打松山選手、代打磯村選手と倒れ、同点とはなりませんでした。
7回表は森浦投手が2アウト1、3塁のピンチを背負いましたが、ソフトバンク柳田選手をサードフライに取り無失点に抑えました。
打線は7回裏1アウト1、2塁でマクブルーム選手はショートゴロ併殺打に倒れて無得点。8回裏は3者凡退に終わり、9回裏もソフトバンクモイネロ投手の前に1アウトから代打羽月選手が四球で出塁も、菊池選手がショートゴロ併殺打に倒れて試合が終わりました。
やはりソフトバンクの選手は1人1人レベルが高いですね。ここぞの時の集中力がすごいです。カープの選手の皆さんも学ぶべきです。
チームは交流戦2カード連続の負け越しとなり、26勝26敗の勝率5割に逆戻りしました。ちなみに、2位DeNAには4ゲーム差、首位阪神には9ゲーム差になってしまいました。振り向けば4位の読売が0.5ゲーム差に迫っています。
さて、あさってから北海道北広島市の新球場、エスコンフィールドで日本ハムとの3連戦です。日本ハムは交流戦に入るあたりから好調で、油断禁物です。タフな試合が続きますが、なんとしてもカード勝ち越し目指して頑張って欲しいと思います。