2018年03月12日
昨年カモにしたヤクルトを警戒?
広島 昨季カモのヤクルトを警戒する理由
3/12(月) 16:45配信
東スポWeb
広島は11日のヤクルトとのオープン戦(福山)に3―3と、同カード2試合連続のドロー。昨季は17勝7敗1分けとカモにしていた相手だが、チーム内からは「今季は警戒すべき」との声が上がっている。
いずれの試合もリードで迎えた9回に同点とされて勝利を逃した。ただ、タナキクマルといった主力野手は途中で交代。今村、中崎ら中継ぎ陣の起用も「勝利の方程式」通りではなく、若手にチャンスを与えるなど、必ずしも勝利を意識したものではなかった。緒方孝市監督(49)は「チームとしての戦い方」を重要視しつつも「結果だけがすべてじゃない。内容も見ている」といった発言を繰り返している。
だが、目先の結果だけでなく、今回の2連戦でヤクルトを脅威に感じたのは、昨季まで広島で指導にあたった石井打撃コーチと河田外野守備走塁コーチの“ヤクルト移籍”に要因がある。10日の試合では2回にバレンティンが畠山の二塁打で一塁から一気に生還し、3回無死三塁では山田哲の右打ち(一ゴロ)で得点を挙げるシーンがあった。あるチーム関係者は「次の塁を狙うといった意識や、安打でなくても点を奪うといったことは、石井さんや河田さんの考えが浸透している証拠」と分析した。
また、11日の試合では3回、一死一塁の場面で荒木がバスターエンドランを試みるなど、ファウルになりながらも積極的な攻撃を仕掛けてきた。別の球団関係者は「ヤクルトの選手には(両コーチを含めた)首脳陣の采配になんとか応えようという姿勢が感じられた」と振り返り、警戒心を強めていた。
昨季得意とした相手だけに「いつも通り自分たちの野球をやっていくだけ」と過剰に反応しない意見もあるが…。今季のヤクルトはこちら側の手の内を知り尽くしている2人の存在で、一筋縄ではいかないかもしれない。
確かに要警戒かもしれません。コーチ2人がヤクルトに移り、広島カープの手の内を知っているだけに、今季は厄介な相手になりそうです。土日のオープン戦を観た限り、ヤクルトの選手の意識が変わっているのが分かります。走塁は積極的になっていますし、チームバッティングに徹している印象があります。攻撃に粘りが出て来ているので、特にカープの投手陣はエネルギーを消耗しかねない状況になるかもしれません。事実、土日の試合は9回に追い付かれ、ドローに持ち込まれました。いやあ、今季は大変かもしれません。
しかし、広島とヤクルトで違うのは、主力選手の平均年齢が広島の方が若いということです。なので、2人のコーチが求めていた走・攻・守のバランスがそろっているのが広島カープの方で、ヤクルトはその器が完成されていないということです。仮にヤクルトが開幕からバランスのそろった野球が出来たとしても、おそらく息切れしてしまうと考えます。ヤクルト投手陣も完全ではないので、最終的には然るべき位置に落ち着くのではないかと思います。