※米粉パンについて試行錯誤した結果を書いている記事なので長いです。
米粉パンを焼こうと思ってパナソニックのホームベーカリー(SD-BMT2000)を購入しました。
米粉パンは膨らみにくいと聞いていたので、大丈夫かなと心配だったのですが、そんな心配は無用でこんなパンが焼けました。
■1回目
どーん
横から見るとこんな感じです。
さすがに「おかしい。膨らみすぎている」と感じ、米粉の成分表を確認したところ増粘剤(HPMC)が入っていました。
■2回目
なんか増粘剤が入っている米粉を使うのは負けな気がして、今度は増粘剤なしの米粉を買って焼いてみました。
その結果がこれです。
「ん?なんかえらく縮んだな」
とは思いましたが、ネットで米粉パン成功を検索するとこんな感じの画像を載せている人もいるので、まぁこんなもんかと思いキッチンペーパーとラップでくるんで冷蔵庫で冷やしました。
これも色々調べて知ったのですが、米粉パンは焼いて粗熱が取れた状態でもうまく切ることができません。
パン切庖丁にねっとりとパンが付いてきてしまいます。
なので、このようにミイラ状態にして冷やすことでパンをしっとりさせてから切るのが良いのだそうです。
で、ちゃんと冷やした後にきれいに切って食べたのですがなんかぼそぼそしててあんまりおいしくない。
※トースターで焼いた後の画像です。
「買った米粉が悪かったのかな」
とも思ったのですが、焼き上がりと言い味といい、なんかもっとふんわりおいしくなるはずじゃないかと思って色々考えました。
■3回目
色々考えてみた結果、ホームベーカリーの「早焼き食パン」モードではなく「米粉パン(小麦なし)」モードを使ってみることにしました。
すると、以下のような理想的なふっくらパンが焼けました。
爆発もしていなければ、ふくらみが足りないということもなく、理想的な感じです。
そして、ミイラ状態にしてから冷やして切ってみたところこれまた感動。
※切った直後の画像です。
同じ米粉を使用しているのに2番目に焼いたパンとはきめの細やかさが段違いです。
食べてもこちらはしっとりもっちりで米粉パンとしては理想的な感じでした。
そもそもなんで「米粉パン(小麦なし)」モードが付いているのに「早焼き食パン」モードを使用していたかというと、ネットに「米粉パン(小麦なし)」モードが付いていても「早焼き食パン」モードを使えという記載が多かったからです。
そうなのか。「米粉パン(小麦なし)」モードはあまり使うべきではなかったのかと思い、素直な私は「早焼き食パン」モードにして焼いていました。
さて、なぜ「米粉パン(小麦なし)」モードと「早焼き食パン」モードでこのような違いが生じたのか。
私が使用しているホームベーカリーの場合、「米粉パン(小麦なし)」モードと「早焼き食パン」モードでは以下のように発酵の時間が違うのです。
パン作り初心者の私としては、発酵の時間というのは長ければ長いほどパンが膨らんでよいのかと思っていましたが、実は発酵しすぎると過発酵と言っておいしくないパンになってしまうらしいのです。(過発酵よりは、発酵が足りない方がまだおいしいらしいです。)
米粉パンの場合、小麦粉パンよりも発酵の時間が少なくて良いらしく、「米粉パン(小麦なし)」モードを使ったら適切な発酵時間になったのでうまく焼けたのかな、なんて思っています。
ホームベーカリーと米粉パンで検索すると、成功例として2回目のようなパンを載せている画像も多いですが、ひょっとしたら過発酵でおいしくない米粉パンになっているかもしれないので、発酵の時間を少なくして焼いてみてはどうかなと思います。
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