2020年02月17日
松山選手が腰痛で3軍調整へ。
広島・松山が腰痛で検査 リハビリ組の3軍で調整へ
2/17(月) 12:43配信
14日、野手の通常メニューから離れ、室内で別調整をする広島・松山竜平=コザしんきんスタジアム(撮影・立川洋一郎)
広島は17日、松山竜平外野手が腰部痛のために広島で検査を行い、その後、リハビリ組の3軍で調整すると発表した。
松山は5年連続100試合以上に出場。昨季は110試合の出場で打率・259、6本塁打、49打点だった。今季も1軍の春季キャンプに参加していた。
松山選手の腰痛はどの程度のものでしょうか。疲労性のものならまだいいですが…。
しかし、ここに来て松山選手が故障となると、ちょっと痛いですね。松山選手が今季にかける思いが強いだけに、非常に悔しいのではないかと思います。
仮に松山選手が離脱するとなると、1軍のファーストのポジション争いがし烈になりそうです。小窪選手、安部選手、メヒア選手、磯村選手など、名前を挙げればキリがないですね。カープの選手層の厚さがすごいですね。
打順も、松山選手は鈴木誠也選手の後の5番が濃厚でしたが、もし松山選手が離脱したら、5番打者が誰になるのか、非常に注目されます。
いずれにせよ、松山選手の腰痛が軽症であることを祈ります。
2020年01月29日
新外国人ピレラ選手が合同自主トレに合流!
広島ピレラが来日初打撃、14年に黒田氏とプレー
1/29(水) 18:55配信
キャッチボールする広島新外国人のピレラ(撮影・前原淳)
14年に黒田博樹氏とヤンキースでプレーした広島の新外国人ホセ・ピレラ外野手(29=フィリーズ)が29日、来日初の打撃練習を行った。
マツダスタジアム隣接の屋内練習場で行われている合同自主トレに合流。野間とキャッチボールを行うと、日本人野手とともにノックを受けた。「黒田がプレーしたことのあるチームで契約してもらえたことは光栄に思います」。ゲーム要素を取り入れた練習内容に時折笑顔も見せるなど、初日からチームに溶け込もうとする姿勢がうかがえた。
初打ちでは、ノーステップ打法など、明確な意図を持って取り組んだ。「自分自身が重要だと思うのはコンタクトをしっかり。球を捕まえることを行いたい」。今後、屋外での打撃でも柵越えを狙ったような大振りをするつもりはない。憧れる元米大リーグMVPのミゲル・テハダ氏のように、確実性のある打撃を突き詰めていく。
この本文を読む限り、ピレラ選手は非常にクレバーな選手かなと思いました。
打撃練習では最初はノーステップで打つなど、練習の意図や目的がしっかりしている感じがしますね。
以前にも書きましたが、メジャー時代のバッティング動画を見る限りでは、豪快に大きい当たりを狙うのではなく、ミートを基本に、確実性を狙って広角に打つ中距離ヒッターのイメージがあります。おそらく、日本の野球にも対応するのが早いのではないかと思います。
ピレラ選手は2014年にヤンキースで黒田さんとチームメイトだったんですね。こうしてピレラ選手がカープに入団したのも何かの縁ですね。
2020年01月25日
安部選手、「梵塾」に入門していた!
広島・安部“梵塾”効果!OBから守備力向上へ技術と心得学んだ
1/25(土) 9:00配信
ノックを受け、逆シングルで捕球する安部
広島の安部友裕内野手(30)が24日、マツダスタジアムに隣接する屋内練習場での合同自主トレに合流し、広島OBの梵英心氏(39)から指導を受けたことを明かした。22日まで沖縄で行っていた自主トレに梵氏が特別参加。新人王やゴールデングラブ賞に輝いた名手から学んだ守備と打撃で、三塁の定位置をつかむ。
新たな発見に安部の言葉が弾んだ。現役時代から親交が深かった梵氏に直接指導を受けた。「守備では足さばきや送球姿勢、ステップも学びました。肩や肘に負担の少ない投げ方も教わった」。日焼けした表情から充実感がにじんだ。
過去にもグアム自主トレに同行した間柄。社会人野球エイジェックの選手兼コーチだった同氏は、昨年限りでユニホームを脱いだ。2人の都合が一致したことで今回の梵塾入門が実現した。
安部は昨季114試合で10失策。守備力向上を課題とする。梵氏は10年に遊撃でゴールデングラブ賞を獲得。田中広の台頭後は三塁を主戦場とした経験がある。「準備を早くして待つことが大事だと言われた」。1日7時時間のハードトレ。技術以外に心得を直接学ぶことができたのも収穫だった。
新外国人のピレラや堂林、メヒアらと三塁を争う。昨年の秋季練習では一塁や外野でノックを受けたが、三塁へのこだわりはある。「やっている以上はレギュラーを目指す」と力を込めた。
昨季も抱えていた腰痛は、筋力トレや治療の効果が出ている。「不安はないです」。最高の状態で臨む春季キャンプ。梵氏に受けた指導をグラウンドで体現し、サバイバルレースを勝ち抜く。
確かに昨年は安部選手の失策が目立ちましたね。腰の状態が良くなかったのもあるかもしれませんが、激戦のサードのポジションを明け渡す形になりました。
沖縄で行っていた自主トレにカープOBの梵さんが来られて、安部選手に直接守備の指導をされていたんですね。それもみっちり守備練習に同行されていたようで、安部選手も充実感があるようです。
ドリヨシは安部選手の課題は技術的な事もあるかもしれませんが、やはり持病の腰痛ではないかと思います。筋力トレーニングなどで腰の負担を軽くしてきていますので、今季は元気よく、フルに頑張って欲しいですね。
「覇気」という言葉を沢山聞きたいです。
2020年01月24日
ドラ1森下投手、捕手を座らせ投球!
広島1位森下今年初の捕手座らせ26球、コーチ絶賛
1/24(金) 18:37配信
広島ドラフト1位の森下(2020年1月13日撮影)
広島ドラフト1位の森下暢仁投手(22=明大)が、広島・大野練習場で今年初めて捕手を座らせてブルペン投球を行った。捕手を立たせてカーブ、カットボールと初めて変化球を交えて26球。さらに「座らせてどっちにも投げられるかなという感覚をちょっと見てみました」と内外角の低めに3球ずつ投げ分けた。わずか6球のデモンストレーションにも視察した沢崎投手コーチは「良かった。ダイナミックで柔らかさもある。本当に楽しみ」と絶賛だった。
22日にエース大瀬良の球を受けた同5位の石原貴規捕手(21=天理大)に受けてもらい、「全然違ったと言っていた。先輩たちに聞いていろいろ教えてもらってシーズンに向かっていけたら」。広島での最終チェック投球を終え、27日にキャンプ地の宮崎・日南へ先乗りする。
少しずつ森下投手のベールが剥がれようとしています。森下投手自身も、現在の状態は全然悪くないと言っているようです。
本文にもありましたが、内外角の低めに3球ずつ投げ分ける技術は素晴らしいですね。もしかしたら、現在カープの投手陣の中で、一番状態がいいのは森下投手かもしれません。
彼は今季のルーキーイヤーはかなり勝てる可能性を十分秘めていると思います。母校の大分商業高校が選抜出場も決定したこともあり、ますます森下投手のモチベーションが上がりそうです。
2020年01月23日
野間選手、今季20本塁打と30盗塁目指す!
広島野間が30盗塁宣言「積極的に失敗を恐れず」
1/23(木) 19:47配信
打撃練習を行う広島野間峻祥(2019年6月15日)
広島野間峻祥外野手が23日、今季30盗塁を目標に掲げた。昨季は16企図で14盗塁に成功。自己最多は18年の17盗塁だが、定めた目標はもっと上だ。
マツダスタジアムでウエートトレなどに励んだ野間は「去年は企図数が少なかった。最低でも30盗塁はやりたい」。昨季は阪神の新人近本が36盗塁でタイトルを獲得。「その辺に割って入れるように、積極的に失敗を恐れずにやっていきたい」と力を込めた。
1月は鈴木誠らと宮崎・串間市で自主トレを実施した。午前中は体幹トレーニングを中心に行い、午後は技術練習に励んだ。「誠也は右にも強い当たりが打てる。左打者と感覚は少し違いますけど、逆方向に対してどういう入りをしているのか聞いたりしました」。昨秋から取り組むバットを寝かせた新打法も「順調です」とニヤリ。スタメン争いを勝ち抜き、目標の20本塁打、30盗塁を目指す。
ドリヨシは思っています。野間選手は今年目標に掲げた20本塁打と30盗塁は必ず達成できます。
昨年の秋季キャンプで野間選手がバッティングフォームを改造。バットをやや寝かせたスタイルに変えたところ、ヒット勢の当たりが増え、長打力も出て来ました。野間選手本人も手応えを感じているようです。
となると、出塁率が格段に上がりますので、盗塁の企画数が増えてくるだけに、盗塁の成功数も増えて来ますね。
ドリヨシ的には是非1番バッターに定着して欲しいです。田中広輔選手は膝の手術をした後であり、走ることに負担をかけて欲しくないですし、昨年シーズン途中から1番に定着した西川選手は1番向きではないような気がします。
俊足が武器の野間選手が1番に入る事は、相手チームにとって脅威だと思います。まあ、間違いなく野間選手が1番センターのレギュラーを掴むでしょうから、今季のカープ打線はすごいと思います。
今季の野間選手のバッティングと盗塁には大注目です。
2020年01月19日
中村奨成選手、背水の陣で挑む3年目のシーズン!
広島・中村奨成「そろそろヤバイ」勝負の3年目!肉体改造で初の1軍出場へ
1/19(日) 9:00配信
打撃練習を行う中村奨
広島・中村奨成捕手(20)が18日、合同自主トレに参加し、初の1軍出場に向けて並々ならぬ覚悟を示した。広陵高3年時には、夏の甲子園で6本塁打を放って1大会個人最多本塁打記録を更新し、ドラフト1位で入団して3年目。オフ期間に取り組んでいる肉体改造の成果を発揮し、再び輝きを取り戻す。
やるしかない。表情には焦燥感がにじみ出ていた。中村奨は合同自主トレの打撃練習で黙々とバットを振った。一球一球丁寧に強く振ることを心掛けながら、快音を響かせた。
視察に訪れた迎1軍打撃コーチは「芯に当てるのは上手。見栄えはいい」と評価。その上で「そこに頼って小手先なところがある」と課題も挙げ、体全体を使った力強いスイングを求めた。
勝負の一年を迎えている。広陵高3年時に出場した夏の甲子園では、計6発を放って清原和博氏が持つ1大会個人最多本塁打記録を更新。チームの準優勝に大きく貢献し、一躍甲子園のスターとなった。しかし、プロ入り後は苦難の日々が続き、1軍出場はゼロ。「危機感はあります」ともがき苦しんでいる。
現状を打破しようと今オフは肉体改造に取り組み、「筋トレが生きている。打球の力強さを実感しているし、バットを振れている感じはある」と手応えを感じている。体重も83キロまで増え、自身が目指す85キロに近づいているという。
当面の目標は初の1軍出場だ。「新人の捕手も入ったし、そろそろやらないとヤバい。負けられないですね」と改めて決意表明。ドラ1のプライドを胸に飛躍の一年にする。
中村奨成選手にとっては、広島東洋カープに入団してから試練の日々が続いています。広陵高校時代には、甲子園で大活躍しただけに、周りの期待も大きかっただけに、それがプレッシャーになったのかもしれません。
しかしながら、今やカープの主砲となった鈴木誠也選手から、今の子達はゆっくりやっているように見える。そういうふうにやっていると消えてしまうと、若手選手たちに警鐘を鳴らしている中で、中村選手もかなりの危機感を感じたそうです。
昨年は2月に肋骨を疲労骨折し、苦しみながらもファームでは打率.279とまずまずの数字を残しました。このオフは筋トレに専念し、打球も力強さが出てきたそうです。
1軍のキャッチャーは會澤選手、石原慶幸選手、坂倉選手などいる中で、そこに割って入るのは大変ですが、なんとか初の1軍昇格目指して頑張って欲しいですね。
2020年01月18日
ドラ1森下投手が合同自主トレ初のブルペン入り!
広島ドラ1・森下 輝く30球 黄金ルーキー初投げ「身体能力高い」横山コーチ絶賛
1/18(土) 7:30配信
ブルペンで投げ込む森下
黄金ルーキーがついにベールを脱いだ。広島ドラフト1位の森下暢仁投手(22)=明大=が17日、広島県廿日市市の大野練習場での合同自主トレで初めてブルペンに入った。捕手を立たせたまま、30球の球数だったが、視察に訪れた横山竜士投手コーチは身体能力の高さを絶賛。今後は春季キャンプ前に捕手を座らせて投球する予定で、背番号18を背負う将来のエース候補が徐々にその実力を披露していく。
心地良い捕球音が室内に響き渡った。キャッチボールやノックなどをこなした後、森下は合同自主トレ初となるブルペン入り。やや緊張した面持ちでマウンドに向かうとさらに表情を引き締めた。
肩慣らしを終えると、捕手の白浜を立たせたまま投球を開始。セットポジションから投球動作へと移行した右腕は片足立ちで一時停止し、鋭い眼光でミットを見据える。上げた左足を地面にしっかりと着地させると、全身をスムーズに駆動させながら腕を振り抜き、全球ストレートで計30球。約20分間、7〜8割の力で伸びのあるボールを放った。
ネット越しから見守った横山投手コーチは大きくうなずく。「バネのある選手だなという印象。自分のフォームが分かっており、ある程度完成されている。身体能力の高さを感じる。体もしなやかで伸びしろもある」と絶賛し、捕球した白浜も「スピンの利いた球。高めでも空振りが取れるストレート。縦振りがいい」と評価した。
森下は「距離感などを確かめながら。思ったよりも投げられて良かったです」と“初投球”の感想を語った。今後はキャンプ前に一度捕手を座らせて投球する予定だという。
開幕まで約2カ月。春季キャンプに入ればオープン戦を含め、より実戦的な練習も本格化してくる。開幕1軍を目指すならば、例年4月の第2週に春季リーグ戦が開幕した大学時代と比べ、調整を早めなければならない。だが高校や大学で度重なるけがに見舞われた経験があるだけに、焦りも禁物だ。
最近ではヤクルトのドラフト1位・奥川が右肘の炎症でノースロー調整になったこともあり、この日のブルペン入りは「今の状態を確かめておきたかった」というのが大きな目的。現在の肩や肘などの状態を確認することで、これからの調整のスピードや方向性を判断していく。
立ち投げだったが、堂々たる投球を披露した即戦力ルーキー。「とばすのではなく、徐々に状態を上げていければ」と焦らず、自分のペースで一歩ずつ歩みを進めていく。
佐々岡監督も、横山投手コーチも森下投手の身体能力の高さには絶賛してますね。それだけポテンシャルが高く、伸びしろが十分あるということですね。
ドリヨシ的には、即戦力として十分期待していいピッチャーだと思いますが、できるだけそっとしてあげて欲しいなと感じます。背番号18が与えられて、カープの将来のエース候補だと期待をかけられているだけで、十分プレッシャーになっているはずです。しかし、エースになるためには、様々なプレッシャーをはね除けて、堂々と振る舞わなくてはなりません。森下投手にはその力が備わっているようです。どんなにプレッシャーがかかっても、どんなにピンチになっても、自分を失わず、しっかりと対応できるピッチャーだと思います。
今回のブルペンはキャッチャーを立たせての30球だったようですが、それでも球の質がいいとなると、本格的なピッチングが始まったらどうなるのかという期待が高まってきますね。早いかもしれませんが、二桁勝利と新人王のタイトルいけるかもしれませんね。
2020年01月17日
野村投手が自主トレを公開!
広島野村「悔しい1年」2年連続故郷倉敷で自主トレ
1/17(金) 16:53配信
キャッチボールを行い、笑顔をみせる広島野村(撮影・古財稜明)
広島野村祐輔投手(30)が17日、地元の岡山・倉敷市内で行っている自主トレを公開した。明大時代から師事するトレーナーの指導のもと、6日から始動した。最長約80メートルの距離のキャッチボールや、体幹、下半身を中心に鍛えるトレーニングを実施。精力的に体を動かした。
昨年に引き続き、2年連続で故郷を自主トレ地に選んだ。野村は「昨年新たな気持ちで倉敷で自主トレをすることを決めて、1年悔しいシーズンだった。悔しかったので、やり返すという気持ちでこの地を選びました」と理由を明かした。
今オフのテーマには「1年間戦える体作り」を掲げた。「強くて、柔軟性のある体を求めてやっています」。昨季は18試合に登板し、6勝5敗に終わった。「チームの勝利に全く貢献することができなかった。その悔しさを忘れずに今年1年カープが優勝できるように頑張っていきたい」と誓った。
野村投手にとっては、今年は昨年のリベンジを果たすべく、心は熱くなっていると思います。
昨年は6勝5敗に終わり、不甲斐ないシーズンを送ってしまいました。ドリヨシ的には、野村投手は昨年はコントロールが今一つで、その分球数が増えて、途中でスタミナが切れて甘い球になり、集中打を浴びるケースが多かったように感じました。この自主トレは、持久力、スタミナと柔軟性を求めて取り組んでいます。
今季も先発ローテーションの一角を担うのは間違いないでしょうが、リリーフ投手陣の負担を軽くするべく、野村投手にはせめて7回までは頑張って欲しいなと思います。
今季は技術的にも精神的にもひとまわり成長した野村投手が見たいですね。
2020年01月16日
今季の新加入の助っ人外国人選手の活躍に期待!
今年は埋めたい丸の穴…投手では“NPB初”の選手も 12球団・“新加入”名鑑2020【広島】
1/16(木) 16:00配信
ホセ・ピレラ
◆ 新チームの救世主候補は…?
2020年の年明けから早くも2週間が経過。1月もあっという間に折り返し地点を迎え、2月1日の“球春到来”がいよいよ近づいてきた。
新シーズンに向けて様々な準備を行ってきた各球団。なかでも大きな注目を集めるのが、“新加入選手”たちの動向だ。前年の反省、さらにはオフの動きを踏まえたうえで、足りない部分を埋める存在として期待を受けてやってくる男たち。期待に応えてチームの救世主となることができるのか、彼らの働きぶりがシーズンを左右すると言っても過言ではない。
そこで今回は、“球春到来”を前に各球団の新加入選手をピックアップ。ここでは、リーグ3連覇から一転、昨季はBクラスに沈んだ広島を取り上げる。
◆ 大きかった丸の穴…
昨季の広島に重くのしかかった課題と言えば、丸佳浩が抜けた強打の外野手。FAの人的補償で獲得した長野久義がシーズンを通して戦力となることができず、サビエル・バティスタも3番として機能し始めたかに見えた矢先、アンチ・ドーピング規定違反により出場ができなくなってしまった。
その中で西川龍馬が外野の一角として定着するなど、今後に向けた希望も見えた終盤戦だったが、オフには外野手もしっかりと押さえてきた。ベネズエラ出身の右の外野手、ホセ・ピレラである。メジャーではヤンキースやパドレス、フィリーズといったところを渡り歩き、通算302試合に出場。打率.257、17本塁打という成績をマークしている。
メインのポジションは外野でありながら、二塁や一塁での出場歴もあり、有事の際には様々なオプションが考えられそうな点も好材料。佐々岡真司新監督をはじめ、首脳陣がどんな起用をしてくるのか、注目が集まる。
また、投手では2名のリリーフタイプを補強。ともに190センチ以上の長身を誇る右腕で、力強い速球が武器。ブルペンの一角を任せる存在として期待がかかる。
なお、テイラー・スコットはNPB史上初の「南アフリカ出身」という点でも話題に。球団を通じて発表されているコメントも長文かつ丁寧で、来日を心待ちにしているファンも多い。掴みは上々、あとは本業でファンの心を掴むことができるだろうか。
◆ 広島の新加入選手
【投手】
▼ DJ・ジョンソン
背番号:未定
生年月日:1989年8月30日(30歳)
出身:アメリカ合衆国
投打:右投左打
身長/体重:193センチ/104キロ
[昨季成績] 28試(25.0回) 0勝2敗 防5.04
[MLB通算] 35試(31.1回) 1勝2敗 防4.88
<コメント>
「自分の力が日本で証明できる新たな機会をとても楽しみにしています。チームの勝利に貢献できるように全力を尽くしたいと思います。 応援よろしくお願いします!」
▼ テイラー・スコット
背番号:未定
生年月日:1992年6月1日(27歳)
出身:南アフリカ共和国
投打:右投右打
身長/体重:190センチ/84キロ
[昨季成績] 13試(16.1回) 0勝0敗 防14.33
[MLB通算] 13試(16.1回) 0勝0敗 防14.33
<コメント>
「日本のプロ野球界でプレーする素晴らしい機会を与えてくださった球団に感謝します。また、新しいチームメイトに会える事と日本の野球を学ぶ事をとても楽しみにしています。目標はチームの勝利に貢献して、最終的に優勝する事です。 カープファンは日本の中でも一番選手を応援して、盛り上げてくださると聞いていますので、そのような方々の前でプレーする事を大変楽しみにしています。球場内外でいろいろな人と触れ合い、日本の文化や歴史を体験できればと思います。広島およびカープの一員として誇りを持ち、球場で自分の全力を尽くしていきます。日本に到着し、プレーする機会を待ちきれません。 応援よろしくお願いします」
【外野手】
▼ ホセ・ピレラ
背番号:未定
生年月日:1989年11月21日(30歳)
出身:ベネズエラ
投打:右投右打
身長/体重:182センチ/99キロ
[昨季成績] 14試 率.182(22−4) 本1 点2
[MLB通算] 302試 率.257(909−234) 本17 点82
<コメント>
「素晴らしい球団の一員になれることに、とても興奮しています。また2020年シーズンが始まることをとても楽しみにしています。皆様の応援よろしくお願いします」
BASEBALL KING
今季は新加入の外国人選手は3人です。カープがリーグ優勝奪還と日本一の為には、この3人の活躍も不可欠なのは間違いないですね。
ピッチャーは2名ですが、いずれも右投げのパワーピッチャーです。先発ではなくて、リリーフのポジションを任せたい狙いがあるようです。フランスア投手や中崎投手が不調の場合に、この2人が入る形になると思います。
2人共に威力あるストレートには魅力があるようですが、ドリヨシが心配しているのは防御率の数字が高いところでしょうか。ランナーを背負った時のピッチング、ピンチの時のピッチングがどんなものか、確かめる必要があると思います。
この2人がはまれば、リリーフ投手陣は鉄壁になる予感がします。スコット投手はNPB初の南アフリカ出身の選手になるそうですね。DJ・ジョンソン投手と共にカープリリーフ陣を支えて欲しいと思います。
野手ではピレラ選手ですが、ドリヨシはピレラ選手は今季ある程度活躍してくれると思います。動画でメジャー時代のピレラ選手のバッティングを見ましたが、シャープなスイングで広角に鋭い打球を飛ばしていました。決して長距離バッターではなく、中距離を飛ばす選手だと感じました。スイングにクセがなさそうなので、日本のコーナーを突く投手の傾向には対応できそうです。あとは変化球への対応でしょうか。
守備は外野が主で、内野も守れるということらしいので、カープが求めるユーティリティーなプレーヤーとしてはぴったりですね。ただ、ピレラ選手の加入で、カープの外野手、内野手のポジション争いはますますし烈になりますね。
助っ人外国人選手は、クリス・ジョンソン投手が1軍が確約されているでしょうから、残り3人の枠を争うという、もう一つの競争があります。2月のキャンプインからの外国人選手の動きにも注目ですね。
2020年01月14日
大物の片鱗をのぞかせるドラ1森下投手。
自主トレから大物感漂う広島のドラフト1位・森下暢仁への期待
1/14(火) 11:03配信
森下暢仁は、表情も明るく、今のところマイペースで自主トレを進めている
年が明け、各選手が自主トレをスタート、いよいよキャンプインへ向け、プロ野球界も動き出した感じだが、中でも動きが注目されるのは、やはり各チームの新人選手たちだろう。スポーツ紙でも、佐々木朗希(ロッテ)が走った、奥川恭伸(ヤクルト)が投げたと、連日活字が躍っているが、広島期待のドラフト1位・森下暢仁も、1月8日から始まった新人合同自主トレで、早くも大物ぶりを見せているようだ。
スカウトが明かす舞台裏 広島1位・森下暢仁 「かつての黒田のような、男気が備わっている」
自主トレ初日には、キャッチボールだけで「ヒジのしなやかさがあって、スピンの効いたボールを投げている」と高信二ヘッドコーチをうならせ、12日の体力測定では「肩の動きがきれいで、筋持久力もある」と理学療法士からお墨付きをもらい、13日には視察した佐々岡真司監督から「何をやってもセンスがいい。投げ方もバランスがよく素晴らしい」と絶賛され……といった具合だ。
そして、そういったプレーの面以上に感心させられるのは、周囲に乗せられたり、流されたりすることなく、あくまでマイペースを貫いているところだ。他のルーキーが居残り練習に汗を流した初日も、無理することなくサッと切り上げ、また、早期のブルペン投球を期待する周囲に対しても、「プルペンでガンガン投げるタイプではないので……。入ろうと思ったときに入ればいい。トレーニングをしたほうが力がつくと思う」と、自主トレ期間中はあまりピッチングを行わず、内野ノックやバッティング練習などで体のキレをつくっていく調整法を打ち出している。この辺は、やはり高卒ルーキーとは違うところで、自らの状態を自分で把握している、という自信と、さらにはそのやり方で自分はやれる、という確信がなければなかなかルーキーでできることではない。森下になんとも大物感が漂うゆえんだ。
そういえば、昨年、明治大OBの評論家・川上憲伸さんとの対談をしてもらった折、後輩の森下のほうが先に会場に到着したのだが、こちらが着席を勧めても、「いえ、そういうわけには……」という感じで、先輩の到着まで頑として立って待っていたことを思い出す。「一見やさ男でも、さすが、明治で主将をしただけのことはある」と思ったものだが、自らが「こうすべき」と判断したら、周りが何と言おうと、その判断を貫き通す、という部分は、自主トレでのマイペースぶりにも何か通じるところがあるような気もする。
もちろん、キャンプに入って全体練習が入ってくれば、そこはチームの一員として合わせなければならないが、現在は文字どおり「自主トレ」の時期で、さらに言えば、プロ野球選手はやはり「個人事業主」。まずは自分の思うように、自分のペースで事を運んでみて、それで結果が出てくれればそれが一番で、そのときは周囲もあれやこれやいうことはないものだ。もちろん、もしそれで結果が出なければ、周囲からいろんな声が起こってくる可能性はあるわけだが……。
今季のルーキーの中では即戦力No.1と言われる森下だけに、いずれにしても結果を出して周囲を納得させなければいけない責任があることは変わらない。であれば、人にペースを作ってもらった中で戦うよりは、まずは自分のやり方でプロの世界にぶつかっていってみたい、そんな思いもあるのかもしれない。自分なりのやり方で新しい世界に挑んでいく、今までにはあまりいなかったニュータイプのルーキー。その挑戦がキャンプ、オープン戦、そしてシーズンと、どのように進み、そしてどんな結果を見せてくれるか、楽しみに見ていきたい。森下の自己分析と、その判断が確かであればあるほど、目標である新人王も、カープの今季の逆襲も、実現に近づいてくるはずだ。
文=藤本泰祐 写真=BBM
週刊ベースボール
森下投手の合同自主トレまでの振る舞いは、並の選手ではないなと感じます。1人のプロ野球選手であるのはもちろんですが、1人の人間として素晴らしいものを持っているなと思います。おそらく、森下投手は紆余曲折はありながらも、最終的には大瀬良投手を凌ぐほどのカープのエースになることでしょう。それどころか、日本球界のエースになります。
森下投手は、ピッチング、守備、牽制も見事ですが、バッティングも目を見張るものがあります。先日、NHKBSでの「球辞苑」という番組で、9番打者について取り上げていましたが、森下投手はその9番打者の素質が十分備わっていると思います。実戦ではピッチングはもちろん、バッティングにもかなり注目したいですね。