2021年04月22日
電子機器のソフトエラーの原因
NTTによるとNTTでは年間3から4万件のネットワーク通信でエラーが発生するという。
そのほとんどが安全装置などで修正されて被害がないのだそうだが、その原因がなんと宇宙からの宇宙線によるという。
そのメカニズムは宇宙線が大気中の酸素や窒素にぶつかると中性子線を発生し、
その中性子線によって電子機器のデータが消去されたり、電子機器に誤作動を起こさせるのだという。
宇宙線といえばスーパーカミオカンデでの観測で陽子や電子は
更に小さな粒子からなることの研究で日本人物理学者が数年前にノーベル物理賞を受賞した経緯でも有名だ。
半導体が小型化し電子機器の急増で近年、宇宙線によるソフトエラーによるトラブルが急増しているという。
NTTは中性子を半導体に照射する実験でソフトエラーが発生する頻度を測定すると
NTTのサーバーでも年間100件近いエラーが発生していると推定されたという。
ソフトエラーに詳しい大阪大学の橋本教授は今後人工知能AIや自動運転技術、高度化する電子機器
情報通信分野で大きなトラブルが発生する可能性もあると指摘している。
海外では原因不明の航空機事故の原因との指摘もある。
そういえば、最近だとみずほ銀行のATMトラブルや2年前だとソフトバンクでの通信障害など
原因不明のトラブルなどが時々あるし、大手銀行などは年に一度程度の割合でサーバーメンテナンスやったり
ソフトエラーに対する対処だったと考えられる。
やっぱり何でもデジタルではだけで、アナログ機能は残すべきだと思った。
アナログの究極は人の考えや感性、感覚、体を動かして手作業でできるスキルも大切なことだと思う。