2024年03月13日
オープン戦@エスコンフィールド 広島6−1北海道日本ハム 大瀬良投手3回無失点!滝田投手乱調も投手陣は1安打1失点に抑える!堂林選手、レイノルズ選手に一発も!
広島が快勝 投打に大収穫!22年度ドラ1・斉藤が凱旋登板で圧巻投球 大瀬良も順調 堂林とレイノルズに一発
3/13(水) 21:15配信
デイリースポーツ
4回、三者凡退に抑え、ベンチに戻る斉藤(右)=撮影・中島達哉
「オープン戦、日本ハム1−6広島」(13日、エスコンフィールド)
投打がかみ合った広島が快勝した。
先発・大瀬良は3回を無安打無失点。2つの四球を与えたものの、今春初の対外試合登板で、さすがの投球を見せた。最速151キロの直球には球威があり、フォークやカーブも有効活用して投球を組み立てた。そして2番手で四回からマウンドに上がった斉藤が、2回無失点と圧巻の投球を披露した。
先頭の野村は152キロで二ゴロ。続くマルティネスの2球目には156キロを計測し、最後は152キロ直球で見逃し三振に斬ると、万波は151キロ直球で捕邪飛に片付けた。五回は先頭・レイエスに四球を与えたが、若林を三振に仕留めてレイエスは盗塁死。進藤も152キロ直球で空振り三振にねじ伏せた。
北海道・苫小牧中央高から22年度ドラフト1位で入団した右腕にとっては、この日が初の凱旋登板。投じた29球のうち15球が150キロ以上を計測したように、うなりを上げる剛速球に、スタンドのファンからは大きな歓声が注がれた。
打線は二回先頭で5番・堂林が先制ソロ。三回2死一塁では3試合続けて4番に入った新外国人のレイノルズに2ランが飛び出した。ともにオープン戦初アーチで、中軸として期待される右打者たちがそろって結果を出した。
今日は投打ががっちり噛み合ったいい試合になりました。理想的な展開でしたね。
スタメンは1番ショート上本選手、2番セカンド菊池選手、3番DHシャイナー選手、4番サードレイノルズ選手、5番ファースト堂林選手、6番ライト田村選手、7番キャッチャー會澤選手、8番レフト二俣選手、9番センター中村健人選手のオーダーを組みました。
日本ハム先発の左腕、根本投手に対して1回表2アウトからシャイナー選手がオープン戦2本目のヒットで出塁も、レイノルズ選手はライトフライに終わりました。
広島先発の大瀬良投手は昨年秋に右肘の手術の後初の対外試合の登板となりました。1回裏、日本ハム五十幡選手と松本選手を連続空振り三振、野村選手をショートゴロに取り、13球で仕留める上々の立ち上がりでした。
2回表、先頭の堂林選手が左中間スタンドへソロホームランを放ち、1−0と先制しました。堂林選手に待望の一発が出て、本当に良かったと思います。何より堂林選手自身が一番ホッとしているでしょう。
大瀬良投手は2回裏2アウトから2四球を出すも、日本ハム進藤選手をセンターフライに打ち取りました。
3回表、2アウトからシャイナー選手が死球で出塁すると、レイノルズ選手が低めのストレートを強振し、レフトスタンドへ2ランを放ち、3−0とリードを広げました。レイノルズ選手は好調をキープしています。シャイナー選手もヒットが出て来ているので、堂林選手を含めて4番打者争いにも注目ですね。
大瀬良投手は3回46球を投げて無安打2四球3奪三振で降板しました。手術後の経過も順調で、おそらく明日の肘の状態を確認しながら、次の登板に臨む事になりそうです。大瀬良投手が開幕からフル稼働できれば、先発ローテーションの層はかなり厚いですね。
4回表は2番手に斉藤投手が凱旋登板し、日本ハム野村選手をセカンドゴロ、マルティネス選手を空振り三振、万波選手をキャッチャーファウルフライと3者凡退に抑えました。
斉藤投手は5回裏も続投し、先頭の日本ハムレイエス選手に四球を与えましたが、若林選手を空振り三振、スタートを切った日本ハムレイエス選手を會澤選手が2塁で刺して併殺し、日本ハム進藤選手を空振り三振に抑えました。斉藤投手は2イニングを投げて無失点のナイスピッチングでした。将来のエースピッチャーの片鱗をうかがい知る事ができました。
6回裏は3番手の中崎投手が日本ハム石井選手をセカンドゴロ、五十幡選手を見逃し三振、松本選手にこの日の初安打を許しましたが、野村選手をセカンドゴロに抑えました。中崎投手は開幕1軍当確といったところでしょうか。
打線は7回表、會澤選手と二俣選手の連打でノーアウト1、2塁から中村健人選手と久保選手が凡退しました。続く矢野選手の内野安打で2アウト満塁とすると、シャイナー選手とレイノルズ選手が連続で押し出しの四球となり、5−0とリードを広げました。
7回裏は4番手の矢崎投手が登板し、日本ハムマルティネス選手、万波選手、レイエス選手を全て内野ゴロの5球で仕留めました。矢崎投手もセットアッパーへの準備万端のようです。
8回裏はドラ3ルーキーの滝田投手が凱旋登板し、先頭の日本ハム若林選手に四球を与えましたが、後続を断ち、無失点に抑えました。
9回表の攻撃で、先頭の中村健人選手がレフト前ヒットで出塁し、2アウト後に2盗を決めると、代打松山選手がライト線に技ありのタイムリー2ベースを放ち、6−0としました。まさにこのイニングはカープの理想的な攻撃が出来たと思います。松山選手の打撃も素晴らしく、追い込まれてもファウルでカットしながら、打てる球を待っていました。今季も松山選手は頼れる代打の神様としての活躍が期待されます。
9回裏も滝田投手が続投しましたが乱調で、先頭の日本ハム五十幡選手に四球、2盗にキャッチャーの持丸選手の悪送球で3塁まで進塁され、日本ハム松本選手に四球を与えてノーアウト1、3塁とされました。滝田投手は日本ハム細川選手の打席で暴投して1点を失い6−1になりました。細川選手には死球を与えてノーアウト1、3塁とされ、日本ハム代打スティーブンソン選手を見逃し三振に取ったところで益田投手にスイッチしました。滝田投手は8回は良かったのですが、9回は制球がかなり乱れました。9回という、特別な感覚もあったのかもしれませんね。益田投手は日本ハム万波選手を空振り三振、レイエス選手をショートゴロに打ち取り、試合が終わりました。
今日は打線が9安打して6得点を挙げ、投手陣は6人のリレーでわずか1安打1失点に抑えるという、投打ががっちり噛み合った試合になりました。
さて、明日も日本ハムとのオープン戦です。明日も快勝して気分良く広島に帰って欲しいですね。