2021年10月14日
24回戦@マツダ 広島5−3横浜DeNA 大瀬良投手6回2失点で9勝目!鈴木誠也選手35号ソロから反撃し、逆転勝利!
【カープ】「カピバラ3兄弟」次男の大瀬良、戦力外通告の長男今村の登場曲で奮起し9勝目
10/14(木) 22:19
配信
中国新聞デジタル
6回2失点で9勝目を挙げた大瀬良
【広島5―3DeNA】(14日、マツダ)
広島東洋カープが逆転勝ちし、借金を再び9とした。先発の大瀬良大地が四回に先制を許したが、直後の四回に鈴木誠也が35号ソロを放って追い付いた。五回に小園海斗、西川龍馬の連続適時打で勝ち越し、六回にも2点を追加した。
投げては大瀬良が6回6安打2失点で9勝目。2点差の九回は栗林良吏が3人で抑えて33セーブとした。
負けるわけにはいかなかった。普段は背中で引っ張る大瀬良が、表情を険しく保ち、気持ちを出した。6回を投げ6安打2失点の好投。7三振を奪い、9勝目を挙げた。前回登板から中5日。抜群の投球ではなくても、勝つことだけを追い求めたマウンドだった。
「この星に生まれ、生きる♪」―。入団以来、同じだった登場曲を変えた。この日、球団から来季の契約を結ばないことを通告された今村猛が使う曲だった。覚悟を決めた大瀬良は、四回に3安打で先制を許したが、打線が逆転した後の五、六回は粘りの投球。同点、逆転を許さなかった。
同じ長崎県出身で同学年。長崎日大高時代は清峰の今村としのぎを削った。2009年の夏の県大会はセンバツ優勝の清峰を破るなどし、甲子園に出場。高卒でプロ入りした今村に導かれるように、4年後、同じドラフト1位で広島のユニホームに袖を通した。
大地と猛で呼び合う仲。互いに「他の選手とは違う存在。あいつがいたから今の自分がある」と話す。ファンからは一岡竜司を含めた「カピバラ3兄弟」としても親しまれた。厳しい世界なのは百も承知。感謝とエールと惜別と。大瀬良は白星にすべてを込めた。
中国新聞社
大瀬良投手にとっては今日は特別のマウンドでした。同郷で同学年の今村投手が戦力外の通告を受けた日に、大瀬良投手がマツダスタジアムのマウンドに立ちました。
今日の大瀬良投手は本調子ではありませんでした。2回以降は毎回ランナーを出す苦しいピッチングでした。4回表には3安打を浴びて先制を許しましたが、打線の援護を受け、さらには盟友今村投手との絆を感じながら踏ん張りました。キャッチャーの會澤選手のリードにも助けられ、6回106球を投げて2失点で9勝目を挙げました。大瀬良投手にとっては、忘れられない一日になったと思います。
打線は0−1と先制された直後の4回裏、DeNA先発のロメロ投手から、鈴木誠也選手がレフトスタンドへソロホームランを放ち、1−1の同点に追いつきました。先制された直後のホームランですから、チームにとっては勇気を与える一発になりました。
さらに5回裏は2アウト2塁から、小園選手がセンター前タイムリーを放ち、2−1と逆転しました。なお2アウト2塁から、西川選手がタイムリーを放ち、3−1としました。
3−2と1点差に迫られた直後の6回裏、1アウト2、3塁から代打松山選手のセカンドゴロの間に3塁ランナーが生還し、4−2。さらに2アウト1、3塁から小園選手がライト前タイムリーを放ち、5−2としました。
7回からは継投に入り、7回表は2番手森浦投手が0に抑えましたが、問題は8回です。3番手島内投手が登板しました。2アウトまではしっかり取れたのですが、DeNA牧選手にレフト線への2ベース。続くDeNA宮崎選手にタイムリーを浴びて5−3とされました。島内投手は素晴らしいストレートを持っていながら、うまく活かせていません。やはり島内投手には図太い神経が必要かと思います。打たれたらどうしようというネガティブな考えから、打てるものなら打ってみろという、ポジティブな考えに切り替えるべきですね。その後4番手バード投手、さらに5番手コルニエル投手が登板し、後続をなんとか断ちました。
9回表は守護神栗林投手が登板し、DeNA打線を3者凡退に抑え、試合が終わりました。栗林投手はこれで16試合連続セーブとなり、1997年の横浜佐々木投手に並ぶセ・リーグ歴代3位タイとなりました。
これで3位読売とのゲーム差が4.5となりました。一気にここまで差が縮むとは思っていませんでした。なんとか全員で頑張って、残り9試合全勝しましょう!
次の試合はあさって16日、東京ドームで読売との決戦です。この試合、勝つか負けるかで、逆転CSのカギを大きく握ることになります。是非勝って弾みをつけましょう!
今村投手ら6投手に戦力外通告。
広島 2009年ドラ1の今村猛、中村恭平ら6投手に戦力外通告
10/14(木) 17:01
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広島アスリートマガジン
今村猛はプロ12年間で21勝30敗36S115ホールドを記録した。
カープは14日、今村猛(30歳)、鈴木寛人(20歳)、中村恭平(32歳)、行木俊(20歳)の支配下4投手と、畝章真(26歳)、佐々木健(22歳)の育成契約2投手と来季契約を結ばないことを通告した。プロ1年目の行木は育成選手として契約の方針。
プロ12年目の今村は、2009年ドラフト1位で清峰高から入団。中継ぎとして頭角を現すと、プロ2年目の2011年には54試合に登板し、一軍定着。プロ3年目の2012年には29試合連続無失点を記録するなど、自己最多69試合に登板し、防御率1.89とリーグを代表する救援投手となり、第3回WBC日本代表にも出場した。2016年にはセットアッパーとして67試合に登板し、25年ぶりのリーグ優勝に貢献。連覇した2017年にはストッパーとして23セーブを挙げた。2019年以降は登板数が激減し、昨季はわずか6試合、今季は一軍登板はなかった。通算431試合に登板し、21勝30敗36S115ホールド、防御率3.46。
中村恭平は2010年ドラフト2位で入団。伸び悩むシーズンが続いたが、2019年には自己最多43試合に登板し存在感を見せたが、今季はここまで一軍登板なしだった。2019年ドラフト3位で入団した鈴木はわずか2年で戦力外となった。
広島アスリートマガジン編集部
まさか、まさか今村投手が戦力外とは…。ドリヨシはショックです。今村投手はプロ2年目から1軍でブレイクし、2012年には69試合に登板して、防御率1.89と、チームの中継ぎ投手陣の中心として活躍しました。威力あるストレートで相手打者を手玉に取るピッチングが印象的でした。2016年にはセットアッパーとして活躍し、25年ぶりのリーグ優勝に貢献しました。その今村投手が戦力外になるとは…。信じられません。
中村恭平投手は2019年に中継ぎとして43試合に登板し、活路を見い出したかに思われましたが、度重なる故障もあって、続きませんでした。残念です。
鈴木寛人投手は2019年のドラフト3位で入団しましたが、才能を開花させることなくカープを去る事になりました。
ドリヨシ的には、今村投手ではなく、他に戦力外にする選手がいるのではないかと思います。具体的に選手名は挙げられませんが、全国のカープファンの皆さんも同じ意見ではないでしょうか。あまりにも残酷です。
しかし、プロの世界です。活躍してなんぼの世界ですから、やはり厳しいですね。