2019年08月05日
明日からの9連戦+3連戦のキーマンは西川選手と會澤選手!?
勢いを増した広島がDeNAとの3連戦へ! 打順固定でハマった「1番・西川龍馬」への期待
8/5(月) 16:30配信
◆ 後半戦は1試合平均得点で2点アップ
ここにきてセ・リーグ3連覇中の広島が勢いづいてきた。セ・パ交流戦明けから引き分けをはさみ11連敗を喫するなど苦しんだが、後半戦に入って14勝4敗と息を吹き返した。
7月19日から行われた巨人との3連戦から4カード連続で勝ち越し。最大12ゲームあった首位・巨人との差も2ゲームにまで縮めまった。
そんな好調な広島で、大きく変わったのが打順。後半戦の初戦となる7月15日のDeNA戦から上位打線を固定したことだ。昨シーズンオフに丸佳浩(現・巨人)が抜けたこともあり、打線の組み方で試行錯誤してきた今シーズンの広島。前半戦を見ていると、2番の菊池涼介、4番の鈴木誠也以外は固定できずチグハグ感があったことは否めなかった。
しかし、後半戦からは1番の西川龍馬から、菊池涼、バティスタ、鈴木、松山竜平(メヒア1試合、会沢1試合)と5番までをほぼ固定。その結果1試合平均安打は10.2本(前半戦は8.2本)で、得点数も3.8点から5.9点と、2点もアップしている。打線が機能した結果、後半戦の14勝4敗という快進撃につながっていると見ていいだろう。
そのなかでも、特に目覚ましかったのが西川の躍進だ。
◆ 今季の失策は「0」
後半戦から1番に定着した西川は、7月31日までにチームを勢いづける先頭打者本塁打を4本も記録。これは球団における、月間の先頭打者本塁打記録を更新する快挙だ。それも、わずか半月ほどで球団記録を塗り替えたことになる。
また、ここ2試合は無安打に終わっているが、後半戦18試合中15試合で安打を放つなど、存在感を示していた。その間、出塁できなかったのは1試合のみ。毎試合のように出塁が得点に結びつくなど、打線が機能している大きな要因の1つに、リードオフマン「1番・西川」の存在があった。
昨シーズンも規定打席には未到達ながら、打率.309(327-101)と活躍。一方、三塁手としてはリーグワーストとなる17失策と守備面で苦しみ、確固たるレギュラーの座をつかめずにいた。しかし今季は丸の移籍もあって、主に左翼、そして中堅を任され、ここまで失策は「0」。守備面での不安がなくなったことが、本人、そしてチームにも好影響を与えているのかもしれない。
今シーズンの広島は、3連覇を果たしたここ3年のように首位を独走しているわけではない。大きな浮き沈みがありながら、上位争いを繰り広げている状況というのが実情だ。
あすからは首位の巨人を3タテし、勢いに乗るDeNAとの3連戦。チーム別の今季対戦成績では苦手とするDeNAだが、あす先発の上茶谷とは、打率.600(5打数3安打)、3打点と好相性。後半戦における第1打席の打率が5割を超える西川が、リードオフマンとしてチームをぐいぐいと引っ張っていけるのか、その第1打席から注目したい。
▼ 西川の今季成績(前半/後半)
出場数:79試合/18試合
打 率:.264/.380
本塁打:5本/5本
打 点:35打点/15打点
出塁率:.297/.410
▼ 後半戦の打席別成績
第1打席の打率.529(17-9)
第2打席の打率.471(17-8)
第3打席の打率.188(16-3)
第4打席の打率.294(17-5)
第5打席の打率.500(10-5)
第6打席以降の打率.000(2-0)
▼ 今季カード別対戦成績
巨:打率.446/4本/11打点
中:打率.321/1本/ 5打点
ヤ:打率.290/1本/12打点
神:打率.246/1本/ 7打点
De:打率.224/0本/ 5打点
※数字は2019年8月4日終了時点
BASEBALL KING
恐怖の5番 広島・会沢驚異の打率
8/5(月) 16:40配信
3打点の会沢
好調の鯉打線が本領発揮だ。3位の広島は4日の阪神戦(マツダ)に10―5の大差で勝利した。この勝ちを含み、球宴後の後半戦は14勝4敗。5カード連続での勝ち越しで貯金を再び5に戻し、最大12あった首位・巨人とのゲーム差を2とした。
緒方監督は「今日の試合は打線がね。上位打線が初回、そして2回も5、2点と(取って)7点というところのスタートだからね」と13安打10得点の打線に最敬礼だった。
この日は自身初の4打数4安打で3打点の会沢翼捕手(31=写真)が打線をけん引した。今年、先発出場した試合で4度目の5番打者だったが、初回一死一、二塁で右中間へ適時打、2回も二死一、二塁で中前適時打、4回は二死一塁で内野安打。そして6回二死一、二塁でも左前適時打と大暴れだ。
会沢が5番で出場したスタメン4試合で15打数9安打4打点。5番打者での打率は6割に達する。それでも会沢は「(4番の鈴木)誠也が(塁に)出てくれるし、つないでくれるから。僕はどの打順でも次につなぐだけ」と淡々。自身初の4安打にも「しっかり練習するだけです」と、どこまでも冷静だ。
それでも「恐怖の5番打者」の大活躍で首位・巨人を視界にとらえた。6日からは後半戦で唯一負け越している2位・DeNAとの3連戦。逆転Vへここから鯉が巻き返す。
いよいよ今シーズンの山場がやってきました。明日からマツダスタジアムで2位のDeNAとの3連戦、9日からの京セラドームでの阪神戦を挟んで、12日からはマツダスタジアムで読売との3連戦、さらに1日おいて16日から横浜スタジアムでDeNAとの3連戦と、広島東洋カープにとっては今年のペナントレースの行方を占う大一番が続きます。首位攻防戦シリーズと言っていいでしょう。
この8月戦線のキーマンは、ドリヨシは西川選手と會澤選手だと思います。西川選手は1番バッターとしての役割を十分担っており、今まさに広島東洋カープのリードオフマンになりました。田中選手や野間選手の不調で、1番バッターが固定出来ない状況にありましたが、オールスター明けから、西川選手の天才的な打撃が開花してきました。7月は先頭打者ホームランを4本打って、月間の球団記録を塗り替えるなど、相手チームにとってはイヤな存在になってきました。明日からも巧みなバットコントロールで、好機をどんどん作って欲しいですね。
會澤選手は昨年に比べて今年は打率こそ低いですが、チャンスの時の勝負強いバッティングは健在です。昨日の試合でも、4打数4安打3打点の活躍でした。ドリヨシ的に見ると、前半は強引なバッティングがやや目立ちましたが、最近では追い込まれたらコンパクトなスイングでミートに心がけています。昨日の試合も1打席目と2打席目はまさにそんなバッティングでした。広島戦では相手チームが左投手を当ててくるケースが多いだけに、ますます會澤選手の打撃が期待されます。ピッチャーのリードも冴え渡る頼れる選手会長の活躍は欠かせません。
一時は首位から12ゲームも離され、今年は終戦かと思われましたが、あっという間に2ゲームまで詰めよりました。まずは明日からのDeNA戦は、最低でも2勝1敗、あわよくば3連勝したいですね。
明日の先発はアドゥワ投手です。前回読売戦では先発のモンティージャ投手の後を投げましたが、まずまずの内容でした。明日は6回を2失点でまとめてくれれば勝機はあると思います。DeNAは上茶谷投手です。いまの広島打線なら、序盤から一気にいける可能性もあります。接戦になっても、3点は入れれると思います。いずれにせよ、3連戦の頭を獲りたい両チームの思いは強いでしょうから、かなりタフな試合にはなるでしょう。
選手の皆さん、暑い中大変ですが、我々ファンは皆さんを信じて全力応援しますので、頑張ってください!
ドリヨシ的にはこの9連戦、6勝3敗でクリアすればOKだと思っています。クリアできれば、9月に本当の勝負が訪れるでしょう。