マインドコントロールされる仕組みや、されやすい人、そしてマインドコントロールを解く方法などが色々と書かれていて、とっても面白い本でした。
自己愛性人格障害と、マインドコントロールの関係についても言及があるので、自己愛性人格障害というものを理解するのにも役立つのではないかと思います。オススメです。
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この本の中で、マインドコントロールを解く方法(デプログラミングやイグジット・カウンセリングなど)も紹介されているのですが、自分がマインドコントロールされている事に気付き、その人と離れたい!と思った時に、楽に離れられる方法をご紹介します。
@マインドコントロールされている相手に会わない
愛着障害が強い依存性パーソナリティの人は、暴力を振るわれたり不当な扱いを受けても、愛着している対象が目に前にいる限りは、よほどの事がない限りその人にしがみ続けようとするのだそうです。
しかし、その人が目の前からいなくなり、会う事が出来ない期間が続くと、愛着不安が強く誰かに頼らなければ自分を支えられないため、手近な人にすがりつく事が起きやすいのだそうです。
なので、マインドコントロールされている相手に会わないようにすれば、もっと身近にいるまともな人の存在に気付く事が出来るかもしれません。
A依存する気持ちの根底にあるものを言葉に出してみる
例えば、暴力団の男性に支配されていた女性は、暴力を振るわれても離れられなかったのだそうです。それは、その男性が囁いてくれた愛の言葉に縋り続けていたからだと彼女は語りました。
ひどい目にあわされても、その言葉を思い出すと、こんな風に愛してくれる人は他にいないと思ってしまったのだそうです。
こうした事を心に秘めているかぎり、支配力というものはなかなか衰えません。
しかし、それを一旦口にして語り、自分を縛る気持ちの正体が分かってくると、支配する力は衰え始めるのだそうです。
人間は、その正体が自覚されていないと、その力に支配されやすいです。
ところが、正体を知ってしまうと、その力は制御できるものになっていきます。
だから、友人に語るなり、紙に書き出すなり、自分を縛っている気持ちを言語化する事が、それをコントロールするための第一歩となるんですね。
B人間関係を改善する
不安定な愛着しか持てず、安全基地の代用品となっていたのが、マインドコントロールされていたものへの依存だったわけです。
なので、人間関係が安定したものとなり、安全基地となる存在が確かな支えとして機能すれば、マインドコントロールされていたものとの関係を解消する事が可能となるのです。
マインドコントロール、されている事に気付けたら良いんですけどね。
完璧な形でマインドコントロールが行われた場合、全ては必然性を持ったことであり、それに出会う幸運を持ったものだと感じ、喜び勇んでその行動を「主体的に」選択してしまうのだそうです。
恐ろしいですね。
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