テレビドラマや映画、小説などに出てくる、自己愛性人格障害と思しき人についてみていきたいと思います。
今回は「名もなき毒」というドラマに出てくる原田いずみについてです。
この原田いずみという人物は、小泉孝太郎さん演じる主人公の杉村三郎が務める出版社にアシスタントとして入ってきます。
しかし、彼女と接していくうちに、周囲の人々はどんどん彼女に翻弄されていきます。
そんな、原田いずみの自己愛っぽい言動を見ていきたいと思います。
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・採用面接の際、高校中退なのに大卒と学歴詐称する。
→すぐバレる嘘をつきます。
その瞬間の勝利にしか視野がいかないので、あとでバレたらどうするか、などということは考えません。
・編集の仕事をやっていたというのに、編集用語も知らない。
→嘘をついていたということもあり得ますが、記憶を改ざんしている可能性もあります。
自分が嘘だと自覚してついている嘘ならまだましなのでが、自己愛性人格障害者の場合、本人も気付かないうちに記憶を改ざんしていることがあるそうです。
マイナス感情が湧き上がることがあると、自己愛性人格障害者はそれを忘れるという解離方式で処理します。
そうすると、どうしても記憶に欠落部分が生じます。
その空いた部分を、自分の都合の良いように創作するのです。(自分は素晴らしいという妄想を抱いているため、悪い創作はしません。)
しかも、恐ろしいことに無意識に、です。
なので、原田いずみのケースでも、前職でまともに仕事も出来なかったが、その記憶を抹消しているため、その空いた穴を自分の都合の良いストーリーで埋めている、という事も考えられます。
・ちょっと注意すると泣いたりわめいたり、突然帰ったりする。
→マイナス感情を適切に処理することが出来ません。
仕事についての指摘でも、すぐ自分が人格否定されたと思い込み、逃走します。
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「名もなき毒」は2013年にTBSで放送された宮部みゆきさん原作のミステリードラマです。
人間の持つ、色々な毒が描かれていて、とても面白いです。
なお、ドラマの前半は原作の1作目『誰か Somebody』を、後半は原作の2作目『名もなき毒』の2部構成となっており、原田いずみは後半の方に出てきます。
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