自己愛性人格障害の人間にもあるあるで、個人的にはなぜそんなことを言うのか謎だったんですが、「人が自分をだます理由」という本を読んだらその目的がなんとなくわかりました。
-----
人間の社会的地位には実質的にふたつの特色がある。
それは「支配」と「名声」だ。
支配はヨシフ・スターリンのように他者を威圧できることによって得られる地位で、地位の低い側は恐怖やその他の回避本能で制御される。
一方で名声は、女優のメリル・ストリープのように影響力の大きい人間になることによってられる地位で、尊敬やその他の接近の本能で制御される。
(スティーブ・ジョブズのように二つを併せ持っている者もいる)
しかしながら、この二つの形は分析上は異なる生物学的な意味を持つ別々の戦略である。
一部の研究者はこれを「トップに立つためのふたつの方法」と呼んでる。
名声は、少なくとも表面的にはそれほど熾烈な競争には見えない。
結局のところ、それは尊敬であり、力で奪い取ることはできず、むしろファンから自由に与えられるべきものだ。
それにもかかわらず、かぎられた量の尊敬しかよのなかに存在しない。
ただお金がある、美しい、スポーツが上手いというだけでは名声は得られず、おもしろい、芸術がわかる、賢い、話が上手い、感じが世ことなどが必要だ。
しかしながら、それらはみな「相対的な」資質である。
名声を理解するもう一つの方法は、それが友情や仲間の市場におけるその人の「価格」だと考えることである。
すべての市場と同じように、価格は需要と供給によって変動する。
私たちはみな他者にたいして似たような(そしてかなり限られた)友情を供給しているが、「需要」は人によって大きく異なる。
名声の高い人物には時間と注意を欲しがる人がたくさんいるが、名声の高くない人物では時間と注意を欲しがる人はそれほどおらず、友情を安売りしなければならない。
そして、価格を上げようとしている誰もが、新しい技術を学んだり、より多くのよりよい手段を手に入れたり、長所を磨いたりすることで、友人あるいは仲間として自分の魅力を高めようと奮闘している。
しかしながら、名声を求めることそのものはほぼゼロサムゲームである。
ときに親しい友人の成功にさえ嫉妬を感じる理由はそれで説明できる。
-----
友達多い自慢をする人って、「友達や仲間市場で価値の高い人間だぜ」と言いたかったわけなんですね。
そして、自分より人気のある(ありそうな)人を引きずり降ろそうとするのは、自分の市場価値がその人より低い、あるいは低くなるのが耐えられないからなんですね。
新品価格 |
にほんブログ村
にほんブログ村
にほんブログ村
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image