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塹江投手が１軍定着へあと一歩！
広島・塹江敦哉投手 初の開幕一軍入りも目前／今季はひと味違います！
4/16(木) 12:02配信
塹江敦哉
６年目の塹江敦哉は自身初の開幕一軍入り目前に迫っている。ドラフト３位で2015年に入団した左腕。16年に一軍デビューし、３試合に登板。しかしその後２年間は一軍の舞台から遠ざかり、昨季は３年ぶりに一軍戦に出場を果たした。主に中継ぎとして11試合に登板、防御率は6.10だった。
今季は春季キャンプから猛アピールを続けた。最速150キロ超えの力強い直球とスライダーを軸に、オープン戦６試合で、防御率1.23と結果を残した。練習試合でも２試合で無失点を継続。塹江は「春季キャンプの過ごし方を変えた部分はあった。それがうまくいってよかったかなと思います」と振り返った。
考え方をあらためた。「春のキャンプは毎年よくなかった。何か変えないといけないと思った」。昨年までは２月中旬の初実戦で完璧を追い求め、結果が出ないことに気持ちの焦りが生じた。「今年は１年間通した中で、長い期間一軍に貢献できるように準備していこうと」。開幕一軍よりも、その先を見据えた。キャンプでも細かい目標を設定し、そこをクリアするべく日々ベストを尽くしたことで、着実に状態を上げていった。
アピールを続ける左腕に横山投手コーチは「安定した投球を続けている。もともとボールの強さ、スピードを持っている選手。三振も取れるようになったし、良いものをつかんできたと思う」と目を細める。実戦から遠ざかる状況が続く中で左腕は「真っすぐとスライダーを投げられる状態にしておくことが最低限の準備」と引き締めた。目標の50試合登板、最速155キロ到達へ一歩一歩前進する。
写真＝BBM
週刊ベースボール
塹江投手は非常に真面目な性格です。なので完璧を求めていて、それが良いピッチングの支障になっていた感じがありました。もっと良い意味で遊びがあるといいと思います。
塹江投手で思い出すのが、2016年9月11日の東京ドームの読売戦、カープが２５年ぶりのリーグ優勝を決めた翌日の試合です。ドリヨシの記憶が間違ってなければ、２番手に塹江投手が登板しましたが、読売打線にめった打ちを食らってしまった試合です。プロの洗礼をまともに浴びた登板になりました。
ドリヨシは、さすがにショックが大きくて、立ち直れないかなと心配していましたが、ファームで体を鍛え上げ、メンタル面もいい意味でゆとりが出来て、塹江投手の特徴を活かしたピッチングが出来るようになりました。
彼の魅力は左腕ながら150キロを越えるストレートと、曲がりの鋭いスライダーです。この春のキャンプからはこのコンビネーションのピッチングが冴え渡り、実戦でも安定した内容でした。右バッターのインコース、左バッターのアウトコースにスライダーが決まれば、そうは打たれないと思います。
今季の開幕は不透明ですが、塹江投手は中村恭平投手、高橋樹也投手とあわせて、カープの中継ぎレフティーズとして活躍してくれるでしょう。
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