2020年01月04日
大瀬良投手新春インタビュー!
新婚の大瀬良 新春の誓い、200回到達&沢村賞&カープVで佐々岡監督胴上げだ
1/4(土) 7:30配信
ボールを手に今季のさらなる活躍を誓う大瀬良(撮影・飯室逸平)
広島・大瀬良大地投手(28)が新春インタビューに応じ、佐々岡真司新監督(52)の胴上げを誓った。昨季は初の開幕投手を務めエースとして3年連続2桁勝利を記録。12月にはタレント浅田真由さん(29)との結婚披露宴を開いた。幸せいっぱいの右腕は初の200イニング到達を新年の誓いに立て、さらなる進化を約束した。=インタビュー1
◇ ◇
−今オフの過ごし方は。
「ゆっくりする時はゆっくりして、しっかり体を動かす時は動かす。メリハリを付けてやっています」
−昨年12月には結婚式を挙げた。
「妻がほとんど準備をやってくれました。手伝える部分は手伝ったと思います。大変でしたね(笑)」
−豪華な披露宴。
「皆さんが出席してくれて、あれだけ盛大な披露をさせてもらって本当に感謝ですね」
−黒田さん、新井さんも出席した。
「黒田さんも新井さんも(出席は)難しいだろうなと思ってたんですけど、すごくお世話になった先輩だったので、お声掛けだけはさせてもらおうと思って。『素晴らしい披露宴やったね』という言葉をお2人から直接もらったので、良かったなと思います」
−昨年12月の契約更改では沢村賞を狙うと誓いを立てた。
「(投手)分業制になりましたけど、昨年も中継ぎの人たちにはたくさん負担がかかったと思う。完投が多かったので(リーグトップ6完投)、中継ぎの人たちから冗談交じりに『大地が投げる時は休みや』と言われていた。僕が中継ぎをやっている時にマエケンさんや黒田さんの登板日に思っていたことを思ってくれているというのはうれしいです。負担を軽減できていると思うと余計に意気に感じてやりたいなと思うし、個人的にも先発完投が一番理想だと思っているので。九回まで投げられるスタミナは全然持っていると思うし、最後まで投げたいなという思いがあります」
−昨季1軍投手コーチだった佐々岡監督の方針もあった。
「そうですね。イニングを重ねていくごとに、『行くぞ行くぞ』と言われてました。『どうする?』じゃなかった。だからこそ『ヨッシャ!』と思えましたし、それだけ期待してハッパかけてくれてるんだと思うと、何とかその期待に応えたいという思いでした」
−今年の目標は。
「昨年は悔しい結果に終わったので、何とか優勝して日本一になりたい。野球を長くやりたいです。早く終わってしまうと面白くないですね」
−昨年はまさかのBクラス。
「(終盤の)阪神が強かったですね。しっかり受け止めてチャレンジャー精神で戦いたいと思います」
−個人的には。
「すべてにおいてキャリアハイを目指していきたいですし、完投の数も増やしていきたい。すごくお世話になっている佐々岡さんが監督になられたので、何とか期待に応えられるような成績でチームを引っ張っていきたいと思います」
−監督と話は。
「球場に来られている時はちょこちょこと。コミュニケーションをすごく大事にされていると思います。ピッチャー出身の監督は僕にとっても初めての経験ですし、いい思いをしていただきたいと思います」
−今年は東京五輪も開催される。
「東京でやれるのは一生に一度だと思う。五輪を目指せる年齢でチャンスがあるんだったら、目指さないわけにはいかないですし、何とか日の丸を背負って戦ってみたいという思いはあります。アピールしたいですね」
広島・大瀬良 さらなる進化へ「二段モーションやめようと」
1/4(土) 7:30配信
広島・大瀬良大地投手(28)が新春インタビューに応じ、佐々岡真司新監督(52)の胴上げを誓った。昨季は初の開幕投手を務めエースとして3年連続2桁勝利を記録。12月にはタレント浅田真由さん(29)との結婚披露宴を開いた。幸せいっぱいの右腕は初の200イニング到達を新年の誓いに立て、さらなる進化を約束した。=インタビュー2
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−フォームの改良に取り組んでいる。
「二段モーションをやめようかなと思っています。(決断は)春季キャンプでブルペンに入ってからになると思いますけど、キャッチボールや遠投の段階では全然問題なく、いいボールが投げられている。とりあえずこれでいってみようかなと思っています」
−フォームは毎年、改良を加えている。
「二段モーションに変えてからも、去年も二段の大きさとか左手を上げるタイミングを変えた。試行錯誤というか、まだ完璧だと思ってないので。たぶん完璧になることはないんだと思います。誠也(鈴木)は誠也でバッティングフォームをちょこちょこ変えてやってますし。うまくいくもの、いかないものがあると思うんですけど、その時その時の体の状態を見ながら、やっていかないといけないかなと思ってます」
−投手の理想には近づいている?
「どうですかね。昨年は一昨年より完投数が多かったので良かったと思いますけど、年間通して安定してできなかった。まだまだと思います」
−年間通して好投を続けるのは難しい。
「完投した次の登板が良くなかった。例えば七回、八回で降りていたら次の登板は良かったのかなと思ってしまうこともあるんですけど、レベルを下げてしまうのも嫌なので。完投して、次もいいというのを目指したい」
−完投した次の登板は疲労が影響するのか。
「投げていて(疲労は)感じなかったんですけど、バッターには気持ちよく打たれているような。決まったなと思ったボールでも打ち返されたり。疲れみたいなものがボールに表れていたのかなと思います」
−球数より八、九回を投げ抜く方がしんどいと聞く。
「そうですね、僕もそう思います。でも八回、九回の防御率が良かったんです。しんどいけど、打たれているイメージはない。七回まで行っちゃえば八、九回はもういけるわと思っていたので」
−アドレナリン?
「たぶんそういうのもあったと思うんですけどね。あまり打たれる気がしなかったというか。それが最初から続けばいいんですけどね。あの感覚って何だろうと思います」
−球場の雰囲気も。
「それもあると思います。こっちの方が有利になっている感じがするので、すごく大きいと思います」
−目標のイニング数は?
「やっぱり200イニングぐらい投げてみたい。簡単じゃないですけど、だからこそ、それぐらい設定していてもいいんじゃないかと思ってます」
−佐々岡監督は野球が変わってきたと話している。中継ぎ投手は球速150キロが当たり前になってきた。
「中継ぎピッチャーもそうですけど、先発ピッチャーでも平均球速がすごく上がっていると思う。強いボールを投げるピッチャー、パワーピッチャーが増えたと思いますね。だからそれに負けないようにバッターもトレーニングしたり練習するでしょうから。そこの水準は上がっていると思います。僕は1年目から長打を打たれるタイプのピッチャーでしたけど、それでもこすった打球が(スタンドに)入ったり、詰まらせたと思う打球が入ったりするので。その感覚はここ最近ですね」
−抑えるためには直球の精度向上が大事か。
「真っすぐと緩急が必要なんじゃないかと思います。力勝負だと難しい部分も出てくると思うし、僕も特別速いボールを投げるわけではない。真っすぐと(持ち球の)カットボールは結局速いボールなので、そこを対応されてしまうと苦しくなってしまう。落ちる球もそうだし、カーブがあるとまた楽なんだろうなと。カーブが使える日はすごく楽なので、バッターの目線を変えたり、気持ち良く振らせない作業が必要なのかなと思います」
−セ・リーグで手ごわかった打者は。
「嫌なバッターは多かったです。(DeNA)ソトは前に飛ばされたらホームランというイメージがあった。(巨人)坂本さんとか、岡本君、亀井さん、ジャイアンツには打たれましたね」
−相手も研究してきている。
「マウンドでも感じます。ここに投げておけばカウントを取れると思ってるところに投げてもうまく打ち返されたりしていた。どこでカウントを取ろうかなと思うと苦しくなっていました。一昨年は簡単にストライクゾーンに投げてカウントを稼げていたのに、昨年はそれを打たれたのでちょっとしんどかったですね」
−シーズン中のデータの生かし方は?
「前回対戦したデータと、前回の対戦が遠ければ過去の対戦のデータの傾向を見て、こういうふうにいってみようとか、ああいうふうにやってみようとか。このボールはあまり使ってなかったから、ちょっと先に見せて配球を変えてるなと思わせてみようとか。その時その時の感覚も大事ですけど、向こうもデータをすごく見て打席に立ってると思うので、そこに対してしっかり準備しておかないと、全部行き当たりばったりになってしまう。抑えた根拠も分からないままだと次につながっていかないですからね」
−近年はパ・リーグが強い。
「バッターの振りが強いですね。パ・リーグは特にパワーピッチャーが多いので、真っすぐに強いですね。真っすぐ系をよく打たれましたもんね。(6月12日の)日本ハム戦(8回2失点)は真っすぐよりスライダーとか緩めのボールを多く使った。傾向にない配球だったと思うので八回まで何とか。立ち上がりの2回は真っすぐを多めにいったら打たれたので、そこを変えたら何とかいけたんですけど難しいですね」
−セ・リーグの意地も見せたい。
「そうですね。特にうちは交流戦でこけちゃうことが多いので、そこで何とか勝てればですね。打撃もいいし、ピッチャーもいいけど、何かしないといけない。庄司が(パ・リーグ担当の)スコアラーをやってくれるんですよね?同級生ですし、いろいろ話を聞きながら対策を練ってやりたいなと思います」
今季の大瀬良投手は広島東洋カープのエースとして、大車輪の活躍をしてくれると期待しています。
昨年はリーグトップの6完投を成し遂げましたが、完投した次に登板した試合は失点が多く、防御率が悪かったのが反省点でしょうか。大瀬良投手はやはりストレートに磨きをかけて欲しいと思います。相手打者を押し込むストレートで追い込み、キレのある変化球で打ち取るピッチングが理想でしょうかね。ドリヨシは2014年のクライマックスシリーズファーストステージ、あの甲子園でのピッチングがベストだと思っています。今季、あの時のピッチングが出来れば、リーグ投手のタイトル総なめが出来るでしょうし、沢村賞も夢ではありません。そして、今年夏のオリンピック出場も果たせるものと思います。
ますます進化する大瀬良投手に注目ですね。