広島・大瀬良 完全投球は「興味なかった」１失点完投で９連勝に導く
5/22(水) 20:53配信
お立ち台で祝福のウォーターシャワーを浴びる広島・大瀬良大地＝マツダスタジアム（撮影・飯室逸平）
「広島３−１中日」（２２日、マツダスタジアム）
広島が２年ぶりの９連勝。エース大瀬良が３安打１失点の完投で４勝目を飾った。
頼れるエースがチームをけん引した。「カットボールで空振りとれて、真っすぐでも差し込んでいた。真っすぐが軸。そこが良かった」と右腕。二回からは６者連続三振。六回１死に安打を打たれるまで、完全投球を披露した。
完全投球については「そこに関しては興味なかったが調子はよいと思っていたので、守りに助けられながら頑張れました」と、チームの勝利だけを意識。小窪、野間、菊池涼の好守にも助けられ、七回に奪われた１失点のみに抑えた。
九回はカープファンの“大瀬良コール”を背にマウンドへ。「何とか試合を締めくくりたいとマウンドに上がりました」と、リズム良くアウトを重ね、９１球で竜打線を料理した。
父義雄さんが死去し、緒方監督が不在の中で首位をキープ。大瀬良は「先発で上がる以上、最後まで投げたいと思っている。たまたまだと思うが、先発としては最高の形だと思います」と完投勝利を喜んだ。
ヒーローインタビューを終えたエースを仲間も祝福。鈴木と西川が氷水を頭からぶっかけ、本拠地のファンを盛り上げた。
今日は大瀬良投手ですね。立ち上がりからストレートとカットボールのキレが素晴らしく、中日打線を翻弄しました。６回１アウトまで完全投球で、ドリヨシはノーヒットノーランどころか、完全試合もいけるんじゃないかと期待していましたが、中日加藤選手にライト前にヒットを打たれてしまい、夢に終わりました。
７回表、２アウトから中日ビシエド選手にセンター前ヒットで出塁され、続く高橋選手に右中間へのタイムリー２ベースを浴び、１点を失い、完封もなくなりました。
しかし、大瀬良投手は安定した内容で９回もマウンドに上がり、中日打線を３者凡退に打ち取り、９１球３安打１失点の完投勝利を挙げました。大瀬良投手は３完投。３試合共中日戦です。今季は最多勝どころか、沢村賞も狙えるのではないでしょうか。
打線は２回裏、中日先発のロメロ投手を攻め、先頭の會澤選手がライト前ヒットで出塁。田中選手が送りバントで１アウト２塁。小窪選手がレフトフライで２アウト２塁。で、ここでバッターは大瀬良投手ですが、９球粘ってセンター前にヒットを放ち、２アウト１、３塁としました。この大瀬良投手のヒットは大きかったですね。続く野間選手のサードゴロの当たりを中日高橋選手が後逸し、３塁ランナーが生還して１−０と先制しました。
さらに５回裏、２アウトランナーなしから、西川選手がセンター前ヒットで出塁すると、続く會澤選手が２球目を叩いて、ライトポール際へ２ランを放ち、３−０としました。２アウトランナーなしの場面、それも鈴木選手の盗塁死の後からの得点だっただけに、これも大きかったですね。
これで広島は９連勝で貯金は今季最多の８になり、２位読売が敗れたため、ゲーム差は１.５となりました。緒方監督のお父さんの義雄さんへの弔いの勝利になりました。さあ、いよいよあさってから東京ドームで読売との首位攻防戦です。広島の勢いがどこまで行くのか楽しみですね。
