2010年11月12日
禁煙の離脱症状と禁煙失敗
今、私は自分で自分を脳科学の知識を用いて客観的に自己分析してこの文章を書いている。
禁煙日記は古い順番から書いている。
禁煙7日目
夜は気持ちよく眠れるようになった。
しかし、朝から喫煙欲求がある。
朝もスムーズに起きられた。
睡眠が正常であったということは脳内の睡眠物質メラトニンの分泌が良くなったと考えられる。
メラトニンの分泌が改善したということは日中のセロトニンの分泌または
セロトニン作動性神経も正常になりつつあったと考えることができる。
それは起床が楽になったことからも推測できる。
朝から喫煙欲求があるのは、脳内で微量ながらドーパミンなどの快感物質、
覚醒物質がつくられるようになったか、放出されるようになったことが考えられる。
なぜなら、前にも述べたようにドーパミンは「もっと、もっと快感を」という
欲求を発現すると考えるからだ。
総じて言うなら少し体が元気になりかけている。
よく、禁煙をはじめて1週間くらいで禁煙に失敗する人が多い聞くが
1週間くらいでニコチンが体からだいぶ抜けると、
体内では活性物質が分泌されそれが、ドーパミン作動性神経を刺激し、
快感を求めてしまうのだろう。
今日で禁煙6日目である。
睡眠は相変わらず浅い。
朝、胃腸の調子が悪く、下痢と腹痛がある。
身体症状も昨日同様である。
昼食後、喫煙欲求が生じる。何かもの足りないような感じがする。
今日の状態は昨日とほとんど変わらない。
したがって、脳内で生じている脳内機構も禁煙5日目と同様だろう。
違う点は、昨日より過去の嫌な経験や失敗の無意識奇想が和らいだように
感じる。それは今日の天気のせいかもしれない。
今日は天気が快晴である。日中は家業の手伝いをした。
天候が晴れると、気圧が若干高くなるため、
人の脳内ではノルアドレナリンが分泌されるといことだった。
天候でも雨が降る前は低気圧が接近するため、
低気圧によって、脳内物質やホルモンの分泌が悪くなり、自律神経の働きが
気圧変化での体の変化に追随できず、古傷などで痛みが出たり、
体調不良になったり、持病が悪化するということだった。
これは15年くらい前に日曜の科学番組でやっていた。
脳内の青斑核由来のA6ノルアドレナリン神経の過活動発作でパニック障害などの
不安障害が生じると言われているが、ノルアドレナリンも脳や体のの作用部位
によっては爽快感と元気を生じさせる働きがあると考えられる。
ノルアドレナリンとアドレナリンは混合して分泌され、脳内にだけ存在する
のではなく、血液によって体全体を循環し体細胞の活性にも役だっている。
いや、多くの人が晴れると気分が晴れやかになり活動的に元気が出るのは、
ノルアドレナリンだけでなく、ドーパミンやその他元気の素ホルモンである
甲状腺刺激ホルモンや性腺刺激ホルモンなど体内ホルモンの分泌が良くなるためかもしれない。
今日で禁煙5日目である。
昨夜も多くの夢を見て睡眠は浅かった。
夜間に目が覚めて不安感が増大した。
その際、「自分は将来必ず死ぬ。死んだら自分はどうなるのだろうか」とか
変な考えが頭を支配した。
しかし起床が楽になった。スムーズにできるようになった。
喫煙欲求はだいぶ薄れた。喫煙時は起床すぐに喫煙したい欲求があったが
今は無い。
なぜなら気分がすぐれないからたばこを吸いたいと思わない。
誰もぐわい悪い時はたばこを吸いたがらないだろう。
仮に吸ってもうまいと感じない。まずいだけである。
イライラ感の精神状態はもうない。
頭がぼんやりし、能動性に欠ける。
元気がでない。なにか嫌なこや過去の失敗や不愉快だったことばかりが自然に思い起こされる。
楽しい気分になれない。
朝から胃腸の調子が悪い。
日中に眠気があり仮眠したが、起きたときに気分が悪くなった。不安感と憂鬱感があった。
睡眠が浅く多くの夢を見るようになる。
これは脳内のセロトニンが減少しているか、
セロトニン作動性神経の働きが悪くなっているためと考えられる。
死んだ後の自分はどうなるかの自己存在の不安観念の支配。
不安感を生じる神経が過剰興奮しており、セロトニン作動性神経がうまく働いていないので
精神の安定感に問題が起きていると考えられる。
もし、人が楽しさを感じ快感状況であったり、愉快な感情の状態のときはこのような観念など生じない。
なぜなら快感神経が優位に稼働している状態だと不快や不安、
恐怖等を感じないような脳の局在が働くからである。
また、セロトニン作動性神経が正常に稼働していれば、精神の安定感が保たれ、
感情や不安や恐怖での動揺が生じにくいからである。
起床が楽になった。
これは今まで喫煙によって体にどれだけの負荷がかかっていたか知ることができた。
今までは喫煙によって肺にタールが付着すると同時に、
低酸素下と血液循環の低下で細胞活性が落ちていたことが考えられる。
イライラ感がなくなった。
興奮系の神経が落ち着いた。これでニコチン依存の山は越えた。
気分がすぐれないからたばこを吸いたいと思わない。
誰もぐわい悪い時はたばこを吸いたがらないだろう。
仮に吸ってもうまいと感じない。まずいだけである。
これは喫煙するとニコチンが脳内全体に作用して快感物質ドーパミンが分泌されるだけでなく、
不快感や不安感などノルアドレナリンやアドレナリンの分泌が考えられる。
そう考えるとニコチンは青斑核由来の不安感や恐怖心に関係する
A6ノルアドレナリン作動性神経やC系列のアドレナリン作動性神経にも影響を及ぼしていることが考えられる。
頭がぼんやりする。
アセチルコリンの働きがまだ本格的に回復していない。
ドーパミンやノルアドレナリンの分泌不足によって神経の覚醒が落ちている。
気分が落ち込み元気がでない。楽しくない。
なにかにつけ憂鬱であり、気分がおもわしくない。
これは、ドーパミンの枯渇による快感と覚醒喪失作用であろう。
また、セロトニンの活性も落ちているため、こころの安定(不安や恐怖などを感じる興奮性神経の抑制機能)
がうまくいっていない状態であろう。たぶん禁煙うつ状態の始まりである。
なにか嫌なこや過去の失敗や不愉快だったことばかりが自然に思い起こされる。
テレビなどである場面などをみると、過剰に関連づけられた嫌悪イメージや失敗記憶がよみがえる。
これは動物の自己防衛を確保するために必要な、不快や嫌悪感、苦痛体験を学習し、
それを記憶しておいて尺度にしている海馬と扁桃体の過剰興奮のためと考えられる。
それらの組織はアセチルコリンとドーパミン作動性神経で制御されている可能性がると考えられる。
ところがニコチンが断たれた今、これらの脳内物質が分泌されていない。
そのためによって生じる抑鬱症状のひとつと考えることができる。
現に鬱病患者の多くが過去の失敗や不快症状、自信喪失に悩み、自分が人に害をもたらいているとか、
自分が生きていても意味がないよう感じると訴える人が多い。
これは鬱病の症状そのものである。
腹痛がおきた。
視床下部での脳内物質のバランスが崩れているから自律神経の働きが不安定である。
特に副交感神経は内臓を支配する神経でありアセチルコリン作動性であるが、
喫煙時まではアセチルコリンに変わりニコチンがその代役を果たしていた。
しかしニコチンを断たれた状況では神経での情報伝達(内臓制御)がうまくいっていないと考えられる。
posted by kobu at 01:33| 禁煙成功体験と離脱症状
2010年05月09日
禁煙7日目 喫煙欲求
夜は気持ちよく眠れるようになった。
しかし、朝から喫煙欲求がある。
朝もスムーズに起きられた。
今日もまた自分の脳内を脳科学的に分析してみたいと思う。
睡眠が正常であったということは脳内の睡眠物質メラトニンの分泌が良くなったと考えられる。
メラトニンの分泌が改善したということは日中のセロトニンの分泌または
セロトニン作動性神経も正常になりつつあったと考えることができる。
それは起床が楽になったことからも推測できる。
朝から喫煙欲求があるのは、脳内で微量ながらドーパミンなどの快感物質、覚醒物質がつくられるようになったか、放出されるようになったことが考えられる。
なぜなら、前にも述べたようにドーパミンは「もっと、もっと快感を」という
欲求を発現すると考えるからだ。
総じて言うなら少し体が元気になりかけている。
よく、禁煙をはじめて1週間くらいで禁煙に失敗する人が多い聞くが
1週間くらいでニコチンが体からだいぶ抜けると、
体内では活性物質が分泌されそれが、ドーパミン作動性神経を刺激し、快感を求めてしまうのだろう。
posted by kobu at 08:53| 禁煙成功体験と離脱症状
2010年05月07日
禁煙5日目
今日で禁煙5日目である。
昨夜も多くの夢を見て睡眠は浅かった。
夜間に目が覚めて不安感が増大した。
その際、「自分は将来必ず死ぬ。死んだら自分はどうなるのだろうか」とか
変な考えが頭を支配した。
しかし起床が楽になった。スムーズにできるようになった。
喫煙欲求はだいぶ薄れた。喫煙時は起床すぐに喫煙したい欲求があったが
今は無い。
なぜなら気分がすぐれないからたばこを吸いたいと思わない。
誰もぐわい悪い時はたばこを吸いたがらないだろう。
仮に吸ってもうまいと感じない。まずいだけである。
イライラ感の精神状態はもうない。
頭がぼんやりし、能動性に欠ける。
元気がでない。なにか嫌なこや過去の失敗や不愉快だったことばかりが自然に思い起こされる。
楽しい気分になれない。
朝から胃腸の調子が悪い。
日中に眠気があり仮眠したが、起きたときに気分が悪くなった。不安感と憂鬱感があった。
今日も脳科学的観点から離脱症状を自己分析してみたいと思う。
睡眠が浅く多くの夢を見るようになる。
これは脳内のセロトニンが減少しているか、
セロトニン作動性神経の働きが悪くなっているためと考えられる。
死んだ後の自分はどうなるかの自己存在の不安観念の支配。
不安感を生じる神経が過剰興奮しており、セロトニン作動性神経がうまく働いていないので精神の安定感に問題が起きていると考えられる。
もし、人が楽しさを感じ快感状況であったり、愉快な感情の状態のときはこのような観念など生じない。なぜなら快感神経が優位に稼働している状態だと不快や不安、恐怖等を感じないような脳の局在が働くからである。
また、セロトニン作動性神経が正常に稼働していれば、精神の安定感が保たれ、感情や不安や恐怖での動揺が生じにくいからである。
起床が楽になった。
これは今まで喫煙によって体にどれだけの負荷がかかっていたか知ることができた。今までは喫煙によって肺にタールが付着すると同時に、低酸素下と血液循環の低下で細胞活性が落ちていたことが考えられる。
イライラ感がなくなった。
興奮系の神経が落ち着いた。これでニコチン依存の山は越えた。
気分がすぐれないからたばこを吸いたいと思わない。
誰もぐわい悪い時はたばこを吸いたがらないだろう。
仮に吸ってもうまいと感じない。まずいだけである。
これは喫煙するとニコチンが脳内全体に作用して快感物質ドーパミンが
分泌されるだけでなく、
不快感や不安感などノルアドレナリンやアドレナリンの分泌が
考えられる。
そう考えるとニコチンは青斑核由来の不安感や恐怖心に関係する
A6ノルアドレナリン作動性神経やC系列のアドレナリン作動性神経
にも影響を及ぼしていることが考えられる。
頭がぼんやりする。
アセチルコリンの働きがまだ本格的に回復していない。
ドーパミンやノルアドレナリンの分泌不足によって神経の覚醒が落ちている。
気分が落ち込み元気がでない。楽しくない。
なにかにつけ憂鬱であり、気分がおもわしくない。
これは、ドーパミンの枯渇による快感と覚醒喪失作用であろう。
また、セロトニンの活性も落ちているため、こころの安定(不安や恐怖などを感じる興奮性神経の抑制機能)がうまくいっていない状態であろう。たぶん禁煙うつ状態の始まりである。
なにか嫌なこや過去の失敗や不愉快だったことばかりが自然に思い起こされる。
テレビなどである場面などをみると、過剰に関連づけられた嫌悪イメージや失敗記憶がよみがえる
。
これは動物の自己防衛を確保するために必要な、不快や嫌悪感、苦痛体験を学習し、それを記憶しておいて尺度にしている海馬と扁桃体の過剰興奮のためと考えられる。
それらの組織はアセチルコリンとドーパミン作動性神経で制御されている可能性がると考えられる。
ところがニコチンが断たれた今、これらの脳内物質が分泌されていない。そのためによって生じる抑鬱症状のひとつと考えることができる。
現に鬱病患者の多くが過去の失敗や不快症状、自信喪失に悩み、自分が人に害をもたらいているとか、自分が生きていても意味がないよう感じると訴える人が多い。
これは鬱病の症状そのものである。
腹痛がおきた。
視床下部での脳内物質のバランスが崩れているから自律神経の働きが不安定である。特に副交感神経は内臓を支配する神経でありアセチルコリン作動性であるが、
喫煙時まではアセチルコリンに変わりニコチンがその代役を果たしていた。
しかしニコチンを断たれた状況では神経での情報伝達(内臓制御)がうまくいっていないと考えられる。
posted by kobu at 09:53| 禁煙成功体験と離脱症状
2010年05月06日
禁煙4日目の夜
夕食後に発作的な喫煙欲求の強まりを感じた。
しかし、しばしその欲求を我慢したら強い欲求は消散した。
多少の喫煙欲求は残る。
食後にどうして喫煙欲求が生じるのか。
また、脳科学的に自己を分析してみたいと思う。
人の摂食中枢は視床下部の外側野というところに位置し
その部分を快感神経(欲求の神経の束)が貫通する構造をなしている。
血液内の血糖が減少すると摂食中枢が興奮し食欲が生じる。
ところが食事をして満腹になると、満腹中枢である視床下部の
腹内側核が興奮しだし、食べたくなくなる。
喫煙者の多くはイライラした後や緊張後に喫煙したがる人が多いと思う。
私もその一人だからだ。
イライラ時や緊張時には脳内でどのような神経でどうゆう神経伝達物質が
分泌されているのだろう。
イライラや緊張では自律神経のなかでも覚醒系の神経である交感神経が活発化しておりシナプス末端からノルアドレナリンが分泌されていることが考えられる。
脳内ではノルアドレナリンなどの怒り、闘争系の神経が興奮状態にあり、
快感を感じる神経の興奮が抑制された状態とも考えることができる。
したがって、ニコチンにて快感物質ドーパミンを分泌させて怒りや緊張という苦痛情報を中和し取り去ろうとすると考えられる。
また、大脳新皮質投射の抑制系ギャバ神経の活動を一時的に高めアドレナリン作動性神経の抑制を行っていることも考えられる。
食事中は欲求を満足している最中であるから、摂食中枢で快感物質ドーパミンが分泌されるということが考えられる。
食後に関して言うと満腹中枢が刺激されるということは、快感神経であるドーパミンがD2受容体の興奮抑制が満腹を感じるということが考えられる。
満腹という満足は快感から苦痛のはざまといことが言えそうである。
なぜなら、食べ過ぎて苦痛を感じないと際限なく食べ続けてしまうからである。
つまり摂食中は快感神経でドーパミンなどの快感物質が分泌されていると考えることができ、満腹時にはドーパミンという快感物質の分泌が止まると考える。
しかし、ドーパミンには悪い癖がある。
それは「もっと。もっと。」と要求する欲求の癖がある脳内物質ということである。
食事中は欲求が満足されている状態だから、快感神経が興奮し続けている。
しかし食事直後に満腹という満足限界状態で快感要素が消え失せるから、「失った快感を取り戻したい」「もっと快感を持続させたい」という衝動が生じ喫煙欲求が生じると考えられる。
鬱病患者などの治療薬にスルピリドといううつを改善する薬が多用されることがある。この薬は胃潰瘍や十二指腸潰瘍などにも利用される薬でもある。
薬理としてはドーパミンD2受容体を刺激するというものである。
ドーパミンD2受容体は脳内に多く存在し、快感作用を生じさせ鬱状態を改善することができる。
その一方で、満腹中枢でもD2受容体が存在すると言われており、満腹中枢での作用は感受性を鈍化させ、
満腹を感じなくしてしまう(満腹という情報は一種の苦痛情報であろう、つまり苦痛情報を抑制してしまう)ということが考えられる。
したがって鬱病患者などが抗鬱剤の服用によって食欲が増進し肥満に陥るというケースが数多く報告されているのだろう。
以上は私の脳内でも視床下部という原始的な脳で起きている欲求である。
視床下部は食欲、性欲、体温調節、水分調節など生物が生きるために必要な欲求を発現している脳であり、自律神経の中枢でもある。
脳の深部に位置し人間以外のほ乳類には共通の脳である。
しかし、大脳新皮質という人間だけが発達した脳は物事を考えたり、判断したり、知識を蓄えたりするだけでなく、深部で発生した欲求を抑制コントロールし、場合によってはその欲求と逆のことを行うことが合理的と判断すれば、欲求に逆らった行動を取ることができる。つまり、欲求の抑制機能を有するのである。
今、私はたばこを吸いたいという欲求が生じた。それは原始脳の視床下部の働き。
しかし、将来の健康のことや現実に生活する上でたばこ代金が生活の足かせになると、私の大脳新皮質が将来の合理性を考え判断し、禁煙を持続するように行動している。
つまり、自分の欲求を抑制しているのは私の大脳新皮質の働きであろう。
どちらも自分自身であるが、人が人である由縁は欲を抑えることにあるかもしれない。 昔の侍とか、自己を犠牲にして他人を救った人とか、聖職者とか宗教家とか。そういう人達を脳科学の観点から述べると、
大脳新皮質によって欲求脳や感情脳はたまた、無意識で制御するのも困難な脳内の快感物質や苦痛物質の分泌まで自分の意志で制御コントロールを目指したのかもしれない。
しかし、しばしその欲求を我慢したら強い欲求は消散した。
多少の喫煙欲求は残る。
食後にどうして喫煙欲求が生じるのか。
また、脳科学的に自己を分析してみたいと思う。
人の摂食中枢は視床下部の外側野というところに位置し
その部分を快感神経(欲求の神経の束)が貫通する構造をなしている。
血液内の血糖が減少すると摂食中枢が興奮し食欲が生じる。
ところが食事をして満腹になると、満腹中枢である視床下部の
腹内側核が興奮しだし、食べたくなくなる。
喫煙者の多くはイライラした後や緊張後に喫煙したがる人が多いと思う。
私もその一人だからだ。
イライラ時や緊張時には脳内でどのような神経でどうゆう神経伝達物質が
分泌されているのだろう。
イライラや緊張では自律神経のなかでも覚醒系の神経である交感神経が活発化しておりシナプス末端からノルアドレナリンが分泌されていることが考えられる。
脳内ではノルアドレナリンなどの怒り、闘争系の神経が興奮状態にあり、
快感を感じる神経の興奮が抑制された状態とも考えることができる。
したがって、ニコチンにて快感物質ドーパミンを分泌させて怒りや緊張という苦痛情報を中和し取り去ろうとすると考えられる。
また、大脳新皮質投射の抑制系ギャバ神経の活動を一時的に高めアドレナリン作動性神経の抑制を行っていることも考えられる。
食事中は欲求を満足している最中であるから、摂食中枢で快感物質ドーパミンが分泌されるということが考えられる。
食後に関して言うと満腹中枢が刺激されるということは、快感神経であるドーパミンがD2受容体の興奮抑制が満腹を感じるということが考えられる。
満腹という満足は快感から苦痛のはざまといことが言えそうである。
なぜなら、食べ過ぎて苦痛を感じないと際限なく食べ続けてしまうからである。
つまり摂食中は快感神経でドーパミンなどの快感物質が分泌されていると考えることができ、満腹時にはドーパミンという快感物質の分泌が止まると考える。
しかし、ドーパミンには悪い癖がある。
それは「もっと。もっと。」と要求する欲求の癖がある脳内物質ということである。
食事中は欲求が満足されている状態だから、快感神経が興奮し続けている。
しかし食事直後に満腹という満足限界状態で快感要素が消え失せるから、「失った快感を取り戻したい」「もっと快感を持続させたい」という衝動が生じ喫煙欲求が生じると考えられる。
鬱病患者などの治療薬にスルピリドといううつを改善する薬が多用されることがある。この薬は胃潰瘍や十二指腸潰瘍などにも利用される薬でもある。
薬理としてはドーパミンD2受容体を刺激するというものである。
ドーパミンD2受容体は脳内に多く存在し、快感作用を生じさせ鬱状態を改善することができる。
その一方で、満腹中枢でもD2受容体が存在すると言われており、満腹中枢での作用は感受性を鈍化させ、
満腹を感じなくしてしまう(満腹という情報は一種の苦痛情報であろう、つまり苦痛情報を抑制してしまう)ということが考えられる。
したがって鬱病患者などが抗鬱剤の服用によって食欲が増進し肥満に陥るというケースが数多く報告されているのだろう。
以上は私の脳内でも視床下部という原始的な脳で起きている欲求である。
視床下部は食欲、性欲、体温調節、水分調節など生物が生きるために必要な欲求を発現している脳であり、自律神経の中枢でもある。
脳の深部に位置し人間以外のほ乳類には共通の脳である。
しかし、大脳新皮質という人間だけが発達した脳は物事を考えたり、判断したり、知識を蓄えたりするだけでなく、深部で発生した欲求を抑制コントロールし、場合によってはその欲求と逆のことを行うことが合理的と判断すれば、欲求に逆らった行動を取ることができる。つまり、欲求の抑制機能を有するのである。
今、私はたばこを吸いたいという欲求が生じた。それは原始脳の視床下部の働き。
しかし、将来の健康のことや現実に生活する上でたばこ代金が生活の足かせになると、私の大脳新皮質が将来の合理性を考え判断し、禁煙を持続するように行動している。
つまり、自分の欲求を抑制しているのは私の大脳新皮質の働きであろう。
どちらも自分自身であるが、人が人である由縁は欲を抑えることにあるかもしれない。 昔の侍とか、自己を犠牲にして他人を救った人とか、聖職者とか宗教家とか。そういう人達を脳科学の観点から述べると、
大脳新皮質によって欲求脳や感情脳はたまた、無意識で制御するのも困難な脳内の快感物質や苦痛物質の分泌まで自分の意志で制御コントロールを目指したのかもしれない。
posted by kobu at 20:58| 禁煙成功体験と離脱症状
禁煙4日目の朝 症状
今日は睡眠が浅かっただけでなく。悪夢を見た。
夜中、悪夢のためか動悸がした。
イライラ感はだいぶなくなってきた。
しかし、憂鬱感が増えたように感じる。
不安感もある。
睡眠が浅かった割には起床はスムーズにできた。
集中力がない。頭がぼんやりする。
今日も禁煙での離脱症状を脳科学的に自分で客観評価してみたいと思う。
ニコチンは脳内の快感神経でのドパミン分泌、
覚醒系の神経でのノルアドレナリン
の分泌を増加させるとの実験結果がある。
ところが、私は禁煙しているから、ニコチンで分泌されていた
快感物質や覚醒物質が分泌されていない。
つまり、楽しいとか気持ちいいと感じることが減少する
それだけならいいのだが、気分が落ち込む。
不安感を感じるということは脳内でアドレナリンが分泌されているか
アドレナリン作動性神経が興奮状態にあると考えられる。
鬱病の患者に投与される薬剤のものに、脳内の
ドパミンやノルアドレナリンの働きを増強させる種類のものがある。
シナプス間隙での脳内物質の回収を行うトランスポーターの働きを阻害して
シナプス後膜の受容体での刺激を持続させる機構で、鬱状態を改善しているわけである。
つまり、鬱病患者は脳内で活性系の物質が減少していることになる。また鬱病患者の海馬は興奮状態にあるという。
海馬は不快感を感じる脳である。
これは過去に経験した不快症状を学習し危険を回避するための機構であるがそれが過剰興奮状態である。
そうなると、自分の過去の失敗や不愉快な経験が自分で意識しなくても勝手に
思い起こされ、自己嫌悪に陥ることになる。
鬱病の症状には自己嫌悪もあるので。
まさに、今の私の脳内ではそのような状態である。
posted by kobu at 09:17| 禁煙成功体験と離脱症状