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2016年05月13日

自己愛性人格障害者の自己評価が高いわけ

自己評価とは、自分がどのくらいの価値があるのかというイメージです。

ここでは、@普通の人と、A自己愛性人格障害者のターゲットになりやすい人と、B自己愛性人格障害者の自己評価を図で示し、自己愛性人格障害者の自己評価が高い理由をみていきたいと思います。

@普通の人

普通の人は以下の図のような自己評価を持っています。

普通


生きていれば良いこと悪いこと色々なイベントがあるので、良いことや悪いことが起きたときに気持ちは浮かんだり沈んだりしますが、自己評価はあまり変化しません。

これはきちんと人格が形成できている証拠でもあります。

良いことが起きたとき良い感情が湧いても、でも自分はこんな悪いところもあるから、と謙虚に思うことができ、悪いことが起きたとき悪い感情が湧いても、でも自分にはこんないいところもある!と、ちゃんと安定できるのです。

A自己愛性人格障害者のターゲットになりやすい人

自己愛性人格障害者のターゲットに良くなる人は以下の図のような自己評価を持っています。

被害者


そう。自己評価が低いのです。

自己評価が低いと良いことはあまり強く感じず、悪いことはとっても悪く感じてしまいます。

そして、自己評価をもっと下げてしまいます。

どうしてこうなってしまったかと言うと、子供のころに、親からほめられなかったり、常に人並以下だと怒られてばっかりだったりしてしまったのが原因です。

親にそう言われ続けていると、自分は他人より劣っていると思い込みます。

そうして、良いことが起きたとき良い感情が湧いても、これは偶然で自分の力ではないと思ったり、悪いことが起きたとき悪い感情が湧いたら、あぁやっぱり自分は劣った人間なんだ、と自分のマイナスイメージを強固にしてしまうのです。

しかし、自己評価が低いということは、悪いことではありません。

自己評価が低い人は、自分は他人より劣っているんだから(と思い込んでいるので)なるべく価値を上げたい!普通になりたい!と努力します。

そして、学生時代は努力することでスポーツや勉強で優秀な成績を残したり、社会人になったら努力で出世したりするんです。

(努力が報われることが多いと、自己評価が上がって生きるのが楽になることもあります。)

しかし、その良くなりたい!という気持ちを利用して、自己愛性人格障害者などはモラハラを行います。

なまじ努力することで成功体験を得ていた人は、自己愛性人格障害者が満足するまで努力しようとします。

そうして、その努力が自己愛性人格障害者に認められないことで、どんどん自己評価を下げてしまうのです。

そして、あまりにも自己評価が低下する(自分を責める気持ちが強い)とウツ病などの精神疾患を発症してしまいます。

B自己愛性人格障害者の自己評価

そして、問題の自己愛性人格障害者の自己評価ですが、以下の図のようになります。

自己愛


自己愛性人格障害者の中には、2つの自己評価があります。

1つめは、普段表に出ている高い自己評価です。

そしてもう一つは普段表に出ていない低い自己評価です。

自己愛性人格障害者は、生まれながらの脳の疾患、あるいは親の育て方により、自分のマイナス感情を受け入れることができません。

マイナス感情を受け入れることができない、と言うことは、自分がどれだけ悪い、劣った人間なのか認識できないということです。

認識できないので、ひょっとしたら自分はものすごく劣ったとんでもない人間なのではないか、と無意識に低い自己評価を抱いています。

これはとても恐ろしいことです。

どれくらい恐ろしいかと言うと、実は自分は連続殺人犯でそれを巧みに隠しながら生きていると思っているようなものです。

バレたら一発で精神疾患レベルです。

そういう無意識に抱いている低い自己評価が恐ろしいので、自己愛性人格障害者は必死に高い自己評価にしがみついて生きています。

そして、高い自己評価を補強してくれるものが大好きなので、お世辞に弱いのです。

また、良いことが起きて良い感情が湧いたとき、普通の人は、自分はこんな悪いところもあるから、と謙虚に思うことができますが、自己愛性人格障害者の場合、自分の悪いところは認識できないので、自己評価はすぐ上がります。そして天井知らずです。

そして、悪いことが起きて悪い感情が湧いたとき、自己愛性人格障害者にとってピンチが訪れます。

ひょっとしたら自分の恐ろしい劣った面が表に出てきてしまうかもしれない、と。

そして、負の感情を、他人に押し付けようとするのです。

そうして以下の図のように、他人にモラハラなどをすることにより、自己評価の低い自分などいない、と他人も自分をもだますのです。

もら


自己愛性人格障害者がその障害を治すためには、自分の中に湧き起こるマイナス感情とうまく付き合い、良い面も悪い面も含めた身の丈に合った自己を確立することなんですが、それはとても難しいことです。

なぜなら、自己愛性人格障害者は、自分のマイナス感情を受け入れてくれる人間がいる限り、自己評価も高く気持ちよく生きることができるからです。(漠然とした不安は抱えつつも、です。)

また、自己愛性人格障害者は、基本A自己愛性人格障害者のターゲットになりやすい人をターゲットにすることが多いのですが、そういう人が周りにいない場合、@普通の人をターゲットにすることもあります。

@普通の人だって、自分が罪悪感を抱きやすい部分が1つか2つはあるものなのです。

自己愛性人格障害者は、それを会話や表情などから巧みに見つけ出し、@普通の人の自己評価をジワリジワリと下げていきます。

ただ、@普通の人の自己評価を下げるのはそれなりに手間がかかって面倒なので、A自己愛性人格障害者のターゲットになりやすい人がいればもちろんそちらをターゲットにします。









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この記事へのコメント
>私の遭遇した奴は
>もはや誰も相手しないので、
>自分を孔子にに見立てて、
>弟子を失って天に嘆いてる孔子にになぞらえてますね

すごいですね。
本当に自己評価天井知らず。

でも傍から見ればおかしい人にしか見えませんが、本人は本気ですからね。

だから自分の正義を信じ犯罪なんかも平気でできちゃう。
(京アニ放火事件の犯人みたいに)

だから、距離を置いて遠くからニラヲチしとくのが一番だなと思います。
Posted by ばんまつり at 2020年02月29日 06:32
私の遭遇した奴は
もはや誰も相手しないので、

自分を孔子にに見立てて、
弟子を失って天に嘆いてる孔子にになぞらえてますね

頭悪いんちゃうかとニヤニヤ見守ってます

自己評価おかしいからw
Posted by こもれび at 2020年02月28日 07:45
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