危険人物をリーダーに選ばないためにできること ナルシストとソシオパスの見分け方 [ ビル・エディ ] 価格:2,200円 |
なんでも、リーダーになりたがる危険人物には以下のような特徴があるそうです。
現代のいかさま王は、人々を説得して自分に従わせるために「架空の危険の三段論法」を用います。
@恐ろしい危機がある!
Aその原因は忌まわしい悪者だ。この悪者はとことん邪悪なので滅ぼさなければならない。
B私たちは素晴らしいリーダーに従う必要がある。ヒーローはすぐに悪者を退治して危機を解決してくれるだろう。
実は、危険人物が言う危機というのは実際には危機ではないことが多いそうです。
例えば宇宙人が地球を攻めてきたなどという危機的状況のときは強いリーダーシップを持った人物にすべての権利を委譲し、人々を導いてもらう必要があるでしょう。
しかし、宇宙人が攻めてきた、などというレベルの危機はなかなか訪れないのです。
ではどうするか。
危険人物たちは危機を捏造するのです。
そうしてそれを解決できるのは自分だけだとメディアを通じて人々に信じ込ませるのだそうです。
例えばアメリカ前大統領のドナルド・トランプ。
彼は大統領の出馬表明演説で「メキシコからの移民が麻薬や犯罪を持ち込んでくる」と発言しました。
(実際の調査によるとアメリカの移民は平均的な市民よりもよく働き、移民が増えた地域は凶悪犯罪が減っているそうです。)
しかも、メキシコからの移民を防ぐためにトランプが出した解決策は大きな壁を作ること。
「私ほど壁を作るのがうまい人間はいない。本当だとも。しかも、すごく安く造ってみせる。南の国境に大きな、大きな壁をつくってメキシコにその費用を払わせてやる」
まさしく自分はこの重大な問題を解決するために最適なヒーローだと言っているわけですね。
もちろん、この政策は彼の在任中実現することはありませんでしたが。
大体、歴史的に見て危険人物たちがリーダーになったコミュニティや国家の中で、彼等の登場前の状態が登場後ほど悪かったところはないんだそうです。
そういう意味だと、選挙の候補者が危険人物なのかそうでないのか見極めるのはとても大事ですね。
そのためには、
@彼らの言う「危機」はそんなに重大な問題なのか?対立をあおっているだけではないのか?
A悪者は本当に邪悪なのか?事実に基づいているのか?
B本当に問題解決できる能力が候補者にあるのか?
ということを冷静に見極める必要がありますね。
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