女性はよく群れますね。
群れて仲間内で順位とか作って悲惨なことになった〜みたいな記事がよくネットに出ています。
これだけデメリットばかりに見える、「群れる」ということ。
そもそもなぜ群れるんでしょう。
群れて順位をつけあうことにメリットはあるのでしょうか。
そこで、高度な群れを形成して生活する野生のハイエナから、その利点を探ってみたいと思います。
■群れと序列
ハイエナは野生において、母系の群れで生活しています。
群れのリーダーはメスで、序列は、メス→子供→オスだそうです。
体もオスよりメスの方が大きく、メスにはなんと疑似ペニスもありそれで性行もするとか。
そのためハイエナはオスとメスの区別がつきにくく、動物園のハイエナがオスとメスだと思ったらオスとオスだった、なんてことがニュースになったりもします。
で、メスの中の地位が何によって決まってくるかというと、完全な血筋。
子供がリーダーだけで、リーダーの子供は生まれながらにして次期リーダー候補なのだそうです。
■メリット1:無駄な争いがない
ハイエナが喧嘩になったときは、やたらに戦うことはせず、順位が低い方が引き下がるそうです。
ライオンなど、順位が不明確なものは戦うことで傷つき、寿命を大きく縮める原因になっているそうです。
■メリット2:弱者に優しい
通常野生動物であれば、けがなどをした場合餌をとることができないので死につながるのですが、ハイエナの場合は傷ついた場合も群れのかなの順位はかわらず、順位に沿った餌の分け前をもらえるそうです。
■メリット3:助け合って子育てする
ハイエナは共同の保育所のようなところで子育てするそうです。母親同士が親子や姉妹などのような場合は子供を交換して授乳することもあるとか。
■メリット4:食料確保の効率を上げる
群れで生活するということは、狩りも当然グループで行うことができるので成功率が高くなります。
死肉をあさるというイメージが強いハイエナですが、かむ力がついよいので骨まで噛み砕くことができるのでそのようなイメージがついたと考えられます。
むしろライオンより狩りが上手で、ライオンに横取りされることもあるとか。
■まとめ
群れで生活し、その中に順位があるということは、@無駄に争わず、A体が弱っても生きることができて、B共同で子育てができ、Cみんなで協力しあうことで食料確保の効率を上げることができるんですね。
こうみると群れて順位があるって素晴らしいじゃないですか。
逆に群れて順位がないということは、@無駄に争いが頻発し、A弱者は切り捨てられ、B孤独な子育てになり、C食料の確保は自己責任、ということになりますもんね。
デメリットばかりに見えた、群れることとその中で順位づけすること。
でもそれはハイエナやヒトのメスが長い時間をかけて遺伝子に刻み込んだ、生きる上での知恵だったのかもしれませんね。
にほんブログ村
にほんブログ村
2014年11月06日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/2944170
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック