そもそも「貴」という漢字は尊い、尊敬に値するという意味であり「貴賓」や「貴重品」なんかに使われるいい意味の漢字ですよね。
それに「様」までついているんですから「尊敬に値するあなた様」という意味で本来とてもいい意味のはずなんですよね。
この「貴様」、もともとは
中世末から近世初期頃に武家の書簡で用いられた語で、文字通り「あなた様」の意味で、敬意をもって使われていた。でしたが、
近世後期頃から口頭語として使用され始め、一般庶民も「貴様」を用いるようになったため尊敬の意味が薄れ、同等以下の者に対して用いられるようになった。なんだそうです。
また、「必死」という漢字。
これも字だけ見ると「必ず死ぬ」、です。
必ず死ぬような状況で、命がけで物事に取り組むみたいなイメージですが、これも今では絶対に死ぬことはないだろうという状況でも普通に使われます。
こんな感じで、もともとはいい意味であったり極限状態で使われるような漢字であっても、一般に浸透することで意味が違ってきたり、その言葉の本来の重みが薄れた漢字って多いんでしょうね。
最近だと「神」ですかね。
「この動画まじ神だな」とか「日本のホワイトすぎる神企業」みたいに気楽に使われることが多いですよね。
ほんと世の中至るとこに神様だらけだな、なんて思います。
まぁ、日本はもともと「八百万の神」の国ですから、これは一周回って意味が戻ったみたいなところはあるのかもしれません。
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