みずほのシステムトラブル、とうとう人のせいにしちゃいましたか。
大体、何かあったトラブルがあった時は「悪いのは人ではなく仕組み」だと私は考えています。
以前、仕事で何十年も前から続いている複雑でトラブルの多いプロジェクトに参加したことがありました。
私が参加したときもトラブルがあり、色々と大変なことになっていたのですが、プロジェクトの過去の資料をあさっていた時、「トラブルにならないためのチェックリスト」があるのを発見しました。
もちろんそんなチェックリストが存在することなど現在のメンバーは誰も知りません。
このように、長く続いているプロジェクトだと人の入れ替えも頻繁で「絶対に守らなければいけないこと」の引継ぎができないことも多いのです。
みずほも3行が統合したときもトラブルが多かったですが、その時はまだそれぞれの銀行のシステムに詳しい担当者もいたので何とか乗り切れたのかもしれません。
でも統合から20年近くたち、その時の技術者もいなくなってきた今。
無理やり統合したシステムの中身など分からず、違法増築物件みたいになってきたシステムを正しくメンテナンスできる人などもはやいなくなってしまったのかもしれませんね。
複雑さ、というのは大体失敗をもたらす原因なので、1960年代の米国海軍には「KISSの原則」という言葉があったそうです。
KISS の原則 (英: KISS principle) とは、「Keep it simple stupid.」(シンプルで愚鈍にする)、もしくは「Keep it simple, stupid.」(シンプルにしておけ!この間抜け)、もしくは「Keep it short and simple.」(簡潔に単純にしておけ)という内容の、1960年代の米国海軍において言われた、経験的な原理・原則[1]の略語。その意味するところは、設計の単純性(簡潔性)は成功への鍵だということと、不必要な複雑性は避けるべきだ、ということである。
みずほも、これ以上のシステムトラブルを防ぐにはシステムを単純なものに刷新する必要があるのではと思います。
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