…なんて言っても、子供の不幸を望む親は(そんなに)いないでしょう。
しかし、ここでは良かれと思ってやっていた事が、子供の健全な成長に悪影響を与えている可能性があるという恐ろしい例についても述べていきたいと思います。
@(身体的・性的・心理的)虐待
以下のような虐待は、子どもの健やかな人格形成を阻みます。
・児童の身体に外傷の生じる暴行や、外傷が生じるおそれのあるような暴行を加えること(児童虐待防止法第2条)
・児童にわいせつな行為をすること又は児童をしてわいせつな行為をさせること(児童虐待防止法第2条)
・児童に対する著しい暴言又は著しく拒絶的な対応(児童虐待防止法第2条)
Aネグレクト
児童の心身の正常な発達を妨げるような著しい減食又は長時間の放置(児童虐待防止法第2条)です。
-----
@Aは法律で禁止されているほど子どもに悪影響を与える事が有名な話でもありますし、まだ生まれたこの世界がどんなものかも分からない子どもが、虐待やネグレクトをされたら、この世はとんでもなく不安で恐ろしい場所だと認識してしまい、健全な人格を持った大人に成長するのが難しい事も納得できると思います。
しかし、Bは、自己主張を良しとする欧米とは違い、輪を重んじる日本では子どもに対してやってしまいがちな態度なので要注意です。
-----
B日本特有の問題
子どもの負情動・身体感覚を制御してしまう態度です。
例えば、最近電車などの公共の場で子どもが泣くのを良しとしない風潮があります。
そんな時、親はついつい子どもに以下のような事を言ってしまいます。
・「怖くないよ。泣かないよ。」
・「ほら、泣いたら恥ずかしいよ。」
・「転んだの?ほら痛くない、痛くない!えらいよー!」
そのように、子どもが抱いているマイナス感情(不安・恐怖)を否定する事は、子どもが負情動・身体感覚を、感じてはいけないものとして認識してしまい、解離反応をもたらす恐れがあります。
しかし、不安や恐怖、痛みなどの感情は、生きていく上でどうしても湧き上がってくるものです。
親の望む「良い子」であるために、負情動・身体感覚を解離させ自己に統合できず蓄積させてしまった場合、子どもは健全な人格の形成が難しくなってしまうのです。
良く考えてみれば、マイナス感情も大事な自分の一部ですもんね。
親の前でちゃんと「不安だよ!」「怖いよ!」「痛いよ!」が言える子は、健全に育ってる証拠みたいです。
また、マイナス感情を受け入れられないまま大人になった場合、子育て困難やDV、依存症になりやすいみたいです。
今子育て中の方や、これから子育てをされる方には、心に留めておいていただきたい情報だな、と思いました。
↓子どもを産む前に読んでおけばよかった。良本!
新品価格 |
にほんブログ村
にほんブログ村
にほんブログ村