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蔵の街の陣屋跡(栃木市)畠山陣屋 [2021/07/23 15:13]
今回は高家旗本の陣屋のなごりです。
<畠山陣屋>はたけやまじんや
江戸時代に畠山基玄(もとはる)の陣屋が置かれた場所です。
畠山氏は中世以来の名門家です。低迷期もありましたが、江戸時代に畠山政信が300石の旗本となり、家督を継いだ長男基玄は、幕府の儀式などを司る高家旗本となりました(1679年)。基玄は将軍の使者として京や日光山に赴くなどして活躍し、下野国(栃木県)内で五千石の知行を得るに至りました。
<石碑>
足利氏の支流である名門家が、豊臣に..
舟運と例幣使街道(栃木市)家康と関りのある街の繁栄 [2021/07/22 21:00]
今回は北関東の商都として発展した栃木市の話です。この町は舟運で栄えますが、そのきっかけは徳川家康の存在と深く関係しています。
■巴波川の舟運■うずまがわ
利根川水系渡良瀬川支流の巴波川
まずこの漢字ですが『うずまがわ』と読みます。この街の繁栄とは、切っても切れない重要な川です。巴波川の舟運は幕末から昭和初期にかけて特に発展しました。蔵の立ち並ぶ景色はそのなごりです。
家康と関係なさそう?
幕末から昭和初期の繁栄は直接的には関係ありませんが、そもそ..
鎮火に向かった足利市の山火事(両崖山)足利城跡 [2021/03/01 21:35]
2月21日から8日間も続いていた足利市の山火事も、ようやく鎮火に向かい、本日3月1日には市長から『鎮圧』が宣言されました。避難勧告もすべて解除となったとのこと。本当に良かったですね。
火災のあった両崖山(りょうがいざん)は、足利城と呼ばれる城が築かれた山でもあり、当ブログでは別名の両崖山城として過去にご紹介したことがあります。
→『記事へ進む』
普段は訪問者が少ないこの記事に、突然アクセスが集中していることに気付いたものの、最初は『あの山がどこかで話題になってる..
蝦夷に逃れた小山若犬丸の伝説(祗園城・鷲城を拠点とした小山氏のなごり) [2021/01/30 23:30]
今回は北海道上ノ国町に伝わる関東武士の伝説の話です。具体的には、鎌倉の幕府軍に滅ぼされた下野国の小山氏の末裔の話です。よかったらお付き合い下さい。
■関東の名族・小山氏■ おやまし
小山氏は現在の栃木県南部に勢力を誇った関東屈指の武士団でした。藤原秀郷の末裔・太田政光が移り住んだ土地の名から小山氏を名乗ったことに始まり(1150年頃)、嫡流が代々下野守護を務め、その継承は2百年以上続きました。
<祗園城跡> ぎおんじょう
栃木県小山市の祗園城跡です。2百年以上..
多功城のなごり 宇都宮一族の城跡 [2020/02/24 21:47]
つわものどもが夢の跡
宇都宮城の出城として機能していた城跡を訪ねました
<多功城跡>たこうじょう
■宇都宮一族の城■
今回訪問の多功城は、宇都宮頼綱(5代当主)の七男・宗朝により1284年に築かれました。城は宇都宮城の南側に位置し、宗朝はこの城を構えて以降は多功氏を名乗りました。更に南方には、同じ下野国のライバル・小山氏の拠点があります。宇都宮氏にとって、多功城は軍事上極めて重要な出城だったと考えられています。
■上杉謙信を追い返す■
戦国時代に突入す..
天神館のなごり(上三川町)多功天満宮にて [2020/02/24 21:40]
今回は宇都宮一族の多功城を訪ねた帰りに、何となく立ち寄ってみた高台の話です。場所は栃木県の上三川町。まもなくJR石橋駅というところで、独特の地形に足が止まりました。
<高台と低地>
これって砦の跡かね?
周辺より高くなっている場所に神社らしき建物が見えた。たったそれだけなのですが、漂う雰囲気に魅かれました。駅はすくそば。もう着いたようなものなので、ちょっとだけ逆戻りとなりますが立ち寄ってみました。
<天満宮>
天満宮か
祭神はいうまでも..
大宮城のなごり (栃木市) [2019/03/21 21:36]
つわものどもが夢の跡
北関東の名族・小山氏が築城と伝わる大宮城跡を訪ねました。
<大宮城の遺構>
土塁と堀の跡です
■現地訪問■
大宮城のなごりは、大宮神社を訪ねることで感じることができます。県道に面した鳥居に気付けば、あとは北へ向かってまっすぐ進むだけ。参道を歩いて行くと、まず右手に不思議な土の塊が現れます。
周辺は平らなのにここだけ。櫓台の跡でしょうか?
更に進むと神社らしい光景。そして右手は明らかに人の侵入を拒む土塁。てくてく歩..
皆川氏対宇都宮氏 河原田合戦の升塚 [2019/01/14 22:41]
つわものどもが夢の跡
1523年(大永3年)に皆川氏と宇都宮氏が激突した古戦場を訪ねました。といっても、具体的な場所がはっきりせず、石碑等もありません。合戦の後、死者を葬ったとされる塚が存在するため、そちらを目指しました。
<升塚>ますずか
■現地訪問■
<合戦場駅>
東武日光線の合戦場駅。凄い名前ですね。ここは栃木県栃木市(旧都賀町)。合戦場は地名。「かっせんじょう」じゃなくて「かっせんば」と読みます。都賀町合戦場(つがまちかっせんば)です。
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関東七名城 宇都宮城のなごり [2018/09/01 22:31]
つわものどもが夢の跡
関東七名城の一つと賞された城跡を訪ねました。
<宇都宮城跡>
復元された土塁と水堀。本丸の西側です。土塁上の奥は富士見櫓になります。
■関東七名城とは■
関東を代表する名城ということで、以下の7(+1)城を指します。
川越城(埼玉県川越市)・忍城(埼玉県行田市)・前橋城(群馬県前橋市)・金山城(群馬県太田市)・唐沢山城(栃木県佐野市)・宇都宮城(栃木県宇都宮市)・多気城(茨城県つくば市:または常陸太田市の太田城)
有名な城ば..
児山城 後世に残したい土の城 [2018/04/01 23:36]
つわものどもが夢の跡
今回の訪問は『土の城』の遺構が良好な状態で残る栃木県下野市の城跡です。
<児山城>
当ブログで「感謝したくなる」という言葉を時々使っていますが、まさにそういう城跡です。現地に着くなり鳥肌がたちました。
■下野市■しもつけし
今回訪れた栃木県下野市は、県央の宇都宮市と県南の小山市の中間に位置します。目的地の最寄駅は石橋駅。かつては石橋町でしたが、2006年に南河内町・国分寺町と合併して下野市となりました。
■群雄割拠■ぐんゆうか..
足利氏館のなごり(鑁阿寺)足利氏発祥の地 [2018/02/15 22:50]
室町幕府を開いた足利尊氏はとても有名ですね。今回訪問の先はそのご先祖さまたちが本拠とした場所。そして足利氏の氏寺でもあります。
つわものでもが夢の跡
名門足利氏発祥の地をご紹介します。
■ 鑁阿寺 ■ばんなじ
<山門と太鼓橋>
こちらが正面入り口です。唐破風(からはふ)の屋根が付いた反り橋を通って水堀を渡ります。
山号は金剛山。地元でこの場所を「足利氏館」と呼ぶ人は少なく、そのまま「鑁阿寺」、あるいはご本尊から「大日様」と呼ばれています。大日如来は..
足利市の岩山を登る 両崖山城 [2018/02/11 22:35]
つわものどもが夢の跡
今回の訪問は栃木県足利市。岩山に築かれた山城跡を訪ねました。
<岩山>
登れば登るほど岩が増える険しい道程でした。足利城の名で知られていますが、山の名から両崖山城とも呼ばれています。
■両崖山■りょうがいざん
市街地の北西にある両崖山。この頂上がかつての城の本丸と考えられています。両崖山の標高は250m程度ですが、車で行けるのは途中まで。本格的な登山という程ではありませんが、ピクニック気分だとちょっと痛い目に合うかもしれません。
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