<高台と低地>
これって砦の跡かね?
周辺より高くなっている場所に神社らしき建物が見えた。たったそれだけなのですが、漂う雰囲気に魅かれました。駅はすくそば。もう着いたようなものなので、ちょっとだけ逆戻りとなりますが立ち寄ってみました。
<天満宮>
天満宮か
祭神はいうまでもなく菅原道真。いい雰囲気ながら、遺構のようなものは見当たりません。
何も無いけど
気のせいかね
結局現地では何もわかれませんでした。しかし帰宅してから念のため調べたところ、詳細不明ながら『天神館』と呼ばれる館が天満宮周辺にあったとする情報を得るに至りました。ただ、それが誰の館なのかはっきりしません。場所は多功城から見て北に位置します。
多功城の出丸?
それもはっきりしません。ただ、地形に足を止めて登ってみた階段の先に、そんな伝承があることに、ちょっとだけ口元が緩みました。
天満宮の付近での遺跡調査の結果、奈良時代のものと思われる瓦や土器が出土しているようです。古くから人が集まった場所ということですね。また、境内には礎石が残され、何らかの建物の土台と考えられています(郡の役所と推定されています)。
また、この地の天満宮は北条氏の多功城攻めの際に一旦消失しながら、江戸時代になって再興されたことも分りました。戦に巻き込まれて一方的な焼き討ちにあったのか、多功側の兵が防衛の拠点としたため焼かれたのか、ちょっとわかりません。いずれにせよ、訪ねた城の歴史と、関りがあったことは間違いありません。
無駄ではなかった
足を止めた甲斐がありました。
■訪問:天満宮(多功廃寺址)
[栃木県河内郡上三川町天神町]
(旧地名:河内郡上三川町大字多功)
-----------(追 記)-----------
今回はかなり限られた情報しか得られず、更にその多くは推定です。素人会社員が、歴史の痕跡を訪ね歩いて楽しんでいるだけのブログですので、その程度に受けてめて頂きますようお願い申し上げます。
<多功城跡>
多功城跡訪問記へ続きます
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