<高麗門>
門の型式は城でよくみかける高麗門です。城内の雰囲気と一体となっており、とてもいい感じですが、もともとは忍城の城門ではなかったようです。
<説明板>
現地に設置されている行田市教育委員会さんの説明板です。こちらによれば、門は行田市城西の旧芳川家表門を移築・復元したものとのことで、それ以前は藩校・進修館の表門だったと伝わるそうです。
構造的なことは、説明文をそのまま転記させて頂きます(『』内は原文)。
『一間一戸、高麗門、切妻造、桟瓦葺で、当初は赤彩された赤門であった可能性も指摘されています。また、解体時に発見された冠木柄表面の墨書銘から、天保3年(1832)に御奉行後藤五八、大工町世話方大工宋兵衛によって建立されたことが判明しています。』
奉行も関わっていたのなら、藩としての仕事だったのではないかと考えるのは安易ですかね?門は戦火で一度移築されていることなどから、進修館の門かどうか明らかにはなっていないそうです。
説明文は『現存する行田市唯一の武家屋敷の表門として貴重な歴史的建造物であると言えます』という言葉で結ばれています。私は藩校のなごりと受け止めることにしますが、もしそうでなくても、歴史的価値のある門ということですね。
■訪問:
伝 忍藩校進修館表門
(忍城址・行田市郷土博物館)
[埼玉県行田市本丸]
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■参考・引用
・現地説明板
(行田市教育委員会)
・埼玉県立進修館高校HP
>行田市と忍藩
https://shinsyukan-h.spec.ed.jp/blogs/blog_entries/view/137/4dfa4a8940996e3eb7b9db0739ba0940?frame_id=334
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