<升形城門跡>ますがたじょうもん
石碑には「忍城大手門外 升形城門跡」と記されています。そのまま解釈すると、ここには忍城の大手門の外側に設けられた枡形門があったということになります。現在の忍城跡まで少し距離がありますが、かつての城の範囲はここまで達していたということですね。
<市内の案内板>
別な場所で撮影した行田市教育委員会さんの説明板です。左側は現在と過去の様子が比較できる地図になっています。とても分かり安いので、一部を拡大させて頂きます。
<地図拡大>
画像の中央に大手門が記されています(〚18〛)。大手門の前には水堀があり、更に外側(画像右側)が今回訪問の「大手門外升形城門」ということのようです(〚17〛)。
それにしても、こうして地図をながめてみると、ホントに水辺の多い城ですね。広い沼地と自然堤防を利用して築かれた忍城ですから、水に守られていたことはいうまでもありません。ただ、出入り口が無防備ではまったく意味がなくなります。大手門も厳重な管理下にあったことが推測されますが、更に外側に、今回訪問の「大手門外升形城門」があったということのようです。
<直角>
枡形は方形の区画を意味しています。この直角な曲がり角はそのなごりか?などと思いつつも、石碑の裏側の駐車場も綺麗な方形になっており、結局のところ、城門のために設けられた枡形の正確な位置まではわかりませんでした。
忍城跡周辺はすっかり市街地化されていますが、街なかのあちらこちらに「〇〇跡」と記された行田市教育委員会さんの石碑が設置されています。古地図を参考に、それらを訪ね歩くのも面白そうですね。ただこの日の私にはそこまでの余力がなかったので、たまたま近くを通った石碑だけをご紹介させて頂きました。
<城門のなごり>
姿なくとも城門のなごり
■訪問:
忍城大手門外升形城門跡
[埼玉県行田市忍]2丁目
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■参考・引用
・案内板「忍城史跡碑」
(行田市教育委員会)
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