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2024年04月14日

進徳館(伊那市)高遠城内に設けられた藩校

高遠城跡を探索したあと、高遠藩の藩校跡に立ち寄りました。

<進徳館>しんとくかん
Shintokukan-School-Takato.JPG
城跡の一部と言ってよい場所にあります。

Shintokukan-School-Takato-Han.JPG
城址敷地内に藩校の建物が現存しているのは珍しいそうです。

Shintokukan-Entrance.JPG
こちらは先生用の玄関

Shintokukan.JPG
ここが教室ですね。えっと、その奥は……

和室はみんな応接間に見えてしまうので、玄関に掲示されていた間取り図でもう一度確認したいと思います。

Shintokukan-School-Floor-Plan.JPG
そういうことなんですね

進徳館開校は1860年といいますから、すでに江戸末期です。藩主は第8代の内藤頼直でした。三の丸で空き家となっていた家老の屋敷を、学問所として利用したようです。明治となり、高遠県学校を経て1873年(明治6年)には廃校。学校として機能したのは13年ほどでした。

Shintokukan-Entrance-For-Students.JPG
こちらは学生専用の出入り口。高遠藩では、藩士の子は全員出席させたそうです。学校として存在した期間は短いですが、5百人を超える人材がここで学びました。

Shintokukan-School.JPG
他藩と同様に、高遠藩も財政は窮迫していました。しかし、優秀な人材の育成に重きを置いた結果が、進徳館だったのでしょう。

■訪問:進徳館
[長野県伊那市高遠町東高遠]2007


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■参考
・現地説明板・ 間取り図
・Wikipedia:2024/4/14
・伊那市HP(進徳館)

https://www.inacity.jp/shisetsu/kankoshisetsu/shintokukan.html
・おいでな伊那HP(進徳館)
https://inashi-kankoukyoukai.jp/locate/%e9%80%b2%e5%be%b3%e9%a4%a8/

2024年02月03日

駅からすぐの武家屋敷の門(武蔵浦和駅)細淵家住宅長屋門

武蔵浦和駅近くに有形文化財の長屋門があると聞いて訪問してみました。

<細淵家住宅長屋門>ほそぶちけ
Hosobuchikejutaku-Nagayamon.JPG
市街地に突然現れる重厚な長屋門。国登録有形文化財に指定されています。長屋門とは江戸時代の城郭や屋敷などでよくみられる門の形式。この長屋門も、江戸時代の武家屋敷のものだそうです。

さいたま市のHPによれば、明治期にこの地に移築されたそうです。向かって右側には潜り戸、番所を持ち、左側は納屋につながっているとのこと。歴史的価値の高い門です。

<豪邸>
Cultural-Assets-Nagayamon-Hosobuchikejutaku.JPG
あくまで門を見に来ましたが、敷地の広さに愕然としました。ちょっと一般人からは遠い世界。もともとこの地域の豪農、笹目領沼影村名主の家柄のようです。

<現地>
Alley-Musashiurawa.JPG
現地はJR武蔵浦和駅西口から徒歩3分程度です。御屋敷は駅前から続く田島通りに面していますが、門はこの路地を入った右手になります。

<個人の家>
Cultural-Assets-Nagayamon-Gate.JPG
あくまで個人宅です。見て良いのは外観のみ。敷地の外といっても、マナーは守って見学しましょう!

■訪問:細淵家住宅長屋門
[埼玉県さいたま市南区沼影]1丁目


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■参考
さいたま市HP
「文化財紹介 細淵家住宅長屋門」

https://www.city.saitama.lg.jp/004/005/006/001/016/p002493.html

2023年12月28日

参道の脇の土塁は何なのか(鴻巣市)勝願寺

鴻巣市の勝願寺にお邪魔させて頂いた帰り、気になる光景に足が止まりました。

<盛り土>
Raising-Ground-Konosu-Temple.JPG
この盛り上がりは何だろう?

場所は勝願寺の参道沿いです。何かの塚?古墳?あるいは治水のための堤の跡か?

あと思いつくのは防衛のための土塁。というより、一度そう思ったら、そういうふうにしか見えなくなりました。寺が軍事的な意味を持ち、まるで砦の如く土塁や堀が設けられている例はたくさんありますよね。

<勝願寺惣門>
Konosu-Temple-Shoganji-Main-Gate.JPG
勝願寺は古い歴史の寺です。大昔はそんな意味があったのではないか?

陣城として利用されたことがあっても不思議ではなく、更に、あの徳川家康が何度も訪れた寺ですので、警護のための土塁が設けられても不思議ではありません。


結論を言うと
調べに調べましたが、そんな証拠は見つけられませんでした。

Unnatural-Scenery-Konosu-Temple.JPG
じゃこれなに…

現地に説明板でもあれば、ここまで考え込むこともなかったでしょう。城跡巡りを趣味にしていると、土塁にしか見えなかった。もっと正直に言うと、土塁と思いたかった。それだけの話です。成果はありませんが、現地で似たような感覚をお持ちになる人がいるのではないかと思い、投稿させて頂きました。

古墳ですかね?

以上、勝願寺訪問の追記でした。妄想にお付き合い頂き、ありがとうございました。

■訪問:勝願寺
[埼玉県鴻巣市本町]8丁目

2023年11月02日

さし石(尾山神社)藩主前田家より拝領の力石

金沢市の尾山神社に展示されている力石の話です。

<力石>ちからいし
Sashi-ishi-oyama-jinja.JPG
力試しに用いられた石ですね

<説明板>
lifting-stone-history.JPG
ここでは『さし石』と呼ぶようです。旧藩主前田家よりの拝領石とのこと。説明文を以下に転記させて頂きます『』内は転記)

『一般に番持ち石といわれ、古くより若衆達がこの石を担いで力と技を競った。特にここ加賀においては、草相撲と並んで力比べが盛んに行われた。これに因んで、この石に触ると健康になるといわれ、古くより多くの人々がこの石を触り幸福への第一歩である健康を祈った。』

健康は幸福への第一歩

ろくに運動もせず、不摂生のまま働き続けてきたオッサンの心に、深く染み入る言葉でした。ちょっと疲れていたせいですかね?

<さし石>
lifting-stone-oyama-shrine.JPG
左の石には「さし石」の文字。右の石はちょっと(私には)意味がわかりませんが「拝領石」の文字は確認できます。

反省の意味も込めながら
ありがたく触れさせて頂きました。
幸福への第一歩です。

■訪問:尾山神社の力石
[石川県金沢市尾山町]


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■参考及び出典
現地説明板

2023年10月22日

雪の貯蔵庫のなごり(金沢市)尾山神社氷室跡地

前田利家を祀る尾山神社へ向かう途中、通りから石垣と石柱が見えたので、立ち寄ってみました。

<尾山神社氷室跡地>
oyama-jinja-himuro.JPG
氷室跡地?ここに氷の備蓄庫があったということかな

<通りから撮影>
oyamajinja-himuroato.JPG
奥まった平らな区画に木が生い茂り、陽も当たらなそうな空間だったので「氷室に相応しい場所に思えなくもない」と漠然と受けとめ、現地を去りました。

あとから調べてみると、かつての金沢には、城内にも城下にも、あちらこちらにも氷室が存在していたようです。私が目撃したのは、その一部に過ぎないということですね。また、江戸時代に雪国から将軍家へ氷が献上された話は知っていましたが、加賀藩のそれはかなり有名な話だったようで、なんと江戸時代初期には既に始まっていたようです。

そんな時代に…

いうまでもなく、夏の氷は貴重品。庶民には手が届かないのですから、贅沢品ですね。加賀藩が送り届ける氷(雪)は、さぞ将軍家を喜ばせたことでしょう。備蓄しておくノウハウあってのことですね。氷室の具体的な構造までは想像できませんが、江戸時代のことですから、穴を掘って石を敷き詰め、地中の蔵を造ったのでしょう。

ただ、保管する技があっても、お届け先は江戸。京都の宮中でも難しそうですが、江戸の将軍家宛ですからね。加賀藩の参勤交代が、約480kmの道のりを12泊13日と言われていますので、ちょっと遠ような…

それがなんと
飛脚が昼夜休まず4日間で運んだそうです

もちろん一人ではなく、最強の飛脚チームです。氷を笹などの葉で包んで桐の箱に納め、江戸の藩邸まで届けたそうです。献上日も(陰暦の)6月1日と決まっていたとのこと。もはや毎年恒例のイベントだったようです。

ただ、どんなに頑張っても既に夏が始まっていますからね。実際はかなり溶けてしまい、将軍に献上されるのは、器に入る程度の大きさだったようです。こうなると、私たちが想像するような実用性は無いに等しい状態です。涼しさをお届けして徳川将軍家を喜ばす。それが即ち、幕府への忠誠を示すことだったのかもしれません。

<石柱と尾山神社石垣>
oyama-shrine-icehouse.JPG
石垣の先は尾山神社です。ここで備蓄した雪の使い道はわかりませんが、江戸まで届けられた可能性もゼロではありませんよね。

■訪問:尾山神社氷室跡地
[石川県金沢市尾山]11


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■参考及び出典
・金沢旅物語
>イベント> 氷室開き

https://www.kanazawa-kankoukyoukai.or.jp/event/detail_30342.html
・ほっと石川旅ねっと
>石川のイベントを探す> 氷室開き

https://www.hot-ishikawa.jp/event/17808

2023年10月21日

武士の家計簿の舞台(金沢市)加賀藩御算用場跡地

金沢市内の尾崎神社へ向かう途中、ごく普通のビルの前に説明板が設置されていることに気付きました。

<説明板>
Sanyouba-kanazawa.JPG
何だろう?

<加賀藩御算用場跡地>
Sanyouba-Explanation-board.JPG
御算用場?もしやあの…

加賀藩の御算用場は、堺雅人さん、仲間由紀恵さん主演の「武士の家計簿」の舞台となったところです。磯田道史原作のベストセラーを森田芳光監督が映画化し、大ヒットしましたね。観たことがない人でも、宣伝などで名前くらいは耳にしているのではないでしょうか。

説明板によれば『加賀藩における財務を司る機関を御算用場』というようです。まぁ藩の会計を統括する役所、つまり会計プロの仕事場ですね。なんの因果か、あるいは意識してのことなのか、背後のビルは某会計事務所でした。

ブログにまとめるあたりいろいろと調べると、すぐ近くの尾崎神社や黒門前緑地なども、御算用場の跡地のようです。

<尾崎神社>
Ozakijinja-Kanazawa.JPG
金沢東照宮とも呼ばれる神社。ここを目指して歩いていました。

<黒門前緑地>
kanazawa-kuromon-Ryokuchi.JPG
金沢地方検察庁検事正官舎の敷地を設備した日本庭園風の公園です。


説明板によれば、加賀藩の御算用場には、算用者と呼ばれる役人が約150人詰めていたようです。

彼らは実務に精通したいわば「会計のつわものども」。戦場でも、そろばんを持ち歩いていたと伝わる前田利家が藩祖ですからね。加賀前田家においては、きっと算術は重要視されたことでしょう(ここは私の勝手な思い込みです)。

映画では「そろばんバカ」などという言葉も聞かれましたが、プロの証でもあります。藩という組織を支える役割はいろいろとありますが、藩の会計を司る人たちは、日々どのような思いで日々の業務に挑んでいたのでしょうね。

■訪問:加賀藩御算用場跡地
(説明板の設置場所)
[石川県金沢市丸の内] 5-12


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■参考及び出典
・現地説明板(金沢市)
「加賀藩御算用場跡地」

2023年09月17日

情報の仲立ちをした石(山形市)なかたち石

ここは山形市小姓町の通り沿いです。歩道に石塔が建っています。

Yamagata-nakatachi-ishi.JPG
文字が刻まれているようです

Yamagata-message-stone-Tazune-side.JPG
こちらは「たつぬる方」

Yamagata-message-stone-Oshie-side.JPG
逆側は「をしへる方」

たつぬる・をしへる

これは
尋ねる・教える
です。

どういうことかというと
例えば迷子など困ったことが起きた場合は「たつぬる方」に紙を貼っておきます。すると、それを見た人のうちどなたかが「をしへる方」に情報を貼ってくれることになっています。

なるほど
こういう情報伝達手段があったわけですね。役人が設置する高札場とは異なり、庶民同士のコミュニケーション手段。SNSなど無い時代の素晴らしいシステムです。かなり重要な役割を担ったことでしょう。

Yamagata-Nakatachi-Ishi-Explanation-Board.JPG

この石は江戸時代末期に造られたものとのこと。貴重な歴史の記録ですね。こういったいわば掲示板のような石は、この地に限ったことではないようですが、こうして残っているのはかなり珍しいようです。説明文によれば『全国で三〇基近く』は確認されているとのことですが、全国ですからね。山形県内では2基とのこと。市の指定有形民俗文化財に指定されています。

現地文の『迷子だけでなくあらゆる情報の仲立ちをするために』という言葉が心に残ります。比較的気軽なものもあったかもしれませんが、切実な願いの方が圧倒的に多かったのではないでしょうか。庶民の日々の暮らしをサポートした石とも言えますね。

yamagata-sinzanji.JPG
現地はこちらの大日堂参道入口付近です。先ほどの説明板によれば石塔は『道路拡幅工事に伴い、平成二六年に、以前の位置から約六m南の現在地に移設』とありましたので、ちょうど北側のこの境内にあったものと思われます。まぁ6mですから、大幅なお引越しというわけではないですね。

ここ小姓町は、最上氏時代に小姓役が住んだところで、明治以降には遊郭などもあったそうです。いまでは綺麗に整備され、そういった面影はありません。長い歴史がありながら、街からいろいろな痕跡が消えていくなか、「なかたち石」はむかしを今に伝える貴重な存在です。人通りのないところに設置しても意味がないので、ここは多くの人が行き交う場所だったのでしょう。

Yamagata-Nakatachiishi.JPG
なかたち石に足を止め、のぞき込む人を勝手に想像して、現地をあとにしました。

■訪問:なかたち石
(新山寺大日堂前)
[山形県山形市小姓町] 149番


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■参考及び出典■
・現地説明板(山形市教育委員会)
・山形市HP 市長のやまがた自慢
「なかたち石・おたすけ石」

https://www.city.yamagata-yamagata.lg.jp/shiseijoho/shicho/1006787/1006792/1005473.html

タグ:山形への旅

2023年09月16日

戊辰戦争の爪痕が残る小山市の寺院(常光寺)

栃木県小山市にて
戊辰戦争の爪痕が残る寺院を尋ねました。

<常光寺山門>じょうこうじ
Jyoukouji-Gate-Oyama.JPG
小山駅西口にほど近い浄土宗の寺院です。

<境内/本殿>
JyoukoujiOyama.JPG
Jyoukouji-Oyama-city.JPG
Jyoukouji-hengaku.JPG
創建は鎌倉時代とのこと。一時期廃寺となっていましたが、1602年(慶長7年)小山政重(小山城主・小山秀綱の孫)によって中興され、浄土宗に転宗したと伝わります。戦国大名としての小山氏は18代当主の秀綱で終わりとなりましたが、その所領の寺に、孫にあたる政重が力を注いだということですね。

さて
この日のお目当ては阿弥陀如来像

<阿弥陀如来像>
Jyoukouji-Amidanyorai.JPG
阿弥陀仏如来像です。台座には1868(慶応4)年の戊辰戦争に伴う弾痕が残っているとのことです。

ちょっと正面からは見えませんが…

<現地説明板>
Jyoukouji-Explanation-board.JPG
常光寺所有の小山市重要文化財について説明がなされています。阿弥陀如来像について『小山の戦いで幕府軍の流弾が台座後部に命中』と記されています。

鳥羽・伏見の戦いに始まる戊辰戦争は、江戸城の開城を経てたのち、衝突の舞台は徐々に北へ移りました。戊辰戦争で栃木県といえば「宇都宮城の戦い」を思い浮かべますが、戦火は各地に飛び火していました。栃木県南部に位置する小山市も例外ではなく、ここ常光寺には、その爪痕までもが残されているわけですね。

戊辰戦争は、総じて新政府軍有利の展開が続きますが、ここ小山での激突では、旧幕府軍が優勢だったそうです。

<二十三夜堂>
Jyoukouji-Oyama.JPG
ネットで画像検索すると、阿弥陀如来像はもともとは外に置かれていたようですが、現在はこちらの堂内にて安置されています。毎月23日にはお堂のご開帳が行われとのこと。

ご紹介は以上です。

■訪問:遍照山 常光寺
[栃木県小山市中央町]3-11-28


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■参考及び出典
・現地説明板
・Wikipedia:2023/9/16
・小山市観光協会HP
 歴史/文化/施設

https://oyama-kankou.info/history/jyoukouji/
・とちぎ旅ネットHP
 観光スポット/常光寺

https://www.tochigiji.or.jp/spot/s4726
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