模擬天守とは⇒
実在とは異なる天守
復興天守とは⇒手がかりがないため
他の天守を参考に築いた天守
復元天守とは⇒
図面などを基に再建した天守
現存天守とは⇒
江戸時代以前から残っている天守
天守の呼び方4種類をおおまかに定義するとこのようになります。できる範囲で誤解を避けるために、もう少しだけ補足させて頂きます。
■ 模擬天守 ■実在とは異なる天守
<富山城>
天守が実際には存在していない(または確認できない)城に建設した天守を指します。また、その城に天守は存在したが、実在した天守とは全く違う建物、または本来あった場所とは異なるところに設けた建物も模擬天守と呼ばれます。ちょっと厳しい言い方になりますが、歴史的裏付けのない城とも言えます。
ではダメなのか?
(個人意見)
城マニアの間では否定的な意見も聞かれます。私個人も城巡りを始めた頃は否定的でした。しかし今は好意的です。実際に訪れてみると、その町のシンポルのようになっていたり、建物の中が資料館になっていたりと、魅力もたくさん感じることができます。模擬天守かどうかはひとつの目安で、楽しみ方はいろいろあります。
<上山城>
私にそう思わせてくれた模擬天守
模擬天守は全国にたくさんあります。全てはご紹介できませんが、この後でご紹介する
復興天守・復元天守・現存天守以外は全て模擬天守です。
■ 復興天守 ■<小田原城>
天守は過去に存在していたが、手がかりがないため他の天守を参考に築いた天守
大坂城(大阪府)・岸和田城(大阪府)・岡崎城(愛知県)・小倉城(福岡県)・小田原城(神奈川県)・岩国城(山口県)・島原城(長崎県)・越前大野城(福井県)・高島城(長野県)・忍城(埼玉県)・高田城(新潟県)
■ 復元天守 ■<掛川城>
むかしの図面などをもとに再建した
復元天守です。画像の掛川城は、木造で再建した本格的な復元天守です。
【 具体例 】白河小峰城 [三重櫓](福島県)・掛川城(静岡県)・白石城 [大櫓](宮城県)・新発田城 [三階櫓](新潟県)・大洲城(愛媛県)・金石城 [二重櫓門](長崎県)
※実質天守とされていた建物含む
これに対し
外観だけをなるべく忠実に再建した場合は、
外観復元天守といいます。
<名古屋城>
外観を復元した鉄筋コンクリート造りの天守
【 具体例 】名古屋城(愛知県)・大垣城(岐阜県)・広島城(広島県)・和歌山城(和歌山県)・松前城(北海道)・熊本城(熊本県)・若松城(福島県)・岡山城(岡山県)・福山城(広島県)・福知山城(京都府)
■ 現存天守 ■江戸時代以前から残っている天守
<犬山城>
現存天守に分類されるのは12城です。うち
5城は国宝に指定されています。他も文化財です。
【 現存12城 】丸岡城(福井県)・彦根城(
国宝:滋賀県)・松江城(
国宝・島根県)・姫路城(
国宝:兵庫県)・犬山城(
国宝:愛知県)・松本城(
国宝:長野県)・丸亀城(香川県)・宇和島城(愛媛県)・備中松山城(岡山県)・高知城(高知県)・弘前城(青森県)・松山城(愛媛県)
言うまでもありませんが、江戸時代から残っているといっても、修繕が随時行われていまに至っています。
以上です
今回もWIKIさんにお世話になりました。2023年2月26日現在の『天守の一覧』というタイトルのページを参考にさせて頂きました。
■参考及び出典■
Wikipedia:2023/2/26お城巡りランキング