アフィリエイト広告を利用しています

2023年06月01日

城用語 腰曲輪(こしくるわ)

腰曲輪とは主要な曲輪を強化するためにそのすぐ近くに設ける小規模な曲輪のことです。

<久留里城の腰曲輪1>
Koshi-Kuruwa-KururiCastle.JPG
久留里城の久留里曲輪で腰曲輪に関する説明板をみかけました。ここでは『本丸など主要な曲輪の外側にあるものを「腰曲輪」という』と説明されています。

同じ城の別の例を見てみましょう

<久留里城の腰曲輪2>
Kururi-castle-koshi-kuruwa.JPG
こちらは同じく久留里城の波多野曲輪です。天守がある本丸のすぐ下に位置していることが分かりますね。斜面の上が主たる曲輪であるのに対し、そのすぐ下に確保された小規模な区画が腰曲輪です。これを上から見ると
Kururi-castle-koshikuruwa.JPG
こんな感じです。ここ久留里城は山城で、本丸は頂上にあります。頂上へつながる尾根を遮断するように、曲輪が設けられています。児童公園のような広さしかありませんが、下から本丸へ攻め上がろうとすると、その手前でこの曲輪に設けられた柵やら待機している城兵に邪魔されることになります。まさにこれが腰曲輪の役割です。

帯曲輪という言葉も時々耳にしますが、これは主要な曲輪の補強という意味では腰曲輪と同じです。ただ腰曲輪が比較的小規模なのに対し、帯曲輪は主たる曲輪の周りを囲むように設けられます。山城の場合は細長い円形になる場合が多いですね。

以上
腰曲輪のご紹介でした。平城にも使われる言葉ですが、高低差を利用した山城の方が見て分かり安いです。

[撮影:久留里城]


お城巡りランキング
タグ:城用語
posted by Isuke at 21:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 城用語
この記事へのコメント
コメントを書く

お名前:

メールアドレス:


ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/12014004
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
検索
記事ランキング
[アクセスランキング]
  1. 1. 上杉謙信の軍旗 毘沙門天と懸かり乱れ龍
  2. 2. 真田の城 上州沼田城
  3. 3. 刑場近くの橋のなごり 泪橋と思川
  4. 4. 高遠城のなごり
  5. 5. 関東の連れ小便・政宗白装束の舞台 (石垣山城)
  6. 6. 矢之門から帯曲輪へ(白河市)小峰城
  7. 7. 小峯御鐘ノ台大堀切のなごり(小田原城)
  8. 8. 火の玉不動 大宮宿の水路と刑場のなごり
  9. 9. 金沢城のなごり
  10. 10. 大石内蔵助 終焉の地 細川家下屋敷跡
  11. 11. 暗渠と城跡34 渋取川と蓮上院土塁(小田原市)
  12. 12. 高天神城のなごり
写真ギャラリー
カテゴリーアーカイブ
プロフィール
Isukeさんの画像
Isuke
もともとは無趣味の仕事人間。土日は家でゴロゴロ。本ブログは、そんな男が急に城跡巡りに目覚め、てくてくと歩き始めた記録です。
プロフィール
X (Twitter) Twitter-Isuke.JPG Isuke@shirononagori
最新記事

お城巡りランキングに参加中 [参加させて頂いた雑誌]

アクティブライフ・シリーズ009 クルマで行く 山城さんぽ 100【電子書籍】[ 交通タイムス社 ]

[当サイトお勧め本]

小説 上杉鷹山 全一冊 (集英社文庫(日本)) [ 童門 冬二 ]


感想(39件)