<石垣の鏡石>かがみいし
[撮影:富山城]
石垣の構造上必要か?といえばそうでもなく、どちらかと言えば見た目重視の石材です。権力の象徴であり、特に近世城郭の入り口付近でよく目にします。
<城門の鏡石>
[撮影:若松城]
こちらは通路でもある城門跡。訪れる者に城主の威厳を示すための重要な場所です。そのツールとして使われたのが鏡石なのです。
ところで
鏡石の本来の意味は、表面が滑らかで、まるで光を反射する鏡のような石のことです。このような石材は、災いを払いのける力があるとされたことから、城に置かれるようになったとも言われています。日本は石に関わる信仰が多い国。威厳を示すためより、神霊的な何かを信じて石を置いたという方が、昔の人の切実な思いが伝わってきますね(個人意見)。
最後に
名古屋城を代表する鏡石の画像を貼っておきます
<清正石と説明板>きよまさいし
加藤清正が運んだとされる鏡石です。それが事実かどうかは分かりませんが、とにかく目立つ場所、本丸へ続く城門の目の前に置かれています。
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