<玉手ヶ池>
画像の奥が池の跡とされています。ここは足柄城の一の郭(主郭)の東隅。山麓、又は中腹ならともかく、標高の高い山のほぼ頂上です。
<現地の立札>
近くの立札に『史跡と伝説』と題した説明が記されています。せっかくですので、以下に転記させて頂きます(『』内が原文)。
『この池は、底知らずの池又は雨乞い池と云われ、底は小田原に通じて居るとも云われて居り、又干ばつ続きの折には、池の水をかきまわし雨乞いをすれば必ず雨が降り、それこそ干天の慈雨とされたと云われ干日続きには遠近の村人達が雨乞いに来たものです。池の名称は足柄峠の守護神、足柄明神姫玉手姫から付けられたものですが、もともとこの池があったものか又足柄城の本丸井戸跡か、そのいずれかと思われますが井戸の大きさと池の大きさがやや一致するぐらいの面積であることは、史実と伝説の関連か非常に興味深く思えるではないでしょうか。』
ちょっと私にとっては分かったよう分からないような感じでしたが、参考になりました。池の底が小田原に通じている?ファンタジーのセンスがないのか、想像が膨らみませんでした。ただ、これは昨日今日の話ではなく、古い言い伝えです。この山に刻まれた歴史やら、関わった人たちの思惑が込められているのだと受け止めることにしました。
<池跡>
私の訪問時は水がありませんでした。しかし立札の説明文から推定する限り、むかしはここから水が湧いていたのでしょう。池の名は足柄峠の守護神・足柄明神姫玉手姫から付けられたものとのこと。とりあえず池跡と思うことにしますが、井戸跡とも言われているようですね。
<一の郭>
一の郭の池とは別に、足柄城には三の郭から四の郭の中間に井戸跡があります。地下の構造までは分かりかねますが、足柄城の築かれた山には、地中に溶け込んだ雨水の通り道が、地表近くに確保されていたのでしょう。
<玉手ヶ池のなごり>
籠城する城兵たちにとって、湧水ポイントが頼もしい存在であったことは言うまでもありませんね。
■訪問:玉手ヶ池跡
(足柄峠城址公園)
[静岡県駿東郡小山町竹之下]
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■参考及び出典
現地立札
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