忍城の城下町として栄えた行田は日光脇往還の宿場という役割も担っていた町です。
<忍宿本陣跡>
こちらが本陣跡です。現在は埼玉県信用金庫となっている敷地に、御本陣跡と刻まれた石碑が設置されています。屋敷等の遺構はないものの、位置的に納得する場所です。
日光脇往還は八王子から日光までを結ぶ古くからある道で、江戸時代には、幕府の家臣団である八王子千人同心が、日光東照宮の火の番を勤める時に通る道として整備されました。八王子千人同心の歴史をさかのぼると甲斐武田時代にまでなってしまうので省略しますが、治安維持を主な目的に八王子に配置され、のちに東照大権現として家康がまつられている東照宮の防火と警備にあたるようになりました。八王子から、江戸を経由しないで直接日光へ向かうための道が日光脇往還であり、忍城の城下は、その途上の宿場でもありました。具体的には吹上宿(埼玉県鴻巣市)と川俣宿(群馬県明和町)の間に位置する宿場です。
<忍宿のなごり>
日光脇往還は八王子街道、あるいは千人同心街道などとも呼ばれます。ただ、他の主要な街道と比べると、あまり有名ではありませんね。繁栄した行田の町には、いろんな顔がありますが、日光脇往還の宿場というやや地味ながら重要な大役も担っていました。
■訪問:忍宿本陣跡
[埼玉県行田市行田]5-13
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■参考
・Wikipedia:2024/10/19
・八王子市HP
八王子の歴史・文化財>八王子の歴史
>八王子千人同心の歴史
https://www.city.hachioji.tokyo.jp/kankobunka/003/002/p005303.html
2024年10月19日
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