さいたま市北区の鎌倉街道跡を訪ねました。
<鎌倉街道>
ここは大宮台地の雑木林。鎌倉街道跡と伝わる土の道が数百メートル続きます。
<古道>
良い雰囲気ですね。すぐ近くまで宅地化が進んでいますが、こういう自然を、そして鎌倉街道跡として確保して頂けるとありがたいですね。
<台地の縁>
雑木林の西側は低地になっているようです。街道は大宮台地の縁を通っていたことになります。
<脇道>
脇道があるので低地へ降りてみることにしました。
<鴨川沿いの低地>
台地を降りて鴨川沿いの低地へ。川の対岸は上尾市になります。
<湿地帯>
先ほどの雑木林と街道を含め、この付近一帯が緑地として整備・保護されています。
<斜面>
鴨川が長年かけて削った台地の斜面を撮影。この地は台地から溢れ出る水の恩恵をうけ、湧水地としても知られています。鎌倉街道を行き交う人が、足を止めてひと休みする場所だった可能性もありますね。あの太田道灌が、狩りの途中で立ち寄ったという逸話も残されています。
一般的に、街道は足元の悪い低地をなるべく避け、台地上や尾根道に整備される方が多いですが、低地のこの道が古道ではないかという話もあるそうです。
ところで
そもそも鎌倉街道とは、鎌倉を起点に放射状に延びる中世期の街道をいいます。一般的には基幹道として上道(かみつみち)・中道(なかつみち)・下道(しもつみち)と呼ばれる3本の道筋を指す場合が多いですね。
今回訪問の付近は、どれにも該当しません。
支道?
鎌倉街道と呼ばれる故道は、3ルート以外にも存在しています。今回訪問の鎌倉街道は羽根倉道と呼ばれる道筋で、所沢からこの付近を経由して加須へ至ります。もう少し具体的に言うと、所沢で鎌倉街道上道から分かれ、北東に進んだ先で鎌倉街道中道と合流します。
よって
一般的な解釈だと、鎌倉街道の上道と中道を繋ぐ道ということになりますね。
<羽根倉道>はねくらみち
枝道と受け止めるのが妥当のようですが、鎌倉街道の定義にも諸説あるようなので、ここが基幹道だった可能性だって、絶対ないとは言えません(よね?)
以上、さいたま市北区の鎌倉街道跡のご紹介でした。
最後のひとことは素人の妄想ですので、その程度に受け止めて下さい。いずれにせよ、中世からあった道です。
<いにしえの道>
古道の原風景を思わせる素敵な場所でした
■訪問:
鎌倉街道跡[羽根倉道]
(三貫清水緑地内)
[埼玉県さいたま市北区奈良町]
■参考及び出典
・Wikipedia:2023/9/5
・さいたま市HP
北区プロフィール>歴史>
「北区の歴史、伝統と文化」
https://www.city.saitama.jp/kita/001/003/001/p019515.html
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2023年09月05日
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