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2023年09月09日

三貫清水(さいたま市)道灌が立ち寄った大宮台地の湧水地

今回は室町時代の武将・太田道灌ゆかりの清水の話です。

<三貫清水の碑>さんがんしみず
Sanganshimizu-Stone-Monument.JPG
三貫清水の碑と記されています。道灌のどんな言い伝えがあるのでしょうか

<三貫清水の由来>
Sanganshimizu-Ryokuchi-Explanation-board.JPG
現地に説明板が設置されています。要約させて頂くと、太田道灌がこの辺りに狩りに来た時に、里の人がこの地に湧き出る清水を汲んで茶をたててだしたところ、とてもうまいと言って三貫文の褒美を授けたことが名の由来のようです。鷹狩りの途中に立ち寄ったのでしょうね。

<大宮台地の湧水地>
Sanganshimizu-Kamakurakaido.JPG
この付近は大宮台地の湧水地。この画像だと、左手は大宮台地の斜面、道を挟んで右手は鴨川沿いの低湿地となります。

<台地下の湧水>
Sanganshimizu-Ryokuchi-Saitama.JPG
台地から溢れ出る水でたてたお茶が、道灌の喉を潤したわけですね

<三貫清水のプレート>
Sanganshimizu-Monument.JPG
こちらのプレートにも名の由来が記されていました

<人工の水路>
Sanganshimizu-Ryokuchi-Saitamz.JPG
記録的な猛暑が続く夏の訪問だったので枯れていますが、綺麗な湧き水に満たされている時もあるようです。背後の台地上には鎌倉街道が通っています。

<鎌倉街道跡>
Kamakurakaido-Kitaku-Saitamashi.JPG
こんな感じです。道灌も通った道?ですかね


ところで
茶のお礼に三貫文の褒美ということですが、そもそも三貫がどの程度のおカネなのか見当がつきません。道灌の時代まで遡る以前に、江戸時代ですら三貫の価値の見当がつきません。

はっきりしていることは
一貫は一文銭1000枚ということ

じゃ一文銭の価値は…?

真田家の家紋として知られる六文銭、三途の川の渡り賃ですね、これが300円前後という(個人的)記憶を背景に計算すると、三貫は15万円くらいでしょうか?

正直わかりません。

ただ「このお茶は美味しいなぁ」と言って渡すおカネから、一般人が普通に想像できるような金額ではなさそうです。かなり高額な褒美と思った方が良さそうですね。

Sangan-shimizu.JPG

江戸城の築城者として知られる太田道灌は、文武両道の名将で、その活躍により主である扇谷上杉家の勢力拡大に大きく貢献しました。しかし、その才能を恐れた主に暗殺されるという悲劇の武将でもあります。そんな道灌を慕ってか、関東にはゆかりの地がたくさんあります。ここ三貫清水緑地もそのひとつということですね。

■訪問:三貫清水緑地
[埼玉県さいたま市北区奈良町]

■参考及び出典
・Wikipedia:2023/9/9
・さいたま市HP 
  北区プロフィール>歴史>
 「北区の歴史、伝統と文化」

https://www.city.saitama.jp/kita/001/003/001/p019515.html


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タグ:埼玉
posted by Isuke at 20:50| Comment(0) | TrackBack(0) | ゆかりの地
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