戊辰戦争の爪痕が残る寺院を尋ねました。
<常光寺山門>じょうこうじ
小山駅西口にほど近い浄土宗の寺院です。
<境内/本殿>
創建は鎌倉時代とのこと。一時期廃寺となっていましたが、1602年(慶長7年)小山政重(小山城主・小山秀綱の孫)によって中興され、浄土宗に転宗したと伝わります。戦国大名としての小山氏は18代当主の秀綱で終わりとなりましたが、その所領の寺に、孫にあたる政重が力を注いだということですね。
さて
この日のお目当ては阿弥陀如来像
<阿弥陀如来像>
阿弥陀仏如来像です。台座には1868(慶応4)年の戊辰戦争に伴う弾痕が残っているとのことです。
ちょっと正面からは見えませんが…
<現地説明板>
常光寺所有の小山市重要文化財について説明がなされています。阿弥陀如来像について『小山の戦いで幕府軍の流弾が台座後部に命中』と記されています。
鳥羽・伏見の戦いに始まる戊辰戦争は、江戸城の開城を経てたのち、衝突の舞台は徐々に北へ移りました。戊辰戦争で栃木県といえば「宇都宮城の戦い」を思い浮かべますが、戦火は各地に飛び火していました。栃木県南部に位置する小山市も例外ではなく、ここ常光寺には、その爪痕までもが残されているわけですね。
戊辰戦争は、総じて新政府軍有利の展開が続きますが、ここ小山での激突では、旧幕府軍が優勢だったそうです。
<二十三夜堂>
ネットで画像検索すると、阿弥陀如来像はもともとは外に置かれていたようですが、現在はこちらの堂内にて安置されています。毎月23日にはお堂のご開帳が行われとのこと。
ご紹介は以上です。
■訪問:遍照山 常光寺
[栃木県小山市中央町]3-11-28
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■参考及び出典
・現地説明板
・Wikipedia:2023/9/16
・小山市観光協会HP
歴史/文化/施設
https://oyama-kankou.info/history/jyoukouji/
・とちぎ旅ネットHP
観光スポット/常光寺
https://www.tochigiji.or.jp/spot/s4726
タグ:栃木