<御仮屋>おかりや
神様の使いである狼(大口真神)をお祀りしている社です。
<鳥居>
三峯神社拝殿からみて左手の方向にのびる山道を歩くと、鳥居が見えてきます。大きな社ではありません。ただ凛とした空気が漂います。
<説明板>
ここは三峯神社のお使い神のお宮であることが記されています。お使い神は深い山中に身を潜めていることから、ここを仮のお宮としてお祭りしているとのこと。遠宮、あるいはお仮屋と呼ばれる所以ですね。
狼(山犬)は、日本武尊の東夷御平定の際に道案内をつとめ、その忠実さと勇猛さによって三峯神社のお使い神(御眷属)となりました。
やがてその霊力により三峯信仰の中心となり、山畑を荒らす動物を追い払い、家々を守護する神として崇められるようになりました。
<大口真神>おおくちのまかみ
狼は神格化され大口真神と呼ばれています
関東地方で流行した狼信仰の中心がここ三峯神社。境内社は多数ですが、ここが異彩を放っている理由が、何となく理解できました。
秩父山地にはかつて日本狼が生息していました。神として崇められながら、もうその姿を見ることはできません。人に目撃されないだけで、奥深い山中にいまも身を潜めている。そう思いたくなる場所でした。
石段の窪みは、神様の使いである狼の足跡と呼ばれています。人知れず増えているといいですね。
■訪問:御仮屋神社(遠宮)
[埼玉県秩父市三峰]298-1
お城巡りランキング
■参考及び出典
・現地説明板(三峯神社)
・三峯神社HP
https://www.mitsuminejinja.or.jp/keidai/
タグ:埼玉