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2024年08月03日

暗渠と城跡38 福島城内堀跡と土塁のなごり

<福島城内堀土塁>
Castle-Earthworks-Fukushima.JPG
こちらの画像は福島市内で撮影しました。奥は小学校の校舎、手前の盛り土は福島城の土塁堀跡です。

土塁は、川から水を引き込んだ内堀に沿って設けられていましたが、今は街中から消しました。ですから、ごく一部とはいえこうして残っていることは貴重なことです。

同じく、土塁とセツトの内堀も埋められてしまい、今はその姿を確認することはできません。

ただし
そのなごりを感じることはできます。

<土塁の西側>
Ankyo&Earthworks-Fukushima.JPG
先ほどの土塁の西側。城の内側からみて、土塁の向こう側です。なにやら木製の板が張りつめられていますが…

この雰囲気…怪しい…

<暗渠>あんきょ
Ankyo-Moat-Ruins.JPG
蓋が掛けられていて分かりにくいですが、これは明らかに水路です。いわゆる暗渠です。

当時の縄張りから判断して、ここは明らかに水堀の跡です。城が取り壊されたあと、堀が水路に転用されている例は珍しくありません。ここもきっとそうだったのでしょう。

<縄張り図>
Fukushimacastle-Territorymap.JPG
こちらは阿武隈川沿いに設置されていた国土交通省福島河川国道事務所による案内板の一部を拡大したものです。中央(二の丸)のやや左側に、大手門と記されています。小学校の東側です。その付近から左(西)へ向かってのびる土塁と堀は、途中で下方向(南側)に向きを変えます。これがまさに、今回訪問した場所と一致します。

縄張り図にある堀の全てというわけではありませんが、少なくとも小学校付近の短い区間は、水の通り路として今も活かされていることは間違いありません。

Moat-Ruins-Fukushima-Castle.JPG
学校脇の道路と校庭の間の細長い道。コンクリ蓋の場合が多いですが、木製というところがいいですね(個人的に)。

ということで
やや曖昧さも含みながら、福島城の内堀土塁跡と、内堀跡にひっそりと設けられた暗渠のご紹介でした。

<暗渠と城跡>
Ankyo-and-Castleruins-Chapter38.JPG
堀跡の暗渠に気付くことは、城のなごりに気づくのと同じです。ですから、暗渠に気付くアンテナがあると、都市化されてしまった城跡の探索が一層楽しくなります。

そんな感覚を共有できれば幸いです。
拙ブログに訪問頂き、ありがとうございました。

■訪問:福島城内堀土塁跡
(福島第一小学校)
[福島県福島市杉妻町]1-24


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■参考及び出典:
・Wikipedia:2024/8/3
・現地説明板「福島城と土塁」
(福島市・福島教育委員会)
・現地説明板「隈畔周辺の歴史」
(国土交通省福島河川国道事務所)

posted by Isuke at 21:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 暗渠と城跡
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