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暗渠と城跡38 福島城内堀跡と土塁のなごり [2024/08/03 21:10]
<福島城内堀土塁> こちらの画像は福島市内で撮影しました。奥は小学校の校舎、手前の盛り土は福島城の土塁堀跡です。 土塁は、川から水を引き込んだ内堀に沿って設けられていましたが、今は街中から消しました。ですから、ごく一部とはいえこうして残っていることは貴重なことです。 同じく、土塁とセツトの内堀も埋められてしまい、今はその姿を確認することはできません。 ただし そのなごりを感じることはできます。 <土塁の西側> 先ほどの土塁の西側。城の内側..
新幸橋のなごり(中央区銀座) [2024/05/19 21:50]
<新幸橋跡>しんさいわいばし ここはいわゆる銀座コリドー街の通りと、JR高架下の道の交差点です。「新幸橋跡」と記された立派な石碑があります。橋が架かっていたなごりですね。 コリドー街そのものが、かつての外堀川。関東大震災の教訓から、人の行き来をスムーズにする目的で橋が架けられました。その川が埋め立てられることになり、橋は不要となりました。 橋の石碑は川のなごりでもありますね ところで… 明治時代の古い地図を見ると、江戸城の外濠跡に同じ名前の橋が記され..
白石様堀のなごり(白岡市) [2024/02/27 21:20]
新井白石ゆかりの堀跡を訪ねました。 <白石様堀>はくせきさまぼり ■ 現地訪問 ■ この日の探索のスタートはJR新白岡駅 <新白岡駅西口> 駅の東側はニュータウンとなっています。今回の目的地は西側です。 <白石様堀公園>はくせきさまぼりこうえん [白岡市新白岡]7丁目 駅近くの白石様堀公園。新田開発を行った新井白石の功績をたたえて名付けられました。目的地はまだ先ですが、実は白石様堀跡は既にここから始まっています。 <公園内..
暗渠と城跡37 道路沿いの住宅に漂う岩槻城大構のなごり [2024/02/18 22:20]
鎌倉時代以前に築かれたとされる武蔵国の岩槻城は、戦国時代末期には、城だけでなく、城下町の外周も堀や土塁で囲む総構(そうがまえ)の構造となっていました。ここ岩槻では、総構のことを大構(おおがまえ)といいます。今回はその「大構」のなごり(?)ではないかという道路沿いの風景に触れさせて頂きます。 ここは大構の遺構として知られる場所です。都市化にともない、街なかの堀は埋められ土塁もほとんどが取り崩されましたが、ここだけは残っています。 コンクリで固められていますが..
暗渠と城跡36 金沢城の外堀を潜った導水路のなごり [2023/10/28 21:05]
今回は、台地上に築かれた金沢城に水を供給した用水の話です。市内を散策中にこんな光景と出会いました。 <石管と説明板> なんだろう 説明板には、金沢市内を流れる辰巳用水と、石管に関する説明が記されています。少し抜粋させて頂きながらご紹介します(『』内は原文の転記です)。冒頭に『寛永八年四月(一六三一年)に城下から出火、当時水利の便に悪かった金沢城が全焼した』とあり、これが用水を造るきっかけとなったと記されています。この惨事に対し『翌九年に三代藩主前田利常は十キ..
普通の道にしか見えない堀跡(金沢市)暗渠と城跡35 西内惣構のなごり [2023/10/14 22:10]
金沢市内には、藩政時代に造られた用水が、網目のように張りめぐらされています。その一部は、金沢城総構えの堀、つまり城下町防御の役割を兼ねていました。 <西町藪ノ内通>にしちょうやぶのうちどおり ここは交通量の多い国道157号と並行する裏通り。何の変哲もない道ですが、ここにもかつては堀の役割を担った用水がありました。地下に埋設、つまり暗渠化されて地表からは姿を消しましたが、この道そのものが、そのまま用水の流路なのです。 別な言い方をすると、ここが「西内惣構堀」と..

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