この下り坂はさいたま市岩槻区で撮影しました。都市化によりコンクリの街となっていますが、坂を下ったところには、かつて岩槻城の天然堀だった巨大な沼がありました。
<久伊豆神社一の鳥居>
撮影場所は宮町の久伊豆神社参道入口の南側です。東武野田線(アーバンパークライン)の踏切を渡ってすぐのところで撮影しました。
<縄張り図>
[出典:岩槻城址公園説明板]
岩槻城はご覧の通り自然地形を利用した平城でした。本丸や二ノ丸・三ノ丸といった城の中核部分は、天然堀である沼に囲まれています。
<縄張り図拡大>
先ほどの久伊豆神社は、この巨大な沼の北側に設けられた新正寺曲輪に鎮座しています。
沼はやがて姿を消しました。
しかし地形は残り続けます。
<岩槻城の天然堀のなごり>
ここはそのなごりを感じられる場所ということになります。この道を真っすぐ進めば、岩槻城三ノ丸跡になります。
普段当たり前に通り過ぎてしまう都市の風景も、地形を手がかりにちょっと視点を変えると、別なものに映りますね。
■訪問:久伊豆神社前踏切付近
(新正寺曲輪跡)
[埼玉県さいたま市岩槻区本丸]2丁目
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