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2024年01月27日

岩槻城大手門のなごり

岩槻城のかつての大手門付近を探索しました。

<岩槻城大手門跡>
Otemon-Iwatsukijo-sign.JPG
ここは大手門があった場所です。正確な位置が分からないので、とりあえずこのプレートを目指して歩いてきました。柵の向こう側はかつての大手門の堀跡になります。

<堀跡>
Otemon-Hori-Iwatsukijo.JPG
内部は私有地(宗教法人敷地)となっているため、立ち入ることはできません。道から見える範囲で撮影しました。今でも結構な高低差があります。この堀は三ノ丸・二の丸・本丸といった城の中核部を取り囲む巨大沼と繋がっていました。沼の水が堀まで入ってきていたのか、それとも空堀の状態だったのかは分かりません。

<堀の上部>
Otemon-Dorui-Iwatsukijo.JPG
こちらも道から見える範囲で撮影。土が露わになっているため、いかにも城跡という雰囲気が漂います。

岩槻城の歴史は室町時代の末期から始まりますが、江戸時代も存続した近世城郭です。さいたま市のホームページに記載がある通りで、岩槻城は戦国時代の関東の歴史において欠かすことのできない重要な城郭でありながら、今では江戸時代の面影さえも失われつつあります。急速な近代化の波に飲み込まれ、跡形もなく取り壊されてしまったわけですね。それはそれで仕方のないことですが、人が手を加えた地形がそのまま残っているということは、とても貴重なことだと思えます。姿を消した城のなごりですね。

<付近の地形>
Otemon-horiato-Iwatsukijo.JPG
大手門跡のすぐ近くで撮影しました。縄張り図を見る限り、マンションの駐車場となっているこの窪みも、別の堀のなごりと思われます。

私には難しい文献を解読する力がありませんが、専門の方々の研究の成果を、実際に足を運んで感じるくらいのことならできます。情報を得るだけならネットで充分ですが、現地へ行ってみると、思ったより距離があったとか、距離はないが高低差があったとか、現地ならではの発見があったりします。

<大手口>
Otemon-Iwatsukijo-Ato.JPG
こちらは大手門へ通じる大手口の跡です。古い街並みが残っているわけではないので、石柱がなければただ通り過ぎたことでしょう。こうして記してもらうだけでありがたいです。こういう目印と有難い古地図とを見比べ、あとは勝手に想像する。それだけで満足とまでは言いませんが、来れて良かったという気持ちにはなります。

街のなかの城跡巡り
似たような感覚をお持ちの方と共有できれば幸いです。

<城のなごり>
Iwatsukijo-Otemon-Dorui.JPG
大手門付近の城のなごりです

■訪問:岩槻城大手門跡
[埼玉県さいたま市岩槻区太田]1丁目5


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■参考
・Wikipedia:2024/1/27
・さいたま市HP
>文化財>知って楽しむ文化財>深掘り文化財>
「岩槻城跡を探る」

https://www.city.saitama.lg.jp/004/005/006/013/002/p078002.html
タグ:埼玉
posted by Isuke at 20:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 城跡[埼玉]
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