アフィリエイト広告を利用しています

2021年07月22日

舟運と例幣使街道(栃木市)家康と関りのある街の繁栄

今回は北関東の商都として発展した栃木市の話です。この町は舟運で栄えますが、そのきっかけは徳川家康の存在と深く関係しています。

■巴波川の舟運■うずまがわ
Uzumagawa.JPG
利根川水系渡良瀬川支流の巴波川

まずこの漢字ですが『うずまがわ』と読みます。この街の繁栄とは、切っても切れない重要な川です。巴波川の舟運は幕末から昭和初期にかけて特に発展しました。蔵の立ち並ぶ景色はそのなごりです。

家康と関係なさそう?

幕末から昭和初期の繁栄は直接的には関係ありませんが、そもそもこの地が舟運の拠点となるきっかけは、江戸時代の初期まで遡ります。

徳川初代将軍の家康が日光に祀られていることは有名ですね。家康の棺を日光山へ移動する歳に、これに付随する大掛かりな荷物などが巴波川を通ってこの地に運ばれたそうです。そして、その後の将軍家の日光参拝の時も、荷物はこの地の河岸に陸上げされました。これらを背景に、栃木は物資の集散地として江戸との交易が盛んになったそうです。

Tochigi-City-River.JPG
舟運の街


■例幣使街道■
水運のための川と並んで、街道の存在も町が形成される過程に大きく影響しました。

<保存地区>
Panel-Reiheishikaido.JPG
こちらは伝統的建造物保存地区の入り口付近。パネルで通り沿いの建造物が紹介されています。どれも立派です。

<入口>
Pillar.JPG
ここから始まるようです

<日光例幣使街道>れいへいしかいどう
Pillar-Reiheishi-Kaido.JPG
例幣使街道と記されています

れいへいし?

例幣使とは神社に幣帛(へいはく)を奉るため朝廷から遣わされるいわば使者のことです。

京を出た例幣使は中山道を通って東へ進み、上野国の倉賀野(くらがの=群馬県高崎市)から下野国の楡木(にれぎ=栃木県鹿沼市)へ繋がる街道を経由して、徳川家康が祀られている日光東照宮へ向かいました。東照宮の四月大祭に合わせての勅使派遣は1647年に始まり、以降1867年(慶応3年)まで途切れることがなかったそうです。

使者は数人?

そうではなく、約五十人規模(もっと多い場合もあり)だったようです。いわば団体さんです。庶民的な言い方をすれば、行った先でおカネを落としてくれる団体旅行客です(表現がラフですみません)。栃木は例幣使街道の宿場町となったことで、発展に拍車がかかりました。

<例幣使街道沿い>
Reiheishi-Road-1.JPG
Reiheishi-Road-2.JPG
Reiheishi-Road-3.JPG
Reiheishi-Road-4.JPG
朝廷の使者団も通った道です

ということで
やがて『蔵の街』となる栃木の繁栄のきっかけには、日光東照宮に祀られた徳川家康の存在が大きく影響しているというお話でした。拙ブログにお付き合い頂き、ありがとうございます。

■訪問:
伝統的建造物群保存地区

[栃木県栃木市嘉右衛門町]

■参考及び出典
・Wikipedia:2021/7/22
・栃木市ホームページ
国選定重要伝統的建造物群保存地区

https://www.city.tochigi.lg.jp/soshiki/5/1568.html



お城巡りランキング
posted by Isuke at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 街道・古道
この記事へのコメント
コメントを書く

お名前:

メールアドレス:


ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/10860789
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
検索
記事ランキング
[アクセスランキング]
  1. 1. 上杉謙信の軍旗 毘沙門天と懸かり乱れ龍
  2. 2. 近世小田原城のなごり
  3. 3. 関東の連れ小便・政宗白装束の舞台 (石垣山城)
  4. 4. 刑場近くの橋のなごり 泪橋と思川
  5. 5. 金沢城のなごり
  6. 6. 火の玉不動 大宮宿の水路と刑場のなごり
  7. 7. 足柄城のなごり
  8. 8. 近藤勇ゆかりの地(米沢市)高国寺
  9. 9. 大石内蔵助 終焉の地 細川家下屋敷跡
  10. 10. 大多喜城のなごり
  11. 11. 高岡城のなごり
写真ギャラリー
カテゴリーアーカイブ
プロフィール
Isukeさんの画像
Isuke
もともとは無趣味の仕事人間。土日は家でゴロゴロ。本ブログは、そんな男が急に城跡巡りに目覚め、てくてくと歩き始めた記録です。
プロフィール
X (Twitter) Twitter-Isuke.JPG Isuke@shirononagori
最新記事

お城巡りランキングに参加中 [参加させて頂いた雑誌]

アクティブライフ・シリーズ009 クルマで行く 山城さんぽ 100【電子書籍】[ 交通タイムス社 ]

[当サイトお勧め本]

小説 上杉鷹山 全一冊 (集英社文庫(日本)) [ 童門 冬二 ]


感想(39件)