2020年05月23日
古の 事は知らぬを 我見ても 久しくなりぬ 天の香具山
久しくなりぬ 天の香具山」
(作者 未詳 巻7- 1096 )
いにしえのことは知らないけれど、私が見はじめてからでも、ずいぶん永い時が経ったことだ、天香具山は・・
香具山:
平成17年に名勝指定された大和三山(やまとさんざん)と呼ばれる香具山(かぐやま)・畝傍山(うねびやま)・耳成山(みみなしやま)のうちの1つです。
標高152.4m。
万葉集では「天香具山」と詠われて、山というよりは丘の印象が強い南から続く竜門山地の先端部分に連なる山です。
山塊は、閃緑岩や斑レイ岩などの堅い岩石で構成されているため浸食の度合いが低かったようです。
大和三山の中で、最も神聖視されています。「天の」を冠するのは、天から降り来た山と言われていますが、その山の位置や山容が古代神事にふさわしいゆえに、あがめられたものだとも思われています。
山中には南に天岩戸神社(あまのいわとじんじゃ)、北に天香山神社(あまのかぐやまじんじゃ)、さらに国常立神社(くにのとこたちじんじゃ)があり、それらが一種の霊気のようなものを発散させています。
By やまと まほろば通信
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