2019年01月10日
奈良通への道 1-08-06
08-VI.
奈良県に関連する文学について、最も適当なものを選びなさい。
(63) 天武天皇(大海人皇子)の「淑き人の 良しとよく見て 良しと言ひし 吉野よく見よ 良き人よく見」(『万葉集』 巻1-27)の歌はいつ詠まれたか。
ア.天智天皇の後継を辞退し、出家して吉野宮へ隠遁したとき
イ.吉野宮での隠遁中、国栖の人が舞を披露したとき
ウ.吉野宮を出発し、伊勢方面への逃避行をはじめるとき
エ.即位したのち吉野へ行幸し、六人の皇子と「吉野の盟約」を結んだとき
答え
エ
(64) 『万葉集』で、二上山に葬られた大津皇子をいたむ歌を詠んだ大伯皇女と大津皇子との関係は どれか。
ア.姉弟
イ.兄妹
ウ.夫婦
エ.親子
答え
ア
(65) 修験道の開祖である役行者の生誕地が今の御所市茅原であると記した薬師寺僧の作品はどれか。
ア.『宇治拾遺物語』
イ.『古今著聞集』
ウ.『今昔物語集』
エ.『日本霊異記』
答え
エ
(66) 『平家物語』で、滝口入道との恋に破れた横笛が尼となり、仏道修行に明け暮れた尼寺はどれか。
ア.円照寺
イ.法華寺
ウ.興福院
エ.中宮寺
答え
イ
(67) 松尾芭蕉の句「( )の香や 奈良には古き 仏達」の( )に入る花はどれか。
ア.梅
イ.桃
ウ.菊
エ.百合
答え
ウ
(68) 「西東 山にかたよる 奈良の秋」などが収められた正岡子規の句集はどれか。
ア.『奈良』
イ.『猿蓑』
ウ.『寒山落木』
エ.『雑草園』
答え
ウ
(69) 日頃、鼻が大きなことをからかわれていた男が、猿沢の池から龍が昇るという立札を建てたと ころ、実際に龍が現れたという短編『龍』の作者は誰か。
ア.芥川龍之介
イ.志賀直哉
ウ.堀辰雄
エ.折口信夫
答え
ア
(70) 東大寺のお水取りを待つ老女たちの姿をほほえましく描いた『二月堂の夕』の作者は誰か。
ア.谷崎潤一郎
イ.佐藤春夫
ウ.武者小路実篤
エ.菊池寛
答え
ア
(71) 「葛城の 山懐に 寝釈迦かな」という句を詠んだ、奈良県高取町生まれの近代の俳人は誰か。
ア.水原秋桜子
イ.橋本多佳子
ウ.山口誓子
エ.阿波野青畝
答え
エ
(72) 高取藩植村家に伝わる大砲を題材とした短編小説『おお、大砲』の作者は誰か。
ア.司馬遼太郎
イ.五木寛之
ウ.大岡昇平
エ.山岡荘八
答え
ア
(73) 永井路子が著した『美貌の女帝』の主人公は誰か。
ア.推古天皇
イ.持統天皇
ウ.元正天皇
エ.孝謙天皇
答え
ウ
参考 )
『龍』芥川龍之介:
ちょっとした悪戯で「竜がでるぞ」って嘘の立て札を出したら、あれよあれよと話が大きくなってしまった鼻の大きな人のお話。
阿波野青畝(あわの せいほ):
1899年(明治32年)2月10日 - 1992年(平成4年)12月22日)は奈良県出身の俳人。
本名は敏雄。
旧姓・橋本。原田浜人、高浜虚子に師事。
昭和初期に山口誓子、高野素十、水原秋桜子ととも「 ホトトギス の四S」と称された。「かつらぎ」主宰。
『おお、大砲』司馬遼太郎:
神祖家康から下賜された六門の大砲を、伝統と様式にまみれさせながらも、今(幕末)に伝える高取植村藩。尊皇攘夷の思想がやかましくなったある日、倒幕思想のもっとも過激な徒である天誅組が城下に攻め寄る。今こそと、大阪夏の陣いらい二百数十年の年月のなかで伝説と化した兵器である大砲を持ち出し、使用する。
『美貌の女帝』永井路子著:
壬申の乱を経て、藤原京へ、さらに平城京へとめまぐるしく都が遷る激動の時代は、また裏面で皇位をめぐって大変革が進行した歴史の重要な節目にあたる。その矢面に立たされた氷高皇女=元正女帝がすべてを政治にささげ、わが身を賭しても守り抜こうとしたものは何だったのか。悲劇の女帝を描く長篇歴史小説。
By やまと まほろば通信
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