2021年02月18日
御霊神社(ごりょうじんじゃ)
御霊神社(ごりょうじんじゃ)
五條市霊安寺町
旧県社。宇智郡(現五條市の一部)に分布する御霊神社の本宮。井上内親王は聖武天皇の皇女で光仁天皇の皇后であったが、『続日本紀』亀宝三年(772)三月癸未と同年十月辛酉の条によると、巫女に天皇を呪詛させたとの罪で皇太子の他戸親王と共に廃され、宇智郡に幽閉、同六年四月二十七日、母子共に死去した。この事件は藤原百川の謀略によるものとの噂が当時の世間に流布された。同七年(776)九月と翌年冬に天災地変がしきりに起こり、皇后や皇太子の怨霊と恐れられたため、霊安寺が創立されて両者の霊を弔った。同時期に当社が創祀された。嘉禎(かてい)四年(1238)、吉原・牧野氏の争論により宇智郡内各地に二十三社分霊を祀った。[御霊本記]
本殿は三間社流造檜皮葺で、寛永十四年(1637)再建の桃山様式江戸初期社殿建築の典型。
御祭神
本殿 : 井上内親王(いかみないしんのう)
聖武天皇の皇女・光仁天皇の皇后・後、廃皇后・宇智群没官の宅に流罪・逝去(母子同日暗殺される)。
南脇社殿 : 他戸親王(おさべしんのう)
井上内親王御子・皇太子・後、廃皇太子・宇智群没官の宅に流罪・逝去
北脇社殿 : 早良親王(さわらしんのう)
他戸親王の異母兄弟・桓武天皇の御弟・皇太子・後に長岡遷都にからみ配流。
別宮 : 火雷神(ほのいかづちのかみ)
井上内親王配流の途中御誕生。雷神になられる。御山町に鎮座。式内社。
By やまと まほろば通信
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