2021年02月23日
金峯神社(きんぷじんじゃ)
金峯神社(きんぷじんじゃ)
吉野郡吉野町吉野山
祭神:金山毘古神(かなやまびこのかみ)
拝殿
吉野山の尾根沿いの奥千本入口付近、この辺りの最高峰で標高850m程の所に鎮座している。吉野山から山上ケ岳に至る一連の山脈を総称して金峯山というが、古来この山は金脈のある山と信じられた。祭神の金山毘古神は「記・紀」に「伊邪那美命が火の神、迦具土神(かぐつちのかみ)を生んだ時、みほとを焼かれて苦悶し、嘔吐物から誕生の神」とある。当社では金鉱護持の地主神として、また生物の枯死を防ぐ神として崇敬されてきた。創祀は明らかではないが、「文徳実録」仁寿二年(852)十一月九日の条に「大和国金峯神に特に従三位を加え、翌三年五月十日明神大社に預る」とある。
義経隠れ塔
「延喜式明神帳」には、吉野郡十座の神社の中に吉野山口神社、吉野水分神社とともに連ね、三社とも大社に列せられて祈年祭をはじめ、月次・新嘗祭には案上官幣に預るとあり、金峯神社はさらに明神大社に列せられて相嘗祭(あいなめのまつり)には優遇されている。また、金峯山は七高山の一つである。高山とはただ単に高い山というだけでなく、俗塵の少ない清浄の地として、さらに神霊が降臨した神聖な山のことで、比良山、比叡山、伊吹山、愛宕山、神峯山(かぶせん)、金峯山、葛木山を近畿の七高山という。
By やまと まほろば通信
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