介護の専門性とは？

「食育を考える」
食育は、人と人とを支えること。
口から入って外に出す。
口に入るまでには、何人もの人と物が関わる。
外に出すにも。
そして、包装する容器にも。
食育とは、誰しもが関わること。
改めてそんなことを感じる。

「老人のボヤキ」
90歳代男性利用者さんが、「老人のボヤキ」と言いながら話してくれました。
利用者さん「俺は親を二人とも看取った。商売をしていたからな。今は、ほとんど会社に行くから家族なんてあてに出来ない。世の中変わったな。まさかこんな世の中になるなんて。俺の親もこんな感じだったのかな？何も言わなかったけど。まぁこれは老人のボヤキだ。」とおっしゃる。
利用者さんは、この気持ちをただただ言いたいと思い聞くだけにしました。
家族には言えない。第三者だから言える。私の方は、第三者だから聞けるのだと思う。
聞くというのは、難しいものだ。相手の言いたいことを聞いて、そして聞くだけで大丈夫か？それともその他求めるものがあるかを知る必要がある。

ひきこもり について予防策はあるのか？
高齢者の場合、誰にも合いたくないのか、関わりを拒否される方もいらっしゃる。
それでも何度か訪問するうちに信頼関係を構築出来ることもある。
サービスに繋がらなくてもとりあえず訪問する場合もある。
まずは関わってみる。
そして、その方との距離感を計りながら信頼関係を構築していくしかない。
それを誰がやるか？それを誰が出来るか？
それが課題である。

「時間の感じ方」
朝の10分と電車を待つ10分。同じ10分でも同じとは思えない。

うちの親父が記念硬貨（100円・500円）を収集していて、持っていても仕方ないから売ってほしいと言われて、記念硬貨を売りに行きました。
そうしたら、価値がなくもしこれから価値が上がると思って取っておいても価値は上がらない。記念硬貨として取っておくならいいが、価値が上がるからと思ってるんだったら、今の硬貨に交換した方が良いと言われました。
今の硬貨に変えるのも手数料取られる銀行があるから調べた方が良いと教えて頂きました。
親父も少しは価値があると思っていたのでしょうけど残念でした。

一人暮らしの男性の利用者さんがおっしゃる。
利用者さん「俺が体と頭を洗うのに、中性洗剤を使っている。それをケアマネからとがめられた。そんな権利はケアマネにはないだろう。」
私「中性洗剤で体や頭を洗うと皮膚を傷めるからやめた方がいいと良いと言いたかったんじゃないですか？」
利用者さん「俺がどうやろうと俺の勝手だろう。」
うーん。どちらの言い分も分かる。
しかし、訪問介護をやっていると色々なことを経験する。

ご近所トラブルで、夜中に玄関をうろうろする。眠れない。と訴える。
夜中にうろうろしている方は、理由がある。隣の人が心配で来る。でも、夜中の午前0時〜朝までいる。
夜中にうろうろして、隣から話声が聞こえれば眠れない。健康に害があるとおっしゃる。
玄関をうろうろしている方に、夜中は来ないでほしいと言っても、悪い事はしていないと言われる。
さてどうしたものか？
ご近所トラブルは難しい。
隣に夜中に来ないでほしいとお願いが出来ても、それ以上は何も言えない。
若ければ、引っ越すのだが、体が動かないので引っ越すことも出来ないとこぼす。
色々と周りでも動いてくれているが、解決の糸口が見えない。

「ヘルパーの人材不足」
ヘルパー獲得にかかる費用が大変なものだ。
人材獲得に向けて、掲載してもらうにはお金がかかる。
掲載しても来ないとなると、無駄金になってしまう。
登録ヘルパーにおいては、交通費も出せないので（介護保険報酬では交通費は出せない）、区内で人材確保をする。
そうなると、本当にヘルパーの取り合いになってしまう。国は在宅でとは言っているが、だんだんと在宅のヘルパーがいなくなっている。
ヘルパーがいなくて閉鎖する事業所が増えているように思う。

90代要介護3男性利用者さんがおっしゃる。
利用者さん「若きウェルテルの悩み」と言うのがあるが、こっちは、「老人のボヤキ」だよ。
私「上手いこと言いますね。座布団5枚ですね。」
利用者さん「座布団いらないから、座りやすいのにしてくれ。」
二人で大笑いしました。

埼玉県内の踏切で、立ち往生していた老夫婦を救助した高校生４人に、感謝状が贈られた。見事な連携で事故を未然に防いだ高校生。そこには、４人の友情があった。


https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20190530-00000410-nnn-soci&fbclid=IwAR2Nk2trMGV0LGUJkkRUCAW1V5kRhKt365dFerccdUeh9zZVMM7459EHTYY