2016年11月27日
他職種会議
参考までに議事録を載せます。
参加者:、薬剤師・看護師・教授・行政書士・医薬品卸・ケアマネージャー・サービス提供責任者・配食弁当業者・出版社・相談員・議員(順不同)
テーマ
「認知症の対応の仕方について]
資料@
第42回地域の社会資源を創り上げる会議事録参照
・認知症の対応については、前回話があったように介護職の方々から出た、その人の世界観という言葉がしっくりくる。これは、介護職では共感できる方が多いが、他職種の方々がどれだけ理解してくれているか?
・認知症がありオムツを上手く取り換えられない。どう取り替えたら良いか?との相談であったが、私は上手く取り替えようとは思っていない。どう思っているかというと、濡れていて気持ち悪いだろうから綺麗にしてあげたいと思っている。上手く取り替えようというのは、こちらの都合のような気がする。私は、綺麗にするためにはどうしたら良いかを考えている。その違いは大きくて、声掛けも変わってくるはず。これが介護の考え方のような気がする。
・普通認知症のテーマで研修会をやると、アルツハイマー等の認知症の種類をまずやることが多いが、この会ではなるべく専門用語を使わずに行っている。介護職の場合、認知症がどういう症状かを知る事も大事なことだが、まずは、その方を知る事が大事なことだと思うので、対応の仕方となるとどういうふうに信頼関係を持つかの方が大事だと思う。これが、介護職が研修会をやっている醍醐味だと思う。
・認知症に限らず、その人の生活様式を知り、その方の困り事や不安を取り除くことが大事なことではないか?それを担うことが出来るのが、生活を見ているヘルパーではないのか?
・専門職でもこれほどのことを考えてやっているのに、今後地域でどうやって認知症を支えていくのかが課題になる。これ程、熱く深く会議している所はないのではないか?しかも多くの他職種が集まり討議している。
資料A
概要
・認知症があって、買い物は出来ているようだが、入浴は出来ていないようだ。心配して近所の人や民生委員が訪問しても追い帰してしまう。「大丈夫かしらと」近所で噂になっている。どう対応したらよいか?
・地域の包括に連絡した方が良いという話が出た。
・ここで、自分ならどう対応するかを考えてもらう。やはりどこか他人を頼りたくなる。
・ここでの問題点は、どうして追い帰してしまうかを考えないといけない。
・噂になっているということは、多分、本人も知っているだろう。そういう近所の目がありながら暮らすことは辛いだろうと思う。現状を知る事が大事なのに噂が先行してしまえば近所と疎遠になっていくであろう。私達も気を付けなければいけないのは、心配しても良いが、根拠がない噂話によって人間関係が構築出来ないことがあるということを知っておく必要がある。
・認知症の方は、嫌なことは覚えていることが分かっている。人の顔が分からなくても、声掛けや、良いイメージの人のことの指示は入るが、悪いイメージを持った人の指示は入らないなんてこともある。良く、認知症の方が、あの職員の言うことを聞くが、あの職員の言うことを聞かないことがあるのはそのためだと考えられる。
B生活援助について
資料省略
・生活援助には、45分未満(生活2)と45分以上(生活3)がある。生活3には、天井がなく45分以上になっている。洗濯機がなくて、コインランドリーでの洗濯になると1時間30分のサービスになる。プラン上必要性があればしなくてはいけない。45分以上の生活をすると、ヘルパーに1時間30分の時給を払うと、事業所に残るのは数百円になる。民間の企業とすれば売り上げの問題になる。
・生活援助は、報酬が安いので、どうしても時短になる。冬は洗濯の問題が出てくる。毎日洋服を取り替える利用者さんもいらっしゃれば、1週間に一度しか洋服を取り替えない方もいらっしゃる。正直、毎日洋服を取り替える利用者さんは、洗濯物が多くなり時間もかかるのでなんなんだよと内心思うこともある。しかし、よく考えれば、毎日洋服を取り替えた方が自立支援に繋がる。矛盾した感情がぶつかる。
・生活援助は、今後ヘルパー2級にやらせて、介護福祉士は、身体介護に移行する話も出ているが、生活援助こそ専門性が問われる。アセスメントしっかり取ることが大事な生活援助なのに時短を求められては、アセスメントが取れずに、業務に追われてしまっている。
・ヘルパーの日常の目線は素晴らしい。同じヘルパーさんが行くことは大事なこと。
・ヘルパーが同じ行く人が大事なことではあるが、ヘルパーを何人も入れておいた方が行けなくなった時に穴をあけなくて良いと教わる。しかし、ヘルパーを何人も入れることが良いことだとは思わない。何人も入れるとその人のちょっとした変化を気が付きにくいこともあると思う。教えるのならば、同じヘルパーが行くメリット、デメリットと、何人も入れるメリット、デメリットを教えるべき。現場からの発信ではなくて、教えられることが多く感じる。
・生活援助で買い物をする時に悩ましい問題がある。算定対象は、日常生活を営むために最低限必要な品物の購入でかつ、日常生活の行 なわれる地域内の近隣の店舗等で購入する場合に限られる。新聞や雑誌、タバコやビールもダメ。じゃあ、ジュースは?最低限必要な品物とは何を指すのか?介護の現場で困るのは、人によって解釈の取りようでどうにでもなるので分かりづらい。算定対象外 デパートでの嗜好品の購入、生業にかかる品物の購入、単なる嗜好にかかる品物の購入、近隣で済ますことができるにもかかわ らず遠くの店まで出かけることなどは算定の対象外。
C日常総合事業について
・介護保険からの卒業と言われているが、どう思うか?
・自立と言うのが、介護保険を使わなくなることが良い事とされているが本当にそれが良い事なのか?自立の評価を誰がするのか?
・介護保険でいう自立は、支援があれば自立が出来る。それも自立であり、何も一人で出来たからといって自立ではない。それで幸せなのか?
・行政も日常総合事業についての説明をしっかりやってほしい。住民も理解して働く私達も理解してそういう方向なら仕方がない。そうなんだと納得して行わなければ日常総合事業は上手くいかない。
・総合事業は、AとBに分かれているが、利用者さんが選択できるのにBを勧めのはどうか?それだったら、いっそのことBだけにした方が分かりやすいのではないか?
・専門職でもこれだけ悩んでいるのに日常総合事業のBで本当にやれるのか今後の課題だと思われる。指導・教育が必要だと思われる。
・普通の一般の人が、要支援の人を見るのは良い事だと思う。それを介護保険と同じようにアセスメントを求めるからいけないんではないか?
参加者のアンケート
・毎回いい意味で脳に刺激を受けます。言葉・関係性・制度を本当の意味で理解していかなくてはと思いました。
・本日、初めて参加させて頂きました。様々な方の意見を聞けて良かったです。
・今回も介護の現場の話を聞くことが出来て良かったです。地域包括ケアでは様々な職種が関わるので、その方の仕事や状況は理解しておくべきだと思います。
・自分がどこまで出来るのか分からないが、視点を広く持つ事を広めていくことが出来ればと思う。
・社会資源マップのヒントをもらえた。
・生活援助の大切さと同時に複雑さを強く感じました。
・年々担当している方の中で認知症の比率はどんどん増加しています。年を多くとれば発生率は増加しますよね。逆に認知症の方に学ぶ事、気付く事も多いです。私達もいずれ行く先と思って業務しています。
・あと半年で総合事業が本格スタートするが、一体どうなるのだろいうか......。と思う。
・自立支援について私もシルバー等にてアセスメント、関わりが大丈夫なのかと思っていたけれど、現場はもう進んで対応していることが分かりました。どの方法がその方の幸せにつながるのかケースバイケースであり、すすみながら考えていかなければならないと思いました。
・本日は、とても勉強になりました。現場にいる時間が多いものですが、とてもグレーな部分が多く教えていただいた事の気付き、たくさんの方に聞かせてほしいと思いました。
・現場感覚がかなり把握することが出来て良かった。
・介護の現場の貴重なお話を拝聴出来ました。
・総合事業の移行について現場のお話を聞くことが出来て、大変勉強になりました。
・認知症対応については、「認知症」に対する偏見が潜在的にあることから、地域社会全体で支え仕組み作りの難しさを実感しました。先ずは、訪問介護事業者の皆様と一緒にサポーター・育成・対応能力の着実な研修他必要性を感じました。
・総合事業には、様々な課題がありと再認識。
参加者:、薬剤師・看護師・教授・行政書士・医薬品卸・ケアマネージャー・サービス提供責任者・配食弁当業者・出版社・相談員・議員(順不同)
テーマ
「認知症の対応の仕方について]
資料@
第42回地域の社会資源を創り上げる会議事録参照
・認知症の対応については、前回話があったように介護職の方々から出た、その人の世界観という言葉がしっくりくる。これは、介護職では共感できる方が多いが、他職種の方々がどれだけ理解してくれているか?
・認知症がありオムツを上手く取り換えられない。どう取り替えたら良いか?との相談であったが、私は上手く取り替えようとは思っていない。どう思っているかというと、濡れていて気持ち悪いだろうから綺麗にしてあげたいと思っている。上手く取り替えようというのは、こちらの都合のような気がする。私は、綺麗にするためにはどうしたら良いかを考えている。その違いは大きくて、声掛けも変わってくるはず。これが介護の考え方のような気がする。
・普通認知症のテーマで研修会をやると、アルツハイマー等の認知症の種類をまずやることが多いが、この会ではなるべく専門用語を使わずに行っている。介護職の場合、認知症がどういう症状かを知る事も大事なことだが、まずは、その方を知る事が大事なことだと思うので、対応の仕方となるとどういうふうに信頼関係を持つかの方が大事だと思う。これが、介護職が研修会をやっている醍醐味だと思う。
・認知症に限らず、その人の生活様式を知り、その方の困り事や不安を取り除くことが大事なことではないか?それを担うことが出来るのが、生活を見ているヘルパーではないのか?
・専門職でもこれほどのことを考えてやっているのに、今後地域でどうやって認知症を支えていくのかが課題になる。これ程、熱く深く会議している所はないのではないか?しかも多くの他職種が集まり討議している。
資料A
概要
・認知症があって、買い物は出来ているようだが、入浴は出来ていないようだ。心配して近所の人や民生委員が訪問しても追い帰してしまう。「大丈夫かしらと」近所で噂になっている。どう対応したらよいか?
・地域の包括に連絡した方が良いという話が出た。
・ここで、自分ならどう対応するかを考えてもらう。やはりどこか他人を頼りたくなる。
・ここでの問題点は、どうして追い帰してしまうかを考えないといけない。
・噂になっているということは、多分、本人も知っているだろう。そういう近所の目がありながら暮らすことは辛いだろうと思う。現状を知る事が大事なのに噂が先行してしまえば近所と疎遠になっていくであろう。私達も気を付けなければいけないのは、心配しても良いが、根拠がない噂話によって人間関係が構築出来ないことがあるということを知っておく必要がある。
・認知症の方は、嫌なことは覚えていることが分かっている。人の顔が分からなくても、声掛けや、良いイメージの人のことの指示は入るが、悪いイメージを持った人の指示は入らないなんてこともある。良く、認知症の方が、あの職員の言うことを聞くが、あの職員の言うことを聞かないことがあるのはそのためだと考えられる。
B生活援助について
資料省略
・生活援助には、45分未満(生活2)と45分以上(生活3)がある。生活3には、天井がなく45分以上になっている。洗濯機がなくて、コインランドリーでの洗濯になると1時間30分のサービスになる。プラン上必要性があればしなくてはいけない。45分以上の生活をすると、ヘルパーに1時間30分の時給を払うと、事業所に残るのは数百円になる。民間の企業とすれば売り上げの問題になる。
・生活援助は、報酬が安いので、どうしても時短になる。冬は洗濯の問題が出てくる。毎日洋服を取り替える利用者さんもいらっしゃれば、1週間に一度しか洋服を取り替えない方もいらっしゃる。正直、毎日洋服を取り替える利用者さんは、洗濯物が多くなり時間もかかるのでなんなんだよと内心思うこともある。しかし、よく考えれば、毎日洋服を取り替えた方が自立支援に繋がる。矛盾した感情がぶつかる。
・生活援助は、今後ヘルパー2級にやらせて、介護福祉士は、身体介護に移行する話も出ているが、生活援助こそ専門性が問われる。アセスメントしっかり取ることが大事な生活援助なのに時短を求められては、アセスメントが取れずに、業務に追われてしまっている。
・ヘルパーの日常の目線は素晴らしい。同じヘルパーさんが行くことは大事なこと。
・ヘルパーが同じ行く人が大事なことではあるが、ヘルパーを何人も入れておいた方が行けなくなった時に穴をあけなくて良いと教わる。しかし、ヘルパーを何人も入れることが良いことだとは思わない。何人も入れるとその人のちょっとした変化を気が付きにくいこともあると思う。教えるのならば、同じヘルパーが行くメリット、デメリットと、何人も入れるメリット、デメリットを教えるべき。現場からの発信ではなくて、教えられることが多く感じる。
・生活援助で買い物をする時に悩ましい問題がある。算定対象は、日常生活を営むために最低限必要な品物の購入でかつ、日常生活の行 なわれる地域内の近隣の店舗等で購入する場合に限られる。新聞や雑誌、タバコやビールもダメ。じゃあ、ジュースは?最低限必要な品物とは何を指すのか?介護の現場で困るのは、人によって解釈の取りようでどうにでもなるので分かりづらい。算定対象外 デパートでの嗜好品の購入、生業にかかる品物の購入、単なる嗜好にかかる品物の購入、近隣で済ますことができるにもかかわ らず遠くの店まで出かけることなどは算定の対象外。
C日常総合事業について
・介護保険からの卒業と言われているが、どう思うか?
・自立と言うのが、介護保険を使わなくなることが良い事とされているが本当にそれが良い事なのか?自立の評価を誰がするのか?
・介護保険でいう自立は、支援があれば自立が出来る。それも自立であり、何も一人で出来たからといって自立ではない。それで幸せなのか?
・行政も日常総合事業についての説明をしっかりやってほしい。住民も理解して働く私達も理解してそういう方向なら仕方がない。そうなんだと納得して行わなければ日常総合事業は上手くいかない。
・総合事業は、AとBに分かれているが、利用者さんが選択できるのにBを勧めのはどうか?それだったら、いっそのことBだけにした方が分かりやすいのではないか?
・専門職でもこれだけ悩んでいるのに日常総合事業のBで本当にやれるのか今後の課題だと思われる。指導・教育が必要だと思われる。
・普通の一般の人が、要支援の人を見るのは良い事だと思う。それを介護保険と同じようにアセスメントを求めるからいけないんではないか?
参加者のアンケート
・毎回いい意味で脳に刺激を受けます。言葉・関係性・制度を本当の意味で理解していかなくてはと思いました。
・本日、初めて参加させて頂きました。様々な方の意見を聞けて良かったです。
・今回も介護の現場の話を聞くことが出来て良かったです。地域包括ケアでは様々な職種が関わるので、その方の仕事や状況は理解しておくべきだと思います。
・自分がどこまで出来るのか分からないが、視点を広く持つ事を広めていくことが出来ればと思う。
・社会資源マップのヒントをもらえた。
・生活援助の大切さと同時に複雑さを強く感じました。
・年々担当している方の中で認知症の比率はどんどん増加しています。年を多くとれば発生率は増加しますよね。逆に認知症の方に学ぶ事、気付く事も多いです。私達もいずれ行く先と思って業務しています。
・あと半年で総合事業が本格スタートするが、一体どうなるのだろいうか......。と思う。
・自立支援について私もシルバー等にてアセスメント、関わりが大丈夫なのかと思っていたけれど、現場はもう進んで対応していることが分かりました。どの方法がその方の幸せにつながるのかケースバイケースであり、すすみながら考えていかなければならないと思いました。
・本日は、とても勉強になりました。現場にいる時間が多いものですが、とてもグレーな部分が多く教えていただいた事の気付き、たくさんの方に聞かせてほしいと思いました。
・現場感覚がかなり把握することが出来て良かった。
・介護の現場の貴重なお話を拝聴出来ました。
・総合事業の移行について現場のお話を聞くことが出来て、大変勉強になりました。
・認知症対応については、「認知症」に対する偏見が潜在的にあることから、地域社会全体で支え仕組み作りの難しさを実感しました。先ずは、訪問介護事業者の皆様と一緒にサポーター・育成・対応能力の着実な研修他必要性を感じました。
・総合事業には、様々な課題がありと再認識。